Team Visma | Lease a Bikeは、ツール・ド・フランスで着用する特別ジャージとメンバーを発表。
クリストフ・ラポルトは、結局ツール・ド・フランスに間に合わず。代わりのメンバーはジロ・デ・イタリアでも活躍したエドアルド・アッフィニとなっている。
Team Visma | Lease a Bike
It’s official. Meet our 8 riders for the Tour de France. 🐝 #TheSwarm #TDF2025 pic.twitter.com/ZP7wYVGz2U
— Team Visma | Lease a Bike (@vismaleaseabike) June 24, 2025
ヨナス・ヴィンゲゴー
ワウト・ファンアールト
サイモン・イェーツ
マッテオ・ヨルゲルソン
エドアルド・アッフィニ
テッシュ・ベノート
セップ・クス
ヴィクトール・カンペナールツ
特別ジャージThe Swarmにはファンの名前が刻まれている。
ヨナス・ヴィンゲゴー
Jonas Vingegaard’s official TDF jersey portrait 🥰🐝 pic.twitter.com/XoSaI6oJ3m
— Lukáš Ronald Lukács (@lucasaganronald) June 24, 2025
2024 ツール・ド・フランスでは出場が危ぶまれるほどのケガをイツリア・バスクカントリーで負ってしまう。集中治療室に12日間もいた。肋骨7本。胸骨の骨折。鎖骨がいくつかに砕け、指が折れ、両肺に穴が開いた。明らかに、危険な状態だった。
それでも、第11ステージではタデイ・ポガチャルの独走に追い付きスプリントで勝利している。失われた筋肉が回復していない状態で勝ったのだから凄いことだ。
最終的には大きなタイム差をつけられてしまったけれど、十二分な走りを見せてくれた。続くツール・ド・ポローニュでも総合優勝を決めはやめにオフシーズンを迎えている。
2025年シーズンは、ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第5ステージの個人タイムトライヤルで総合6位から一気に逆転。ステージ優勝と総合優勝を飾っている。
パリ~ニース第3ステージのチームタイムトライヤルでトップに立っていたけれど、第5ステージの序盤で落車。脳震盪のチェックも十分でない状態でゴールまで走り、翌日はDNS。
これから脳震盪のために乗れない日々が続いてしまった。
3か月レースのない状態で、ツール・ド・フランス前哨戦であるクリテリウム・デュ・ドーフィネに出場。
第1・4・6・7・8ステージで全て2位。タデイ・ポガチャルとの対戦では一度も勝てなかった。しかも、山岳ではタデイ・ポガチャルの加速についていくことが出来ない。
その後、いつものペース走で追いつけば良いのだけど、今回は離される一方だった。ただ、第7ステージではタデイ・ポガチャルとほぼ同じペースで走ることができていた。
ヨナス・ヴィンゲゴーも進化しているけれど、タデイ・ポガチャルの進化はそれを上回っているのかもしれない。だが、タデイ・ポガチャルの独走を止められるのはヨナス・ヴィンゲゴーだけだ。
UAE Team Emirates – XRGのアシスト陣に勝るとも劣らないチーム力で3回目のツール・ド・フランス制覇に挑む。
ワウト・ファンアールト
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2024 ブエルタ・ア・エスパーニャでスーパーワウト振りを発揮したけれど、ポイント賞・山岳賞のダブル獲得目前で落車。大きく膝を切ってしまった。
2025年のシクロクロスシーズンでは、スーパープレステージュ2025第7戦グルレーゲムで勝利。さらに翌日のUCIワールドカップ・デンデルモンデでも勝利。ただ、ベルギー選手権、世界選手権はパスした。


迎えた2025 ロードシーズンでは中々勝てずシルバーコレクター振りを発揮。とくに痛かったのは、ドワルス・ドール・フラーンデレンでチームメイト3人がいながらニールソン・ポーレスにスプリントで敗れたことだ。
ワウトはジロ・デ・イタリア序盤こそ、直前のウイルス感染で不調だったけれど第1ステージから2位。そして第9ステージではUAE Team Emirates – XRGのアイザック・デルトロをシエナへのグラベルステージで破ってみせた。
ツール、ブエルタ、ジロの3部作も完成した。
第13ステージではLidl – Trekのマッズ・ピーダスンに敗れたが2位となる活躍。
その後も3度逃げにのりスーパーワウト振りを披露した。そして圧巻は第20ステージでの、サイモン・イェーツを15kmに渡って引きまくりマリアローザを引き寄せた。
逃げてよし、リードアウトしてよし、アシストしてよし。ワウト・ファンアールトに並ぶライダーはいない。ワウトの足がスーパーになった時、それはゲームを変える時だ。ヨナス・ヴィンゲゴーにとって、これほど頼りになるアシストは他にいない。
サイモン・イェーツ
“What a story you are writing” 🩷@vismaleaseabike Sports Director Marc Reef coordinates a tactical masterpiece as Simon Yates storms into the Maglia Rosa with the help of Wout Van Aert on @giroditalia Stage 20.
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🇮🇹 #GirodItalia pic.twitter.com/ddFIAJgkeq— Velon CC (@VelonCC) May 31, 2025
双子の弟アダム・イェーツは、現在UAE Team Emirates – XRGに。兄のサイモン・イェーツは、ライバルチームのTeam Visma | Lease a Bikeに所属している。
2018 ジロ・デ・イタリアではステージ3勝をあげ、マリアローザを着用していたが、最後には疲労もあり総合21位まで脱落してしまう。
だが、2018 ブエルタ・ア・エスパーニャでは総合優勝を飾る。2019ジロ・デ・イタリア総合8位。2020 ティレーノ〜アドリアティコ 総合優勝。
2021 ジロ・デ・イタリア総合3位。グランドツアーでは上位に入り続ける。
2022年シーズンの主な成績を見てみると8勝をあげる活躍。2022ブエルタ・ア・エスパーニャでは第10ステージまで総合7位にいたのだけど、第11ステージをコロナのためにリタイヤしている。
- ブエルタ・ア・アンダルシア 総合5位
- パリ~ニース第8ステージ優勝 総合2位
- ブエルタ・アストゥリアス第1・第3ステージ優勝
- ジロ・デ・イタリア 第2ステージ・14ステージ優勝
- プルエバ・ビリャフランカ・オルディジアコ・クラシカ 優勝
- ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン 第2ステージ 優勝 総合優勝
- クラシカ・サンセバスチャン 6位
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 第11ステージ コロナでDNS
とても調子の良いシーズンだった。
2023年シーズンを見てみると
- サントス・ツアー・ダウンアンダー第5ステージ優勝 総合2位
- パリ~ニース 総合4位
- イツリアバスクカントリー 総合9位
- ツール・ド・ロマンディ 第2ステージを胃腸不良でリタイヤ
2024年シーズンは、アラウルツアー第5ステージで優勝し、総合優勝も獲得。
2024 ツール・ド・フランスでは総合12位に終わっている。今シーズンTeam Jayco AlUlaのエースから、Team Visma | Lease a Bikeに移籍。
2025 ティレーノ〜アドリアティコ総合14位。2025 ボルタ・ア・カタルーニャ総合9位となっている。
そして、2025 ジロ・デ・イタリアでは我慢の走りで待って待って、ついに第20ステージでマリアローザを着用。結局ステージ優勝なしで、ジロ・デ・イタリアを初制覇となった。もう、これは気持ちよくヨナス・ヴィンゲゴーの山岳アシストが務まるはずだ。
マッテオ・ヨルゲルソン
🇫🇷 #ParisNice
Find someone who looks at you the way Matteo looks at Jonas. 🥰 pic.twitter.com/6ifuoDBIXn
— Team Visma | Lease a Bike (@vismaleaseabike) March 9, 2025
Movistar Teamから2024年に移籍してきて一気に花開いたマッテオ・ヨルゲルソン。
2024 パリ~ニース総合優勝、2024ドワルス・ドール・フラーンデレンの勝利、そして、2024 クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、プリモッシュ・ログリッチを8秒差まで追い詰めた。
マッテオ・ヨルゲルソンは、グランドツール出場は3回。2022ツール・ド・フランスでは総合20位でゴール。これが、最も良い成績だった。
2024 ツール・ド・フランスではヨナス・ヴィンゲゴーをアシストして総合8位。今シーズンは、パリ~ニース第3ステージのチームタイムトライヤルでトップに。
そのまま総合優勝も飾り2年連続の覇者となった。クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、再びヨナス・ヴィンゲゴーをアシストして総合6位。
この形はツール・ド・フランスでも見られるはずだ。問題はどこまでタデイ・ポガチャルの攻撃に耐えてヨナス・ヴィンゲゴーをアシスト出来るかだ。
セップ・クス
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セップ・クスは、コロナで2024 ツール・ド・フランス出場を逃したが、直前の2024 ブエルタ・ア・ブルゴスを総合優勝。2024年の勝利はブルゴスだけだった。
2023年は、ジロ総合14位、ツール総合12位、ブエルタでは初めてのグランドツアー制覇となっているが、この2025年シーズン目立った動きはない。
時折アタックをかけるのだけど、以前ほど逃げ続けるだけの走りは見せていない。2023年までのグランツールではプリモッシュ・ログリッチを助ける最後のクライマーだっただけに奮起が期待される。
ティシュ・ベノートは今シーズンが最後のチームでのツール出場となる。こちらも山岳アシストで期待される。ヴィクトール・カンペナールツは、エドアルド・アッフィニと共に平坦から中級山岳までのアシスト。
今シーズンは完全にチームのために働いている。
コメント
べノートは、デカトロンで来年のツールに出たら、どういう役割になるんでしょうね〜
ガルとWエースになるんでしょうかね。