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炭水化物の摂取でサイクリング革命が起こったとサイモン・イェーツ

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サイモン・イェーツは、2018 ジロ・デ・イタリアではステージ3勝をあげ、マリアローザを着用していたが、最後には疲労もあり総合21位まで脱落してしまった。

しかし、2018 ブエルタ・ア・エスパーニャでは総合優勝を飾る。もし、2018年のジロの時に、現在の栄養学を取り入れた補給をしていれば、ジロも勝っていたかもしれない。

サイモン・イェーツは、近年スポーツ界を一変させた炭水化物燃料革命のおかげで、プロ集団が走行中に疲れ果ててしまう時代はほぼ終わったと語る。

新たな栄養戦略が選手たちの努力をこれまで以上に加速させ、回復を早めるのに役立っていると打ち明けた。

 

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炭水化物革命

 

少し前のステージレースでは、大きな逃げをうったりアタックしたりすると、翌日は疲れ果てて休憩というライダーが多かったのは確か。

だが、現代では連日のように逃げたり、山岳でも攻撃するライダーが増えている。さらにダブルツール、トリプルツールをこなすライダーもいる。

これには、1時間当たり120g摂取する高炭水化物の補給が役立っているとサイモン・イェーツは言う。

 

今ではもっとスポーツを楽しんでいる。 炭水化物ブームが来る前は、その逆だった。 低炭水化物で、炭水化物を節約していた。 常に疲労していたんだ。

ハードなライドから戻ると、完全にクタクタになってベッドに横になるしかなかった。 脚に感じるけど、体にも感じるんだ。 でも、今は何の不足も感じない。

以前は低炭水化物が多かったんだ。 朝食に卵を2個食べて、ポップを飲んで、5~6時間後にまたボトルの水。今は朝食に山盛りのご飯を食べ、1時間に120gの炭水化物を摂る。 今はすべて高炭水化物なんだ。

 

かつて、ライダーは激しい運動中、1時間あたり約60gの炭水化物にとどめるよう言われていた。

しかし、最近では、ブドウ糖と果糖を組み合わせた二重源炭水化物配合により、ライダーは気分が悪くなることなく1時間あたり最大120gを摂取できる。

パワーウェイトレシオを気にして、ダイエット、または摂食障害になるライダーも多数いた。だが、これは昔の話となりそうだ。

タデイ・ポガチャルも1時間当たり120gの炭水化物を摂取している。

 

予算のあるチームは、調整された食事、栄養アプリ、管理栄養士により、ライダーは何を、どれくらい、いつ食べる必要があるかを正確に把握している。

ライダーはトレーニングのパワーとリアルタイムのレースデータをソフトウェアにダウンロードし、カスタマイズされた栄養ガイドを作成。

チームスタッフは、タンクを補充するために、おいしくて健康的でパフォーマンスを重視したメニューを提供し、ライダーのエンジンはレース日を通してジェルで満タンになる。

だが、チームにより事情は違う。Team Jayco AlUlaの時には、妻がサイモン・イェーツの食事を管理、料理、コーチなどトレーニングアシスタントをしていた。

それが、Team Visma | Lease a Bikeでは完璧な食生活、トレーニングメニューに変貌するのだ。

さらに、サイモン・イェーツは最近は、腹が減ってフラフラになったり、ぼんやりしているライダーも見なくなったという。時代は変わっていくのだ。

 

スーパーチームで更に向上

 

2018 ジロ・デ・イタリア第19ステージで、クリス・フルームが、伝説の一日と言われる80kmの独走劇を見せた。

ソロアタックで距離を詰めた2018年ジロは、レース中にレーサーが効率よく燃料を補給する方法を変えた瞬間とも言われる。

当時、Team SKYは、決戦ステージ前夜から6時間以上のレース中、夕方まで続く栄養補給プランを展開。このような補給戦略は、現在ではワールドツアーのすべてのレースの一部となっている。

 

この時から全てが変わっていく。タデイ・ポガチャル、レムコ・エヴェネプール、ヨナス・ヴィンゲゴーと新しい世代は、新しい栄養補給で疲れ知らずの走りと長距離攻撃を可能にした。

だが、それもまだ一部の恵まれたチームでしか完璧な体制は取れていない。サイモン・イェーツの双子の兄弟、アダム・イェーツはUAE Team Emirates XRGに移籍して大きく変わった。

それを知りたいのも、サイモン・イェーツが移籍した理由の一つだ。トレーニング、栄養、装備など、すべてにおいて、Team Visma | Lease a Bikeの哲学は非常に異なる。

さらに、数パーセントの力をこのチームならば振り絞れるとサイモン・イェーツは考えている。さて、2025年シーズンはどんな走りを見せてくれるだろうか。

 

 

 

 

コメント

  1. 真嶋伸一郎 より:

    これは気になりますねー
    日本のクライマーは痩せすぎだと、以前 海外の選手が言ってました
    日本のヒルクライムレースは、短時間高強度勝負なら、痩せてたほうがいい気もしますが

    僕は、普段はめちゃくちゃ米食べるんですけど、レース直前は、練習強度も落とすし、少し食事も抑えるよう意識してます

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