4日目にして山頂ゴール。マイヨジョーヌは2日目となったジュリアン・アラフィリップ。
タイム差は、2位のアダム・イェーツに4秒。3位のマルク・ヒルシに7秒。4位以下には17秒差で32人が並んでいる。
少しでもアラフィリップが遅れるとマイヨジョーヌが変わってしまう重要なレースだ。今日乗り切れたら明日は平坦ステージなのでアラフィリップは頑張るはず。
Stage 4 » Sisteron › Orcières-Merlette (160.5k)
ツール4日目にしてはやくも山頂ゴールが登場。ここまで大きくは総合勢は動いていないが、ここでは流石にシャッフルされるかも。
スプリントポイントは今日は1か所のみ。スタートから51.5kmなので、ポイントを加算したいサガンは逃げのメンバーによっては許さないだろう。
最後に待ち受ける、1級山岳オルシエール・メルレットは登坂距離10.4kmに平均勾配は6%。それほどキツイ登りではないが、ここで遅れるとタイム差は一気につく。
総合勢は気の抜けないゴールとなるはずだ。遅れないようにしないといけない。
今日もスタートアタックであっさり
スタートから全開でアタックをかけた6人が抜けだす。タイム差があるメンバーが逃げるとすんなりと決まる。
- 38. Alexis Vuillermoz(アレクシ・ヴィエルモーズ)AG2R La Mondiale
- 175. Krists Neilands(クリスツ・ニーランズ)Israel Start-Up Nation
- 177. Nils Politt(ニルス・ポリッツ) Israel Start-Up Nation
- 182. Mathieu Burgaudeau(マチュー・ビュルゴドー)Team Total Direct Energie
- 201. Tiesj Benoot(ティシュ・ベノート)Team Sunweb
- 216. PACHER Quentin(カンタン・パシェ)B&B Hotels – Vital Concept p/b KTM
一番タイムの良いのはAG2Rのアレクシ・ヴィエルモーズの3分53秒。だから、集団は常に3分以上広がらないようにしている。
ティシュ・ベノートは月曜日に契約延長したばかり。さっそく逃げに乗ってきましたね。
クイックステップはジュリアン・アラフィリップのマイヨを守る。
タイム差は常にチェックだ。先頭に2人を送り込み、その後ろは全てユンボ・ヴィズマ。その後ろにUAEが並んで、更に後ろにジュリアンがいる。
スプリントポイントはニルス・ポリッツが取る。ニルス・ポリッツは来シーズンBORAに移籍だ。なんでISNは彼ほどのライダーを手放すのかわからない。
しかし、レースの状況は全く変わってなくてホッとした。
先頭は変わらずクイックステップは引いているし。
残り30kmを切って、ついにタイム差は2分を切る。少し逃げ切りは厳しいかな。
なんと、下りでティシュ・ベノートがオーバーランでガードレールを飛び出してしまう。バイク交換して走り出すけど、もう追いつくことはない。こけた場所が良かったけど、一つ間違えば大惨事だ。
このメンバーの中では、最も逃げ切りが期待出来るライダーだっただけに残念。
ニルス・ポリッツは最後の力を振り絞って、チームメイトのクリスツ・ニーランズのためにアタック。集団をしぼりにかかる。
ラスト20kmで1分30秒のタイム差。
クリスツ・ニーランズは3人の中からアタック。見事にニルス・ポリッツの引きを生かした。
残り9.5kmで30秒あまり。クリスツ・ニーランズは、ラトビアチャンピオンに2017年と2018年になっている。TTにも強い選手だ。
だが、ラスト7.3kmでついに捕まる。実に153kmも逃げたことに。
先頭はクイックステップが引く。だが、集団からピエール・ロラン(B&B Hotels)のアタックがかかり崩れる。
ラスト3.5kmからワウト・ファンアールトが引きだす。これが強烈。2キロくらい牽引を見せる。
ワウト・ファンアールトがラスト1.4kmで役目を終了すると、イネオスが牽引する所をセップ・クスがすぐに先頭に立って引きだす。
このパターンはお決まりになりそうだ。
セップ・クス、プリモシュ・ログリッチ、エガン・ベルナルの順に並び、その後ろにアラフィリップだ。
ギヨーム・マルタンのアタックで総合勢はゴールスプリントになだれ込むことに。このパターンも見たような~。
こうなると、登りのスプリント力のあるプリモシュ・ログリッチが、かなりの差を開いて勝利。この光景はこれから先も続きそうだ。
After a high-paced climb to Orcières-Merlette, @rogla produced an impressive burst of speed to dominate his rivals and take his 3rd @LeTour Stage win#TDF2020 #TDFdata pic.twitter.com/nLo2ap9S6B
— letourdata (@letourdata) September 1, 2020
最後のトップスピードではタデイ・ポガチャルが最高速度を出したが、すでにログリッチェはその前にゴールしている。
プリモシュ・ログリッチは、堂々の勝利だ。総合でも7秒差の3位に浮上。
リザルト
- プリモシュ・ログリッチ
- タデイ・ポガチャル
- ギヨーム・マルタン
- ナイロ・キンタナ
- ジュリアン・アラフリップ
ジュリアン・アラフリップはイエロージャージのキープに成功。しばらくはジュリアンのイエロージャージが見れそうだ。
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