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2026 ジロ・デ・イタリア第1ステージ ゴール前大落車の原因

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ジロ・デ・イタリアの開幕となる第1ステージは、ブルガリアのブルガスを舞台に行われた。

平坦なコースレイアウトから、各チームの有力陣が勢揃いする大集団での激しいスプリント勝負が期待されていた。

しかし、フィニッシュまで残りわずか500mという猛スピードで駆け抜ける最終局面において、大規模な落車事故が発生してしまう。

この結果、集団の大部分の選手が足止めを食らい、ゴールに向かってスプリントを争えたのはわずか12名のみという、大波乱の幕開けとなった。

 

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ゴールレイアウト

 

集団は猛スピードで最後の1kmへと突入したが、狭い市街地コースにおいて大規模な落車が発生した。

動画をみても大集団がゴールに向かう道幅ではない。かなり上っているのならば違うだろうけれど、これは厳しい。

さらにフェンスだ。

 

 

よく見ると、フェンスの足がコース上に出ている。そのため端っこによったライダーは引っかかってしまうのだ。

UCI(国際自転車競技連合)の競技規則において、ゴールエリアのフェンス(バリア)に関する規定は、「ロードレース競技規則(パート2)」の第2.2.017条、および主催者向けの安全ガイドライン(Specifications for organisers)に定められている。

2020年のツール・ド・ポローニュでの大落車事故などを契機として、2021年以降に導入された新しい安全基準により、フェンスの仕様に関するルールは大幅に厳格化された。

 

その中で「フェンスの足が出ない(突起物がない)」ことに関連する項目や要求事項は以下のようになっている。

 

滑らかな表面の確保と突起物の禁止

フェンスのコース側(選手が走行する側)は、凹凸のない滑らかな表面(スムーズサーフェス)でなければならない。

選手のペダルや車輪、ハンドルが引っかかる原因となるため、コース内へ飛び出すような足(脚部)を持つ構造は安全上不適切とされている。

さらに、フェンスの内側(コース側)に一部でもはみ出すような看板や標識の設置も明確に禁止されている。

 

連続性と強固な固定の義務

フィニッシュライン周辺のバリアは、隙間や段差がないよう連続して強固に連結されていなければならない。

また、風や集団の接触によって簡単に動かないよう地面にしっかりと固定することが義務付けられており、足が飛び出しやすく、かつ動きやすい旧式の軽量フェンスの使用は禁止されている。

現在、UCIの厳しいテスト基準をクリアし、多くの主要レースで採用されている最新のフェンス(Boplan社のレースバリアなど)は、コース側に足が一切出ない構造になっている。

観客側に向かって約70度の傾斜をつけることで土台の安定性を確保しつつ、選手の走行ラインには物理的な障害物が出ないように設計されている。

 

今回のジロ・デ・イタリア第1ステージでは、足がコース側に飛び出しているフェンスが使用されていた。しかもコースは狭い。

 

Soudal – Quick Stepのジャスパー・ストゥイヴェンのコメント

長い間、落車のリスクが高い広い道を走っていた。その後、道が狭くなり、小さな縁石があったため避けるスペースがなかった。

落車が起きたことに驚きはない。下りからかなりのスピードで来て、そのままボトルネックに突っ込んでいったからだ。

集団が神経質になっているのを感じて、前にいた方がいいと判断し、それがうまくいった。まあ、勝者が常に正しいのだけど。

 

また、2位となったDecathlon CMA CGM Teamのトビアス・ルンド・アンドレセンも以下のように語っている。

「みんな完全に狂っていた。肘が飛び交っていて、そうなると人が転倒するのは避けられない。」

 

今回フェンスの足で落車となったのかはわからないが、少なくとも端によると引っかかるという意識はあったはず。そのため更にライダー間の距離は狭まり落車となったのだろう。

Boplanのレースバリアを使えば問題ないけれど、費用が高い。さらに輸送コストがかかり燃料消費で環境にも悪い。

今後のコースで同じようなフェンス仕様になっている場合には、UCIも事前調査で指摘しないといけないのでは。

 

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