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UCIはゴールの安全基準や脳震盪に関する安全プロトコルの2つを発表

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Image by Free-Photos from Pixabay
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UCIは2020年シーズンにあった、様々な事故や事例を受けて新しい安全プロトコルに関する2つの基準を別々に発表した。

一つは、ゴールでの安全基準や走行中などの様々な安全に対する対策を数多く打ち出している。

もう一つは、ライダーがクラッシュして脳震盪を起こした時の対処法などに関するもの。

少しでも、ライダーが安全に走れば、それにこしたことはない。

 

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ライダーの安全性向上

 

今年大きな問題となった、ファビオ・ヤコブセンの落車に関する問題。このツール・ド・ボローニャのレースでは沢山の課題が挙げられている。

まず、下りゴールとなるコースレイアウト、フェンスの安全基準など。

また、レムコ・エヴェネプールのイル・ロンバルディアでの墜落事故。

二人ともDeceuninck – Quick Stepの選手が犠牲となっているが、以前から二つのレースはライダーなどからも、コースの危険性について問題視されていた。

更に、イル・ロンバルディアではゴール前に車両侵入により、マキシミリアン・シャフマンが鎖骨骨折している。

 

これだけの事故が起きて、ようやく改善されることなったが、少しでもライダーが安全に走れるならば良いことだ。

物凄く、簡単にUCIのプロトコルをまとめてみると

  1. UCIスポーツ部門内の安全管理者の地位の創設。イベントでの安全監督に専念
  2. イベント安全マネージャーを任命
  3. 過去5年の事故データベースの作成
  4. レース開始の数週間前にルートのリスクを評価・改善
  5. バイクカメラなどとの安全対策
  6. コースに沿っているバリア仕様強化と近代化
  7. ライダーへの伝達を迅速に
  8. ゴールのバリア基準
  9. ボトルの集団内への投げ捨て禁止、トップチューブに乗って走ることの禁止
  10. ボトルの投げ捨ての罰金
  11. ドライバー、ヘリコプターの行動に関するより厳格な指令
  12. ドライバーの経験の監視化
  13. ドライバー向けのより詳細で構造化されたブリーフィングを確立

いづれも、事故があったり問題となっていたことを具体的に取り組むようになっている。下りでトップチューブに乗って走るのも禁止とは~。

これだと、平地でハンドルバーを握らずに肘を置いてTTポジションぽくして走るのも禁止になるかも~。

 

脳震盪プロトコルの導入

落車した時に、頭を打って脳震盪となるライダーは数多くいる。

今年のツール・ド・フランスでは、ロマン・バルデ(AG2R)がクラッシュ後にステージ13で約90kmを走り終えた。

テレビで見ていたが、ふらついていたし、どうみても正常ではなかった。だが、無理やりバイクに戻され、なんとかゴール。後に彼の脳に「小さな出血」があると診断されている。非常に危険だった訳だ。

ジロの第3ステージでは、ピーター・ウェーニング(TREK)がボトルを踏んでしまい落車して、めまいがするということで次のステージでリタイヤしている。

クラッシュ後のレースについて覚えていないという選手の話も良く聞く。

脳震盪に関する問題で引退した選手や自殺した選手もいる。重症化しやすい問題だ。

TREKなどは、早くから脳震盪プログラムを作成していたはずだが、ピーター・ウェーニングの時には実行されなかったのだろうか?

 

UCIの導入する脳震盪プログラムでは、初期評価、診断、回復、および競争への復帰について詳細に決められる。

また、それを判断するためにイベントの非医療専門家が脳震盪の症状を認識するためのトレーニングを受けることをも書かれている。

今後、落車した際には危険な状態のライダーが走れることはないだろう。

 

UCIの脳震盪プロトコルに関する全文は右のクリックで参照可能 can be read here.

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