2025 ツール・ド・フランスの最終日は50年の伝統をぶち破りシャンゼリゼ通りでの周回コースでスプリントでゴールではない。
第1週からパンチャー、スプリンターにもチャンスがあった。最終日は勝利していないチーム、ライダーにもチャンスがある。
ただ、スプリンターは大変残念に思っているのは間違いないけど。
第21ステージ マント=ラ=ヴィル~パリ

コースマップ photo letour.fr
今年はゆっくりとシャンパンを飲んでパレード走行とはならないかも。すぐに4級山岳の登りもある。
問題はモンマルトルの丘が3回あること。パリオリンピックでは、レムコ・エヴェネプールがアタックをかけて逃げだした。
この最終日で独走でゴールに飛び込むライダーがいるのか。それともスプリントに持ち込めるのか。ゴールが注目だ。
しかし、今日は雨のためにモンマルトルの丘の石畳は滑ってしまう。そのため、4回フニッシュラインを通過したゴール手前50kmで計測は終了となる。ここで総合順位は確定する。
モンマルトルの丘は走って完走しないといけない。ゴールではステージ優勝が決まる。

コースプロフィール photo letour.fr
- 4級山岳 ベーズモン峠 1.7km・7%
- 4級山岳 パヴェ・デ・ガール峠 0.7km・7%
- 残り6周
- 残り5周
- スプリントポイント パリ – シャンゼリゼ通り
- 残り4周
- 4級山岳 モンマルトル 1.1 km・5.9%
- 残り2周
- 4級山岳 モンマルトル 1.1 km・5.9%
- 残り1周
- 4級山岳 モンマルトル 1.1 km・5.9%
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
Team Visma | Lease a Bikeのヨナス・ヴィンゲゴー、今年はステージ優勝なし。バットデイが2日。これがなければタイム差はもう少し小さかったはず。さらにチーム戦術も理解に苦しむ場面もあった。

Lidl – Trekのジョナサン・ミランは初のポイント賞に。

Red Bull – BORA – hansgroheのフローリアン・リポウィッツは総合3位に新人賞ジャージ。

スタート時の4賞ジャージ着用者は
- 総合 タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates – XRG
- ポイント賞 ジョナサン・ミラン Lidl – Trek
- 山岳賞 ヨナス・ヴィンゲゴー Team Visma | Lease a Bike
- 新人賞 フローリアン・リポウィッツ Red Bull-BORA-hansgrohe
DNSはなし

ニュートラルでジュリアン・アラフリップは最後尾。今日狙わないかなあ~。

ライバルが語り合う。

UAE Team Emirates – XRGが先頭に。

いつものパターンに。

タデイ・ポガチャルがいつも左腕だけアームカバーをつけているのは包帯を最小限にするためなのかな。

Red Bull – BORA – hansgroheも前にでた。フローリアン・リポウィッツの総合3位、プリモッシュ・ログリッチの総合8位。
4級山岳 ベーズモン峠 1.7km・7%

Arkéa – B&B Hotelsが前に出ている。ケヴィン・ヴォークリンが総合7位。

山岳ポイントは、TotalEnergiesのマテオ・ヴェルシェが獲得。

106kmあたりからタデイ・ポガチャルが先頭をずっと引いていた。これは今日はタデイはお休みしてくれるかな。滑ってケガでもしたら意味がない。

残り88.4km。
4級山岳 パヴェ・デ・ガール峠 0.7km・7%
ここはUAE Team Emirates – XRGのパヴェル・シヴァコフがポイント獲得。
残り6周

残り6周回。

今回のツールで全く目立たなかったUno-X Mobilityのマグナス・コルトニールセンが飛び出す。

私はスプリンターステージも嫌いではないので、この光景でいいように思うけど。
残り5周

残り5周。
残り4周

残り4周。
スプリントポイント パリ – シャンゼリゼ通り

わずかにLidl – Trekのジョナサン・ミランが速かった。

2人がアタック。
- クイン・シモンズ Lidl – Trek
- フローリアン・リポウィッツ Red Bull – BORA – hansgrohe

集団はArkéa – B&B Hotelsか引く。
残り3周

これで総合順位は決定。タデイ・ポガチャルは祝う暇もない。

フローリアン・リポウィッツは、結構自分の本能で攻撃するタイプ。無謀なアタックで表彰台を逃しそうになったり。チームはまだ若いので抑えるのに苦労していると。

ワウト・ファンアールトは2番手にいる。

2人はモンマルトルまで持たなかった。

さあ、Tudor Pro Cycling Teamがきた。
4級山岳 モンマルトル 1.1 km・5.9%

さあ、一回目のモンマルトルの丘でジュリアン・アラフリップがアタック!

Lottoのアルノー・デリーが対抗。

あ~、後ろからタデイ・ポガチャルがきている。

タデイ・ポガチャルが先頭で丘をクリアー。

タデイ・ポガチャルは、総合優勝はすでに決まったけれど、ステージ5勝目を狙うようだ。後ろはワウト・ファンアールト。

路面濡れているんだけどね~。

約20人が少し前に出ている。

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのバスティアン・トロンションがアタック。
残り2周

残り2周。バスティアン・トロンション先頭で通過。

雨が降ってきたんだけど、石畳の上を凄いスピードで走っている。

後続も凄いペースで走っている。フローリアン・リポウィッツは22秒遅れの追走。

ステージ優勝はこの中からだ。Bahrain Victoriousはマテイ・モホリッチとフレッド・ライト。

Team Visma | Lease a Bikeのヴィクトール・カンペナールツが先頭。ワウト・ファンアールト、マッテオ・ヨルゲルソンが付く。

先頭は28人。
4級山岳 モンマルトル 1.1 km・5.9%

2回目のモンマルトル。

マッテオ・ヨルゲルソンが先頭を引く。

また、タデイ・ポガチャルがアタックだ。

タデイ・ポガチャルは、絞るつもりだ。

タデイ・ポガチャルが先頭でクリアー。

6人に絞られた。

メンバーは
- タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates – XRG
- ワウト・ファンアールト Team Visma | Lease a Bike
- マッテオ・ヨルゲルソン Team Visma | Lease a Bike
- マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious
- ダヴィデ・バッレリーニ XDS Astana Team
- マッテオ・トレンティン Tudor Pro Cycling Team

タデイ・ポガチャルに休ませてはだめだ。
残り1周

残り1周。タデイ・ポガチャルがモンマルトルで抜け出せるか。距離が足りない?

この中からステージ優勝が出る。

面白い。タデイ・ポガチャルが走っている姿を目の前にして絵をかいている。

残り9.2kmだ。

さあ、マッテオ・ヨルゲルソンがアタック。

だめだマテイ・モホリッチが捕まえる。

さあ、タデイ・ポガチャルが最初から行く。
4級山岳 モンマルトル 1.1 km・5.9%

ここで勝負だ。

ワウト・ファンアールトが後ろにつく。

後続は厳しいか。

あ~、なんとワウト・ファンアールトがタデイ・ポガチャルの前に出るぞ。

あっ、ワウト速い!

おおっ~、タデイ・ポガチャルが切れた~。

ワウトが飛んでいる。

ワウトが先頭でクリアー。

あとは、落車しないように~。

残り2.7km。16秒差。

タデイ・ポガチャルは、マッテオ・ヨルゲルソンに戻された。

残り2kmで20秒。

ワウトが後ろを確認。

素晴らしい。翼を授けられたワウト・ファンアールトが、ついに今回のツール・ド・フランスで勝利。しかも、最後のシャンゼリゼを飾った!

ワウト・ファンアールトがハンドルを何度もたたく。無敵と思われたタデイ・ポガチャルのアタックをつぶして勝ったのだから嬉しいに決まっている。

ワウト・ファンアールトにとって、キャリア最大の勝利の一つとなるはず。Team Visma | Lease a Bikeはこれでツール2勝。なんとかスポンサーにアピールできた。

2位はXDS Astana Teamのダヴィデ・バッレリーニ、3位はマテイ・モホリッチ。

タデイ・ポガチャルは4位でゴール。

タデイ・ポガチャルは、最後まで攻めた。すでに50km手前で総合優勝は決まっていたので、リスクをおかして5勝目を狙った。まあ、主催者の思惑通りだったけれど。
来年はどうするのだろうか。またモンマルトルが定番となるのか。はたまたシャンゼリゼ周回にもどるのか。モンマルトルも面白いな。
リザルト

優勝したTeam Visma | Lease a Bikeのワウト・ファンアールト
バイクで特別な一日だった。モンマルトルの登り坂をステージ最終地点として、シャンゼリゼ通りで再び優勝できたのは、本当に特別なことだ。
パリのコンディションは厳しかった。雨で不安定だったが、チームは私を信じ続けてくれた。前回のツール・ド・フランスでは毎日何度もトライし、今日も彼らは私の能力への信頼を失わず、ステージをコントロールすることができた。
最後の登りでは全力を出し切った。それはステージ前からの計画であり、それが功を奏した。
特に前週に体調を崩していたこともあり、勝利は大きったのでは。
他のステージでも挑戦したかった。何度か惜しいところまで行ったが、時には大きく遅れることもあった。昨日のステージでさえ、逃げ集団に加わるには体調が悪かった。一番大変だったのは、自分を信じ続けることだった。周りの人たちが私を信じ続けてくれたんだ。
イエロージャージ獲得という野望を抱いてツールに臨んだが、世界最強のライダー、そしてレースで最高のライダーが勝利した。私たちは彼に挑もうとした。チームとしてそれをやり遂げたことを誇りに思う。毎日努力を続けた。しかし、トロフィーなしで帰るつもりはない。

2位 XDS Astana Teamのダヴィデ・バッレリーニ

3位 Bahrain Victoriousのマテイ・モホリッチ
第21ステージ リザルト

総合


ポイント賞


山岳賞

新人賞

チーム賞




コメント
チーム総合のリザルト表がなんか変です〜
ワウトの活躍はうれしいです。雨も味方したのでしょうが、不屈の闘志を感じました。
マチューがいたらまたひと味違った展開おもしろい戦いになっていたかもしれませんねー
新設されたスーパーチームメイト賞なる栄誉に、度々のアタックや牽引で魅了し、ミランのグリーンジャージ獲得に大きく貢献したクインシモンズが選ばれたようですね。シャンゼリゼ通りでプロポーズしている姿がまるでヒーローのようでした笑
3週間お疲れ様でした。
引き続きツールの小ネタ記事などもあればと期待してます(*^^*)
チームリザルト修正しました
ワウトが勝って本当によかった。アタックが早すぎると思いましたが、流石のタデイ・ポガチャルも3回目のアタックのあとだし、距離が短すぎて自分の得意分野ではなかった。
クイン・シモンズの記事忘れてました。さすがに朝4時まではきつかった。3週間の楽しみが終わってしまって気が抜けてます(笑