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2025 ツール・ド・フランス第14ステージ  レムコ・エヴェネプールの失速の理由とは?

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UnsplashMaksym Kaharlytskyiが撮影した写真
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レムコ・エヴェネプールのリタイヤ。

誰が、この姿を想像できただろうか。第12ステージのオタカム、第13ステージの個人タイムトライヤルと立て続けに悪い日を過ごしたレムコ。

2022 ブエルタ・ア・エスパーニャでもバットデイの後にステージ優勝していたこともあり、誰もがレムコの復活を期待していた。

だが、それは起こらなかった。必然だったのだろうか。

 

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必要なトレーニング

 

レムコは昨年12月に交通事故で複数の骨折。

  • 肋骨骨折
  • 右肩甲骨骨折
  • 手を骨折
  • 両肺の挫傷
  • 鎖骨の脱臼

 

この後遺症は非常に大きく、未だに肩は動かない部分がある。自転車では関係ないというけれど。これで冬の間のトレーニングの積み重ねが出来なかった。さらに、ここまで作っていたベースとなる強さも失ってしまったのだ。

出遅れたレムコだったが、初戦のブランバンツ・パイルでワウト・ファンアールトをスプリントで破って勝利。2022 ツール・ド・フランスのポイント賞を獲得したワウトを破ったのは大きい。

 

続くアムステルゴールドレースでは3人のスプリントで先行して3位。これは仕方ない。

 

ツール・ド・ロマンディ第5ステージの個人タイムトライヤルで勝利。総合5位となる。

 

問題はタデイ・ポガチャル、ヨナス・ヴィンゲゴーとツール前に激突したクリテリウム・デュ・ドーフィネだ。第5ステージの個人タイムトライヤルで一気にトップにたったけれど、第5ステージのゴール前で落車。

 

レムコは、残りの山岳ステージでアレルギーの影響もあり、Red Bull – BORA – hansgroheのフローリアン・リポウィッツにも抜かれて総合4位のフニッシュとなる。

 

ここだ。アレルギーの影響もあり、クリテリウム・デュ・ドーフィネからツール・ド・フランスまでの間に全く強度の高いトレーニングができなかったのだ。

アレルギーが彼を苦しめ、調整を余儀なくされ、昨年のように調子を上げることができなかったのだ。トレーニングなしで、好調な走りは維持できない。

徐々に精彩を欠いていったのは、十分なトレーニングができていないからだった。

 

レムコ・エヴェネプールのインタビュー

昨日あなたは、こう言いました。「諦めるなんて私の辞書には無い。」と。

それは機能しなかった。何も脚に入ってなかった。たまには調子が悪い日もあるだろうけど、3日連続で調子が悪いというのは普通じゃない。

辞めるのは最良の選択だった。自分自身にそう言い聞かせた。

 

この急激な衰えの原因は何なのか?

全く分かりません。今すぐ調査する必要がある。私がこの冬をひどく辛く過ごしたことは誰もが知っているが…もしかしたら、体に何か問題があるのかもしれません。何とも言えない。

 

 コーチは、ドーフィネをうまく消化できていないことをすでに指摘していた。

ツールに向けてほとんどトレーニングができなかった。どんな激しさにも耐えられなかった。

 

疲労のせい? 今年は体調が優れないのか?

原因は様々だ。バイクを降りた時は調子は悪くないのだが、乗っている時は調子が悪いんだ。いつものように全力で走れない。

 

あれだけの問題を抱えている中で、ツールに出場したのは良い考えだったのだろうか?

ええ、ステージ優勝はしたし、長い間3位もキープしていた。今日までは全て順調に見えた。でも、状況は悪化の一途を辿り、本当に最悪な結果になってしまった。

今日は本当にダメだった。グルペットで出場することもできたが、もしかしたらもっと体に負担をかけていたかもしれない。そうしたら9月も出場できなかっただろう。

 

肩はまだ調子が悪いと聞いてますが。

えっと、肩はまだ動かない。しかし、サイクリングにはほとんど影響がない。主に日常生活で問題を感じている。例えば、右手でバッグを持つことができない。

 

今後数週間で何が起こりますか?

まだ終わってません。

 

今の気持ちを。

今年は本当に大変な一年だった。長い間、バイクに乗れなかった。最高の状態でスタートラインに立てるよう、体力を鍛えてきた。

でも結局、また全てが崩れ去ってしまった。正しいやり方がわからない。言葉でいうのは難しいが、今年もまた残念な結果となった。挫折もあり簡単ではなかった。

ティムのアシストもしたし、チームメイトは私のために自分を犠牲にしてきた。そして、今日はゲームオーバーだった。

 

その後、インタビュー内容は同じことの繰り返しだった。コーチが勧めていなかったら走っていたかもしれないけれど、身体を痛めつけるだけだっただろう。

疲れはないのに、走れない。完全に空っぽの状態だ。レムコにはまだ世界選手権が待っている。一度、仕切り直しをして再びTT世界王者を目指すのが賢明な判断だ。

しかし、レムコもケガやアクシデントが多い。これからは何もないことを祈るしかない。

 

日本語字幕で見ると内容が理解できる

 

 

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