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業界を揺るがす波型エアロスポーク採用 Scribe Ultraホイール

機材情報
Image credit: chan
この記事は約4分で読めます。

コストパフォーマンスに優れた高性能ホイールで知られる英国のScribe Cyclingが、ブランド史上最速・最軽量となる新シリーズ「Scribe Ultra」を発表。

過去には地球最速というホイールを発表していたブランドだ。

 

この新モデル最大の特徴は、一目でそれと分かる波打つ形状のカーボンエアロスポークにある。

 

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Scribe Ultraホイール

 
 
 
 
 
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今回の目玉となる技術は、OSL8と名付けられた独自のカーボンラミネートスポーク。

Scribeはこのスポークの形状を「Oscillate(オシレート=振動・波及する)」と表現している。

画像で見ても良くみえないけど、その名の通り、スポークのブレード部分が直線的な平らな形状ではなく、独特の波型形状を描いている。少しひねってあるように見えるけど、これは現物を見ないと良くわからない。

 

なぜ波型なのか?

その理由は空力性能の最適化にある。従来の平らなきしめん状のエアロスポークに比べ、波型の表面形状は空気の流れを意図的に制御する。

シルバーストーンの風洞施設で行われたテストによると、一般的な5mm幅のフラットなカーボンスポークと比較して、OSL8スポークは時速45km走行時に0.5wの抵抗削減(ヨー角0〜5度において)を実証した。

ヨー角とは

https://www.huntbikewheels.cc/blogs/news/hunt-carbon-aerodynamicist-wheels-wind-tunnel-results

 

photo huntbikewheels

ヨー角(yaw angle)はBの角度のことで、黒線と緑線の間の角度のこと。

正面から吹く風と実際に抵抗を生みだしている風の角度となる。真正面から自然風が吹いている状態はヨー角0度。

 

たった0.5wと思うかもしれない。だけど、これはスポーク単体の形状変更だけで得られた純粋な数値であり、極限のスピードを求めるレース機材としては見逃せない進化となる。

 

Scribe Ultra  Spec

 

UltraシリーズのÉlan Ultra 5は、リムハイト50mmで重量わずか1,149gを実現している。

さらに。65mmハイトのモデルでも1,289gという驚異的な軽さ。カーボンスポーク特有の高い引張強度により、スチールスポークと比較して横剛性が大幅に向上。

パワー伝達効率を高めつつ、波型形状が振動吸収性(コンプライアンス)にも寄与するよう設計されている。

  • スポーク: OSL8 カーボンエアロスポーク(波型形状)
  • リムハイト: 50mm または 65mm
  • リム内部幅: 24mm
  • リム外部幅: 30mm
  • 重量: 1,149g (50mm) / 1,289g (65mm)
  • ハブ: ガンメタルグレー仕上げ、ラチェットドライブシステム
  • 価格: ÉLAN ULTRA 5・ ÉLAN ULTRA 6共に$3,263.00(約50万円)

 

 

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