2025年のツール・ド・フランスで、タデイ・ポガチャルが駆っていたあの漆黒のバイクを覚えているだろうか。
塗装すら重量物とみなし、カーボンの地肌を剥き出しにした凄みのあるプロトタイプ。
あの一台が遂にDark Seriesとして、各モデル世界限定300本という極めて限られた数で我々の前に姿を現した。
今回発表されたのは、軽量オールラウンダーの「V5Rs」と、Colnago史上かつてない空力性能を誇るエアロロード「Y1Rs」の2モデル。ペイントを一切捨て去った、純度100%のレーシングマシンだ。
飾らないことが最高のステータス「Dark Series」の凄み
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昨今のエアロロード市場は、美しいグラデーションや複雑なペイントがトレンドの1つとなっている。
しかし、Colnagoが今回提示した答えは無垢。 フレームのカーボン積層(レイアップ)をそのまま見せる薄いクリアコートのみの仕上げで、ダウンチューブのロゴやヘッドチューブのクローバーバッジには、チタン調のクロームメッキがあしらわれている。
ただ黒く塗ったわけではない。カーボンの継ぎ目や構造そのものがデザインとして成立するほど、Colnagoの製造精度が高いことの証明でもある。
ポガチャルが実戦投入した際と同じ究極の軽量化と機能美を追求したデザインであり、無駄な塗料を持たない分、わずかながら軽量化にも貢献している。
登りのV5Rsか、平坦のY1Rsか
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今回の限定モデルは、Colnagoが誇る2つの最高峰フレームで展開される。
V5Rs(軽量オールラウンダー): 伝統的なレースジオメトリーを持ち、ヒルクライムでの圧倒的な軽さと剛性を誇るモデル。
塗装がないことで、その研ぎ澄まされた細身のシルエットがより強調されてる。(フレームセット価格:約6,200ドル)
Y1Rs(エアロロード): 平坦路や横風を切り裂き、一度乗せたスピードを徹底的に維持するためのエアロダイナミクス特化型モデル。
複雑な多角形チューブとカーボンの折り目が、まるでステルス戦闘機のような迫力を生み出している。(フレームセット価格:約7,500ドル)
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驚くべきは、その販売システムだ。全世界で各300本ずつの限定生産だが、Colnagoの正規ディーラーはこの「V5Rs」と「Y1Rs」を必ず1セットとして発注しなければならないという特殊な条件が設けられている。
これは、2つのフレームが異なるコースプロフィールに合わせて最適化されつつも、同じレーシングDNAを共有しているというColnagoからの強烈なメッセージと言える。





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