2025年シーズンに、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのダブルツールを達成。
世界選手権も制したタデイ・ポガチャル。歴史的な2025年シーズンを経た彼にとって、次なる究極の挑戦として囁かれるのが、同一シーズンにジロ、ツール、ブエルタのすべてを制するグランツール完全制覇だ。
だが、これに対してタデイ・ポガチャルの意見は少し消極的だ。
同一年3冠はあるのか
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タデイ・ポガチャルは、2024 ジロ・デ・イタリア、2024 ツール・ド・フランス、そして2024 世界選手権ロードの3冠を達成。
同一年でこれを達成したのは二人
- 1974 エディ・メルクス
- 1987 ステファン・ロッシュ
キャリア全体で2つのグランツールと世界選手権を制したのは5人だけ。
- ヤン・ヤンセン
- ファウスト・コッピ
- ベルナール・イノー
- ヨープ・ズートメルク
- フェリーチェ・ジモンディ
いずれも歴史上の偉大なライダーばかりだ。女性となると2023年に引退したアネミエク・ファンフルーテンが、2022年にジロ・ツール・ブエルタ、世界選手権と全て勝っている。
では、タデイ・ポガチャルは全てのグランツール制覇を目指すのか。これについてタデイ・ポガチャルは以下のように答えている。
年間で3つのグランツールすべてに勝つことは可能だと思いますか?
そうだね、僕の考えでは、それは可能だと思うよ。
では、近い将来それを狙うつもりはありますか?
実際にそれをするかどうかは分からないな。そのためにはまずチーム首脳陣と話し合う必要があるし、他の選手たち全員の同意も必要になるだろう。
僕がすべてのグランツールを独占してしまうのは、公平ではないと思うんだ。チームにはグランツールを勝てる選手が他にもたくさんいる。もし僕が全部に出るとなれば、チーム内で利益相反が起きてしまうかもしれないからね。
僕はこうした挑戦に執り憑かれているわけでもないし、すべてを勝ち取りたいと飢えているわけでもない。それは燃えるような願望というわけではないんだ。
まだ勝っていないレースへの挑戦を続けていますね。
年月が過ぎるのは早いんだ。すべてを勝ち取ろうとするための時間は、もうそれほど多く残されてはいない。自転車レースのカレンダーはすべて勝つには大きすぎるからね。
一度勝ったレースに戻って再び勝つのも好きだ。ただ、世間の人々が思っているほど、すべてのレースを勝つことに執着しているわけではないよ。それはルーベやサンレモに対しても同じだね。
タデイ・ポガチャルは、2024年に完全制覇を狙っていたというからチャレンジする気持ちがあるかどうかだけになる。
ただ、UAE Team Emirates – XRGにはフアン・アユソーはいなくなったけど、ジョアン・アルメイダ、アイザック・デルトロ、アダム・イェーツさらに、トップ10を狙えるライダーは何人もいるのだ。
それりゃ、各チームのエース級を集めているのだから当然だ。狙えばできるけど、クラシックとかモニュメントは出場できないだろう。それよりは、まだ勝てていないレースを勝ちたいのがタデイ・ポガチャルだ。多分狙わないでしょうね。




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