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Jayco AlUlaのGMがUAEの一強体制・予算格差にバブルが弾けると警告

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UnsplashMatthew Tkoczが撮影した写真
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2025年シーズン終わってみれば、UAE Team Emirates – XRGの年間95勝という圧倒的な記録更新となった。

さらにタデイ・ポガチャルは20勝、アイザック・デルトロは16勝もあげた。二人の勝利数にかなうチームのほうが少ないのか現状だ。

それに対して、Team Jayco AlUlaのGMブレント・コープランドが警鐘をならしている。

 

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巨大な予算

 

2025年シーズン、タデイ・ポガチャルを擁するUAEチーム・エミレーツ-XRGは圧倒的な勝利数を誇り、プロサイクリング界を席巻。

しかし、コープランドは、この一強体制がスポーツの健全な発展を阻害していると指摘している。

 「現在、トップチームは中間層のチームと比較して、100%から200%も高い予算を持っている。そして中間チームも、小規模チームより遥かに多くの資金を持っている。

このシステムは機能していない。一部のチームだけが破格の予算を投じ、優秀な選手を囲い込むことで、レースの勝敗が事前に予測可能になり、結果的に不確実性が減んだ。」

 

確かに80億円という予算はこれまでの自転車プロチームとしては破格。それに匹敵するチームが数チームある。UCIが上限を考えると言っていたけれど、何も音沙汰なし。

 

結局アシストまでエース揃いのメンバーだと、絞り込まれるとついていけない。こうなると勝利するライダーが決まってくるのだ。

つまり、不確実性、 スペクタクル性の低下はファン離れを招くことにつながる。予算格差による戦力の集中は、この魅力を致命的に削いでしまう。

さすがにレースが始まってすぐに独走が始まったら、誰も見る気がなくなってしまう。

 

F1やMotoGPに学べ:規制による競争の維持

この危機を回避するため、コープランドGMは他競技の成功例に倣うべきだと主張。

F1やMotoGPといったモータースポーツは、過去10年間で大幅な予算規制や技術規制を導入し、競争のバランスと興行的な面白さを維持してきた。

彼はサイクリング界もこれに続き、チーム総予算制限といった介入策を講じるべきだと訴えている。

 「我々は立ち遅れることを避けなければならない。男性だけでなく、女性サイクリングにおいてもだ。」

 

トップチームの優位性は勝利という結果を生みだすが、その圧倒的な力が構造的な問題を招き、やがてはスポーツ全体を衰退させる可能性もある。

考えなくてはならない時期にきているのかもしれない。

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