自転車界のご意見番といえばSoudal – Quick Stepのパトリック・ルフェーブルだが、Netflixでも、辛口のコメントをしているGroupama – FDJのGM、マイク・マディオも負けていない。
自身も、パリ~ルーベを2度制覇し、ツール・ド・フランスでもステージ優勝している歴戦の強者だ。上記アイキャッチ画像は、1991 パリ~ルーベ優勝のもので、1分のタイム差をつけて独走勝利している。
その、マイク・マディオは最近のサイクリングチームのスポンサー資金が増えていることについて物申している。また、ドーピング問題やスピードの出すぎによる事故についても持論を語っている。
大金がつぎ込まれる自転車競技
Route – Marc Madiot : “On va te dire que ce n’est pas du dopage, mais…” #Madiot #VanderPoel #Cyclocross #Lefevere #UCI https://t.co/KObxIKMxy0
— Cyclism’Actu (@cyclismactu) January 1, 2025
マルク・マディオは、一部チームの資金流入が行き過ぎたレベルに達していることを懸念し、その持続可能性を心配している。
このスポーツは、お金によって変わっていくのだろうか?
これは全く批判ではないが、マチュー・ファンデルプールがランボルギーニでシクロクロスに到着し、プライベートジェットでブザンソンに飛ぶのを見る。
彼にとっては良いことだが、サイクリング界は変わりつつある。
Red Bullは、すでにサッカー、F1、そしてINEOSのようにボートにも参入している。 そして今、彼らはサイクリングの世界にもやってきた。2025年、2026年には大きな変化が起こると思う。
ひとつの時代の終わりであり、時代は変わりつつある。 パトリック・ルフェーヴルや私のような人間は小さなビジネスをしているが、今は5つか6つの大きなグループになっている。
チームと呼んでも、80億円も入ってくれば、もはや意味がない。 そのうち、10や15のグループになるかもしれない。 そうなると、スポンサーから疑問の声が上がるだろう。
スポンサーは1千万ドル(約15億円)を投入するのだから、イメージへの投資についてはもっと期待するだろう。 私たちは常に均衡を保ってきた。
サイクリングスポーツとして、我々はこの準備ができているのか? 我々はこれを望んでいるのか?
🚴♂️ « Je ne voudrais pas que ce qui était du dopage autrefois s’appelle aujourd’hui de l’hyper- professionnalisation sans qu’on s’en rende compte. » Marc Madiot via @lequipe du jour . Il n’y a pas meilleure formule pour comprendre le danger et les faux-semblants.🚴♂️ pic.twitter.com/tGQOlL3SCm
— Christian Ollivier (@COllivier61) December 31, 2024
ドーピングと不正行為はいまだにある。これについては?
サイクリングにおけるこの変容のせいで、私たちはもはや限界的な利益を得ようとはしていない。
過度なプロ化が進んでおり、過去にはドーピングであったものが、今日、気づかぬうちに超プロ化と呼ばれるようになるのは避けたい。
それは、具体的に何を意味しているのか?
すべての最新機器とすべてのお金によって、期待が高まり、それが限界に挑戦する風潮を生み出しかねない。 この新しいシステムでは、負けることはもはや受け入れられない。
これは大きな危険だ。 私はすでに一酸化炭素の使用をUCIに提案しているし、ケトン体もある。 状況を変えなければならない。
この進歩のゾーンで誰が限界を決めるのか? 進化はめまぐるしい。私たちは大混乱に陥る寸前かもしれない。 私はただそれを観察し、警戒しているだけだ。
マイク・マディオが言うことも一理あるが、大きなスポンサーの資金流入により、サイクリング界が活性化されて、さらに人気が高まれば選手のサラリーも上がる。
逆にスポンサーのつかないチームはUCIポイントも取れず、選手からも敬遠されるだろう。
だが、良い成績を上げれば、給料も上がらないとモチベーションも保てない。Lotto Dstnyのマキシム・ファンジルスがRed Bull – BORA – hansgroheに移籍したのもサラリーの問題だ。
自転車選手の働ける時間は短いのだから、稼げるうちに稼いでおかないといけない。大きな資金が入ってくるのが良いことなのか、結果的に悪いことなのか、答えは将来出るはずだ。
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