通常、ワールドツアーチームはコンポーネントのスポンサーからペダルの供給も受ける。
Visma | Lease a Bikeの場合、コンポーネントのスポンサーは SRAM。SRAMは2021年にペダルブランドの TIMEを買収しており、本来であればチームはSRAM傘下のTIMEペダルを使用することが想像される。
しかし、チームはWahoo Speedplayペダルを使用することを選択している。
Wahooはチームのトレーナーやサイコンを提供しているが、ペダルに関しては「SRAM/TIMEとの競合」等の関係で、無償供給のスポンサー契約という形ではなく、チームが製品を自費購入している。
私もSPEEDPLAYを使用しているので気になっていた。
なぜSpeedplayにこだわるのか?
Despite having component sponsors, the WorldTour team purchases Speedplay pedals outright. The “wildly misunderstood pedal” has become a quiet constant inside the team’s setup https://t.co/IniyRoHbXQ
— Cycling Weekly (@cyclingweekly) December 17, 2025
多額の費用を払ってまでSpeedplayを使い続ける主な理由は、パフォーマンスと選手の好みだという。
まずSPEEDPLAYのメリットを簡単に書き出すと
- 優れた空力性能(ペダルとクリートが一体化し空気抵抗を削減)
- 低いスタックハイト(足裏と軸が近く、ダイレクトな踏み心地)
- 細かい調整能力(フロート角などの設定が自在で、膝への負担が少ない)
- 軽量性(システム全体として軽い)
- コーナリングの優位性(ペダルが小さく地面と接触しにくい)
Speedplay Zero Aero Pedal | Aero pedals for the niche user… https://t.co/dKBY3deXbu pic.twitter.com/Ec0vtJbb51
— BikeRadar (@bikeradar) April 1, 2016
現代のロードレースにおいて、空気抵抗の削減は勝利への絶対条件となる。 SPEEDPLAY(特にエアロモデル)は、ペダルとクリートが一体化して滑らかな表面を作る設計になっている。
これにより、従来のペダルに比べて空気抵抗が小さく、最もエアロダイナミクスに優れたペダルの一つとされている。 わずかなワット数の節約が勝敗を分けるプロの世界で、この差は無視できない。
ヨナス・ヴィンゲゴーもタイムトライヤルで使用している。ただ、セッティングがむつかしく、チームに加入したヴィクトール・カンペナールツも苦労としたと言っている。
結局、Team Visma | Lease a Bike自体は何故SPEEDPLAYを自費で購入してまで使うのかということは公表はしていない。ただ、それに見合うメリットがあると考えているからに他ならない。
限界利益を追求するチームが使うSPEEDPLAY。やっぱりいいから使ってるんでしょうね。私はユーザーだからなんとなく嬉しいけど。





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