あらゆる分野で最も軽いと主張される3Dプリントされたチタンクリップレスペダル、Titanum MyTi Ultraがクラウドファンディングのkickstarterに登場した。
重量は以前紹介していた69gから、さらに軽量化されたようで両面でも100gというからとても軽い。
ロード・MTBでも使用でき、特許出願中のチタン板バネ設計により、横方向にも動くようになっている。
Titanum MyTi Ultra
チタンペダルのボディとクリートは、部品と故障箇所が少ないように3Dプリントされているため、軽量でありながら強度が向上している。
チタン(原子番号22)は、一般的な強力なアルミニウム合金のほぼ2倍の強度で作られ、Ti6Al4Vで作られたコンポーネントは、同等の鋼と比較して約40%の重量を節約する。
Ti6Al4Vは、航空宇宙および航空業界が重量を減らしながら強度を維持するためによく使用する、優れた強度対重量比を備えている。
設計自体は、10年以上前に考えられておりペダルスタックの高さを大幅に下げるアクスルシステムを2009年にスピードプレイ(多分)に提示。だが、逆に寄与侵害訴訟で脅迫されたために封印されていた。
2020年になって、3Dプリントでチタン製品を作り出すことが可能となっていたことから、特許出願してプロトタイプの作成に至っている。
スタックの高さは7.3mmと非常に低い。ベアリングアセンブリを薄く保つために、ペダルはニードルベアリング上で回転する。
ペダルは車軸の材質が異なるMyTiUltraまたはMyTiRで提供される。
MyTiUltraはチタンアクスルを使用して重量をペアあたりわずか100gに減らし、MyTiRはステンレススチールアクスルを使用してより剛性の高いスピンドルを実現する。
ステンレスのMyTiRでも両面で140gと超軽量だ。
上記は、仕様と価格の違いを比較した表だが、コストパフォーマンスは圧倒的に良いことがわかる。ただ、価格ではShimanoのほうが良心的だ。
現在、クリートについては2ボルトと4ボルトで作成済み。3本ボルトについては出荷までに間に合わせる予定だ。
MyTi Ultraの希望小売価格が約369ユーロ(約4万7千円)だが、現在は277ユーロ(約3万5千円)で予約受付中。出荷は6月からとなっている。
両面使えて、スタックも低く軽い! どれだけ普及していくのか注目しておきたいですね。
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