ツール・ド・フランスの2回目の休息日の共同インタビューで、Team Visma | Lease a Bikeのヨナス・ヴィンゲゴーは、あらためてツール制覇を諦めていないことを明言した。
さらに、タデイ・ポガチャルとのタイム差を縮めるには攻撃しかないと。数年前の山岳ステージレースのようにゴール手前500mから勝負が始まるのではない。
最近のロードレースでは、ゴールのはるか手前から勝負が始まることも多い。ただ、二人だけの攻撃ではタデイ・ポガチャルに後ろにつかれて、最後は行かれるというパターンになりそう。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、どう考えているのだろうか。
自分を信じる
🇩🇰 Jonas Vingegaard, eyes fixed on the decisive third week of the 🇫🇷 #TDF2025
“Of course, it looks very hard now, it’s a big gap, but yeah, I still do think that I can do it, and normally my strength is in the third week, I’m not going to tell you the tactics, but I do still… pic.twitter.com/3dfkly6qt0
— Domestique (@Domestique___) July 21, 2025
あなたはまだツール・ド・フランスで勝てると信じていますか? もしそうなら、どのようにするつもりですか?
まだ勝てると信じているよ。 もちろん、現時点ではとても難しい。 4分13秒という大きな差がある。 でも、絶対にまだできると思う。 通常、大きなツアーの3週目は僕の得意とするところだ。 もちろん、戦術については何も言うつもりはないけど、信じているよ。
チャンスはどこに?
攻撃すること。 それが私たちのやるべきこと。 正直に言うと、僕はタデジから4分以上遅れているからトライするしかない。 でも、今はそれについて詳しく説明するつもりはない。
レースで自分の成長を感じていますか?
そうだね。 このツアーで自分のレベルは上がっている。 明らかに、2日間悪い日があった。 通常、グランツールであんなに調子の悪かったことは普通ないので、残念だ。
でも、前を見ることしかできないし、自分が勝てると信じることをやめたら、絶対に勝てないから。
ポガチャルは体調が100%ではないと発言してますが、モン・ヴァントゥに向かって突然弱さを見せたら、戦術を変える可能性はありますか?
いいえ、そうは思いません。 モン・ヴァントゥは超重量級の登りだ。 スタート直後からハイペースになるだろう。 誰かが体調を崩すようなことがあれば、それは麓ですぐにわかるだろう。

2日間も不調だった原因は何ですか?
それはまだ調査中だ。 まだ答えは見つかっていない。 悪い日が2日続けば、タイムを失うことになる。 でも、それは誰にでも起こりうること。 3週目のタデジにも起こりうることだ。
ツール優勝のためなら2位を失っても構わない?
もちろん。 そのための計画も立てた。 私はすでに2度2位になっているし、2度優勝もしている。 だから、イエロージャージを獲得し、ツールで勝つために、2位を失うリスクも負うことになる。 まだ差をつけられると信じているんだ。
現在のポガチャルの強さは?
思ったより強くない。 私たちとのタイム差は、主に私が2日間悪かったから。 正直なところ、彼はクリテリウム・デュ・ドーフィネの時よりもずっといいとは思わない。
もし良くなっているとしたらね。 自分が、調子が悪かった時のパフォーマンスは本当に悪かった。
自分のレベルははるかに高く、もっといい走りができる。 だから自分への信頼は失っていないんだ。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、まだまだ強気だ。これまでの大きなタイム差は
- 第5ステージ 個人TT タデイ・ポガチャルとのタイム差1分3秒
- 第12ステージ オタカムの登り 2分10秒
- 第13ステージ 山岳TT 36秒
第5・12ステージの差が大きかった。特にオタカムはタデイ・ポガチャルが強すぎたのではなく、ヨナス・ヴィンゲゴー自身もコンデションが悪かったと。
攻撃の出来る山岳ステージはあと3つ。
- 第16ステージ モンペリエ~モン・ヴァントゥ
- 第18ステージ ヴィフ~クールシュヴェル ロズ峠
- 第19ステージ アルベールヴィル~ラ・プラーニュ
今回第18ステージがクイーンステージと言われている。3つの超級山岳があり、遅れれば何分もタイム差がつくのは間違いない。
ヨナス・ヴィンゲゴーのコンデションが100%で、タデイ・ポガチャルに陰りが見えることがあれば、タイム短縮も可能かもしれない。タデイ・ポガチャルも人間なのだ。
コメント
2位を失ってもいいから、捨て身の攻撃をするというのは、穏やかではありませんね。18、19ステージあたりで、
2006年フロイドランディスのように0キロアタックをするとでもいうのでしょうか?
まずは、Team Visma | Lease a Bikeの攻撃からでしょうけど、先にチームメイトが引き倒すとUAE Team Emirates – XRGは喜ぶでしょうね。
チャレンジしないと結果はついてこないので、どこかで攻撃するでしょうね。