ツール・ド・フランス第3週を前に選手は休養日を思い思いに過ごしている。
ただ、この休息日明けがもっとも選手は厳しいこともある。 楽をしすぎると、体は誤ったメッセージを受け取り、一種の修復モードに入り、レースモードに戻るのが難しくなる。
この原因については、まだほとんど解明されていないけど、昔から調子の悪くなるライダーは多かった。
とくに第16ステージのモン・ヴァントゥは登りまで平坦。いきなり全開モードで上がり始めると脱落するライダーの山となりそう。
ヨナス・アブラハムセンのスイカ冷却
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第11ステージで逃げ切り勝利したUno-X Mobilityのヨナス・アブラハムセン。
鎖骨骨折で出れないと言われていたのに勝ったのだから凄いこと。
ヨナス・アブラハムセンが、スイカを背負って何キロ走ったかはわからないけど、休息日には50km、1時間47分ほど走っている。
冷たいとは思えないけどね~。
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あとは日光浴している。疲れるからしないほうがいいと思うけど~。普通にシックスパッドなのが凄い。
クイン・シモンズのモトバイク発言
Tim Wellens launches a MEGA attack to go solo with over 40km to go 💪 pic.twitter.com/qKuFvZaxWD
— Cycling on TNT Sports (@cyclingontnt) July 20, 2025
第15ステージで、ティムウェレンスは2級山岳 パ・デュロサントの頂上手前からアタック。
見事なスピードで後続を置き去りにした。この走りについてLidl – Trekのクイン・シモンズが、モトバイクが前にいたから勝ったんだと発言。
まあ、ツール・ド・フランスだから良い映像が見たいのは誰もが願うこと。確かに近かったかもしれない。だが、これで全て勝ったわけではない。
ティム・ウェレンスもクイン・シモンズの発言は面白くないようで、脚が物を言ったと。
ゲラント・トーマスのモトバイクの意見
We couldn’t resist any longer.
Back-to-back stage wins is enough for the incredible Pog to win our Continental Tyres Chapeau of the Day for stage 13 at the Tour 🔥 pic.twitter.com/9jSAc1Xozx
— Watts Occurring (@Watts_Occurring) July 19, 2025
INEOS Grenadiersのゲラント・トーマスはポッドキャスト『Watts Occurring』で、チームメイトのコナー・スウィフトと会話。
第12ステージのオタカムのあとの話で、タデイ・ポガチャルの走りについてだけど、その中でモトバイクについても話している。
モトバイクはたぶん20~30メートル前にいた。 時速54kmでは、間違いなくドラフティングを受けることになる。みんな文句を言っていた。
僕はヴィスマのところまで行って、”僕だけかな、それともあのモトは一日中あそこにいたのかな?”ってみんなに聞いたんだ。 そして彼らは同意した。 でもライダーは悪くない。モトがそこにあるのなら、それを使うことになる。
自転車競技の古くからの問題だ。 モトに乗っているカメラマンたちは、映像を撮るという自分の仕事をしているだけなのに、それがレースを変えてしまうこともある。
まあ、この問題は前からあるけれど、道幅が狭ければライダーの前を走るしかない。
しかし、何十キロも逃げ続けるには脚がないと出来ない話。モトバイクの力だけで勝ったというのはちょっと違うだろう。
第2週の敢闘賞
🗳 The most combative rider of the second week has been elected! 🇫🇷 @JegatJordan wins with 803 RT.
💪 He’ll be part of the list for the most combative rider of the #TDF2025.🗳 Le vote pour le combatif intermédiaire de la 2ème semaine du #TDF2025 est terminé et c’est 🇫🇷… https://t.co/a798obkC6V pic.twitter.com/u4yuBc59Ee
— Tour de France™ (@LeTour) July 21, 2025
第1週の最も闘志を燃やした選手はマチュー・ファンデルプールだった。しかし、第2週はちょっと意外。
TotalEnergiesのジョーダン・ジェガットだった。現在総合11位で10位のベン・ヒーリーと1分6秒差。
最終的な総合敢闘賞の候補ともなる。
肩を脱臼したジュリアン・アラフリップ
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第15ステージの落車で肩を脱臼したTudor Pro Cycling Teamのジュリアン・アラフリップ。しかし、自分ではめて最後は集団のスプリントで、ワウト・ファンアールトを破っている。
ほんと信じられない。私も2回ほど肩を脱臼したけれど、腫れてしまって痛くて仕方なかった。はめる時の痛さは声がでないほどで脂汗がでてたけど。
プロサイクリストの身体は普通の人と違うのだろうか。ジュリアン・アラフリップは休養ではなくて、チームメイトと軽くトレーニングライドに出ている。
肩が問題ないならば、まだステージ優勝を狙えるチャンスはある。ジュリアン・アラフリップの派手なガッツポーズが見れるだろうか。
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