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「アームストロングと同じ速さでも勝てない」ギョーム・マルタンが語る進化と若手への警鐘

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走る哲学者ことギヨーム・マルタン(Groupama – FDJ United)。

 

プロ生活11年目を迎えるベテランが、近年のプロトンにおける劇的なスピードアップについて、自身のデータと比較しながら冷静に分析している。

 

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自身のデータが示す「アームストロング全盛期」との合致

 

あなたは来年でプロ11年目を迎えます。この10年間で集団のレベルはどのように変化しましたか?

レベルは劇的に上がっている。 時々、自分の登坂タイムを見て驚くことがあるんだ。ランス・アームストロングの全盛期と同じレベルのタイムを出していることがあるからだ。

 

アームストロング時代の記録に匹敵すると?

ええ。これは、プロとしての献身的な生活と科学的アプローチがあれば、人間はここまでの高いレベルに到達できるという証明でもある。

 

しかし、それでもあなたはツール・ド・フランスで優勝争いには加われていません。

そうなんだ。僕と、現在ツールを支配している選手たち、ポガチャルやヴィンゲゴーらとの差は明らかに大きい。

だが、僕は誰も告発するつもりはないし、苦々しく思っているわけでもない。トップの彼らは、単に歴史上の他の王者たちと同様に、より多くの才能に恵まれているだけかもしれないからだ。

 

レーススピードが上がると、すぐにドーピングを疑う声も上がります。

疑いの目があるのは分かるが、それは何に基づいたものだろうか?

確かにパフォーマンスは印象的だが、栄養管理やエアロダイナミクスなど、スポーツのプロフェッショナル化に寄与している多くの要因を無視できない。

 

あなた自身もそのプロフェッショナル化の恩恵を感じていますか?

時にはもっと楽しみに集中したいとも思うけどね(笑)。 同時に、自分の体や、利用できるすべての手段について学ぶことは興味深いとも感じている。

機材や栄養について話し合うことで、常に新しいことを学べる。それは僕を知的なレベルで満足させてくれる。

 

一方で、その高度な環境が若手選手にプレッシャーを与えているという懸念もあります。

選手たちはますます若い年齢でプロになるが、これは問題を引き起こしかねない。

若い選手たちは互いを比較し合う。成長曲線が異なり、すぐにトップレベルについていけない選手は、それに対処するのが難しい場合がある。

彼らは学校も早くに辞めてしまう。その年齢で逃げ場のないプレッシャーに直面することは、心理的な問題のリスクを大きく高めてしまうと思う。

 

若手が数年でやめてしまうことも珍しくはない。フェム・ファンエンペルも23歳という若さで競技からいったん退いた。成功していてもしなくても心理面のプレッシャーは大きい。

コメント

  1. よかあし より:

    昔と比べて、競技人口が増えて、自然にレベルも上がったということでしょうか。

    機材はメーカーも増えて昔よりも高額になり、複雑化しました。

    • ちゃん より:

      まず、パワーメーターの登場が大きいでしょうね。数値化できることで計画が立てやすい。以下以前の記事からの引用です。
      前世紀末に生理学的データの測定方法が変化したとすれば、2000年代に入ってからは、距離、速度、標高といったライドの中核となる統計データにスポットライトが当てられるようになった。

      その背景には、ヘッドユニットの進化がある。1800年代後半に誕生した最初のサイクロメーターは、前輪の円周と走行中の回転数を掛け合わせて距離を測定していた。

      その1世紀後には、GPSを利用したサイクリングコンピュータが登場し、走行中の指標をピンポイントで把握できるようになる。

      さらに、ANT+とBluetoothの使用により、ヘッドユニットはパワーメーターや心拍数モニターと通信できるようになり、クラブサイクリストはハンドルバーを見るだけでライドのライブフィードバックを得ることができるようになった。

      パワーメーターを使いだしたことで数値化でき、これまで距離に頼っていた練習からより高度なインターバルへと変化。若者でもパワーがわかることで比べることも可能に。

      バイクもカーボンが台頭してから重量が減り登りでは有利に。メンテナンスの面、食事、睡眠あらゆるものが進化しているので、過去の集団のスピードとは段違いに上がってますよね。

      それはレーススピードにも如実に現れている。時代の進化とも言えるでしょうね。

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