計算し尽くされた完璧なレース運びゆえに、ロボットのようだ、機械的で退屈だと批判されることもある最強チーム、Team Visma | Lease a Bike。
しかし、その絶対的エースであるヨナス・ヴィンゲゴーは、ポッドキャスト『Inside the Beehive』に出演し、これらの批判に対して真っ向から反論した。
プランより勇気が必要な時がある
ブエルタの第9ステージでは、当初のプランになかった動きでステージ優勝を掴みました。これは、あなたが本能的にも戦術的にも非常に優れた選手であることを示しているように思えます。
そうですね。レース前に戦術を立てることは一つの要素だ。 ここ数年、僕たちは『計画を立てすぎていて、まるでロボットのようだ』という批判を少し受けてきた。
でも、あのブエルタで僕たちは、自分たちが本能に従っていることも証明できたと思う。
具体的にはどういうことでしょうか?
もしある日、バイクの上ですごく調子が良いと感じたら、その時はステージ優勝を狙いに行くということだ。
それが僕の走りたいスタイルでもあるから。 例えばブエルタの第9ステージは、攻めるプランなんて全くなかった。でも上りに入ったとき、ただただ調子が良く感じたんだ。 以前も言ったように、もしそれだけの脚があるなら、その好機を活かさなければならない。
それは今回のブエルタで得た貴重な教訓でしょうか?
そうかもしれないですね。でも、ある意味では以前から分かっていたことでもある。僕は大抵、常に自分の本能に従ってきましたから。
例えば2023年のツール・ド・フランスのマリー・ブランク峠でもそうだ。あの日も当初のプランは守りだった。
でも、時には自分の調子が良い、あるいは相手の調子が良くないと感じる瞬間がある。そういう時は、その機を逃さずにアドバンテージを取りにいかなければならないんだ。
トム・ボーネンが以前、『時にはプランなんて必要ない、必要なのはただ度胸だけだ』と言っていましたが。
ふふ、そうだね。 僕はプランは必要だ、でも同時に度胸も必要だと思うよ(笑)
2025年のツール・ド・フランスでは、怪我明けながらも攻撃的な走りを見せましたね。
僕たちはポガチャルらにプレッシャーをかけるために攻撃的に走りたかったんだ。 後から考えれば違うやり方もあったかもしれない。
けど、後出しジャンケンで賢いふりをするのは簡単だよね。 僕はあの時の感覚重視でアグレッシブな走りが気に入っていたよ。
いつもあんな風に走る必要はないけれど、一度試してみるのは悪くない経験だった。
自身のコンディションについてはどう感じていましたか?
ツール・ド・フランスでは、2024年バスクでの落車をして以来初めて、以前と同じくらいのパワー数値に戻ったと感じられたんだ。 いくつかの悪い日が大きなタイム差を生んでしまったけれど、最後まで勝てると信じていたよ。
結果は総合2位でした。
結局、一番強い男が勝ったんだ。ポガチャルが強かった。それは来年に向けたモチベーションになるよ。
ブエルタでの総合優勝後、クーラーボックスの上で表彰式のようなことをしていましたね(笑)。
ああ、あれは面白かったね(笑)。駐車場でクーラーボックスの上に立って、ささやかなお祝いをしたんだ。 レース後のそういう瞬間も、僕たちがロボットじゃない証拠さ。





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