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Alpecin-Deceuninckが、最大24万ユーロの莫大な罰金を支払う必要がない理由とは?

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Photo credit: Ronan Caroff on Visualhunt
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Alpecin-Deceuninckは、今シーズン最後のワールドツアーレース、ツアー・オブ・広西に出場しない。

スタートリストを見ていて不思議に思っていたのだけど、 通常、この場合、1ステージにつき10,000~40,000ユーロの罰金と、優勝者が獲得したUCIポイントと同数のUCIポイントが減点される。

6ステージあるので、最大24万ユーロ(約4,000万円)を支払わなくてはならない。 しかし、Alpecin-Deceuninckは心配する必要はない。その理由とは?

 

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UCIの例外規定

UCIの規則によれば、ワールドチームは、全ての最高のカテゴリーのワールドレースに参加する義務がある。

だが、ルールの例外があり、2016年以降にワールドツアーカレンダーの一部となったレースは除外される。UCI規則2.15.127

 

参加が任意のワールドレースは

  • ツアー・オブ・広西
  • カデル・エヴァンス・グレートオーシャンレース
  • オンループ・ヘットニュースブラッド
  • UAEツアー
  • ストラーデビアンケ
  • ドワルス・ドール・フラーンデレン
  • エッシュボルン・フランクフルト

ワールドチームはこれらのレースには、任意で参加することができる。

また、今週はAlpecin-Deceuninckに続いて、Groupama-FDJもツアー・オブ・広西のスタートリストから姿を消した。

過去にはすべてのワールドチームが参加しないこともあった。まあ、中国まで機材を運ぼうと思ったら莫大な輸送費もかかる。スタッフ、ライダーの宿泊代も膨大だ。ましてステージレースなので、費用は半端ない。

同様に今年、サントス・ツアー・ダウンアンダーの次に行われるカデル・エヴァンス・グレートオーシャンレースには、ワールドチームは10チームしか残らなかった。

オーストリアで開催される、サントス・ツアー・ダウンアンダーから連続して出場すると、宿泊費だけで2週間分くらい払わないといけない。

これでは、欧州に帰るチームがあるのも当然だ。選手は温かい地域で、レースと練習が出来るけど、予算には限りがある。

 

Alpecin-Deceuninckは、昨年の2023ツアー・オブ・広西ではトップ10入り3回。ドリース・デポンドがポイント賞を獲得し、山岳賞でも2位となっていた。

ドリース・デポンドは6ステージ中、5ステージで逃げていたのだから大活躍だった。

考えるに、Alpecin-DeceuninckはUCIポイントランキング8位、Groupama – FDJは10位。ツアー・オブ・広西で獲得できるUCIポイントがなくても、ワールドチームから降格することはない。

予算とそれに見合う成果を天秤にかけたのだろう。

 

ツアー・オブ・広西の賞金額

 

しかし、ツアー・オブ・広西の賞金は結構いい。

レースの賞金総額は、すべての階級とステージ結果の合計で 128,000ユーロ(約2,100万円)。

総合優勝者には 20,000ユーロ(約320万円)、各ステージ優勝者には 4,000 ユーロ(約65万円)の賞金がある。

 

総合の賞金額

  1. 1位 20,000ユーロ(約320万円)
  2. 2位 9,000ユーロ(約150万円)
  3. 3位 4,000ユーロ(約65万円)
  4. 4位 2,000ユーロ(約32万円)

 

各ステージの賞金額

  1. 1位 4,000 ユーロ(約65万円)
  2. 2位 2,000ユーロ(約32万円)
  3. 3位 1,000ユーロ(約16万円)
  4. 4位 500ユーロ(約8万円)

 

これは、各ステージでもフニッシュまで足を緩めることはできない。賞金はスタッフと分配されるけど、それでも良い臨時収入となる。

今回のツアー・オブ・広西には、ワールドチーム16とIsrael – Premier Tech、Lotto Dstnyのプロチームが参加する。

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