ツール・ド・フランスで5度目の総合優勝を果たしたタデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates – XRG)が、レース後の極度の疲労と感情の落ち込みについて明かした。
約2ヶ月に及ぶ過酷な準備とレースから日常生活への移行は決して容易ではなく、時には誰とも会わずに部屋に引きこもることもあったという。
ツール制覇後のエモーショナル・カムダウン
“Sometimes I would lock myself in a room and not see anyone” – Tadej Pogacar opens up on emotional comedown after fifth Tour de France victory https://t.co/CoRrl8h7y8
— CyclingUpToDate (@CyclingUpToDat3) August 1, 2026
ポガチャルは母国スロベニアのコメンダで開催される自身のイベント、ポギ・チャレンジを前に取材に応じ、ツール終了後最初の1週間に起こるエネルギーの激しい変動について語った。
「最初の数日はあっという間に過ぎていく。特に最初の週末にはポギ・チャレンジが控えているからね。
ウルシガ・ジガードは女子のツール・ド・フランスに出発したし、パリでの義務的なディナーも遅くまでかかった。だから最初の数日はかなり疲れていて、エネルギーの波が激しいんだ。」とポガチャルは明かした。
長期のトレーニングキャンプと1ヶ月に及ぶフランスでの激闘を終え、帰宅後の彼は人に会いたくなる日もあれば、誰の顔も一切見たくないと感じる日もあるという。
「時には部屋に鍵をかけて引きこもり、誰とも会わないようにすることもある。一方で、人と過ごすのがすごく心地よい時もある」と彼は自身の精神状態を説明した。
「そういう感情の揺れは主に最初の1週間に起こって、それから少しずつ日常が動き始める。ツールから帰ってきた他の選手たちも同じようなことを言っている。」
エモーショナル・カムダウン(emotional comedown)とは
大きな興奮や楽しいイベント、強い感動のあと、急激に気分が落ち込んだり、気だるさや虚脱感を覚えたりする心理状態のこと。日本語では「感情の落差」「燃え尽き・虚脱感」に近い意味で使われる。
Image generated by Midjourney
2026 ツールで5つのステージ優勝を挙げ、キャリア通算5度目の総合優勝を決めたポガチャルだが、レース中の厳格なルーティンから解放された直後は、食事やトレーニングの数値を意識せず、完全にリセットするための時間が不可欠となる。
「トレーニングや栄養のことなんて考えたくない。ツールの後はスイッチを切ってリセットする必要がある。地に足をつけるためには、少なくとも1週間は必要なんだ。」
パリではアイザック・デルトロ(UAE Team Emirates – XRG)らチームメイトとともに勝利を祝ったポガチャルだが、重圧から解放され、ごく普通の日常の感覚を取り戻すにはまだしばらくの時間を要するようだ。
タデイ・ポガチャルはポギ・チャレンジのためにスロベニアにアイザック・デルトロと共に帰国。土曜日のクリテリウム、日曜日のポギ・チャレンジ本番は明日記事にする予定。



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