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2026 世界選手権ロード デルトロがピドコックに反論「マクナルティのために走ったわけではない」

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2026年9月27日にモントリオールで開催された世界選手権男子エリート・ロードレースでは、ブランドン・マクナルティが残り約33kmから独走し、アメリカに1993年以来となる世界王者のタイトルをもたらした。

一方、5位でフィニッシュしたアイザック・デルトロを巡って、レース後に議論が起きている。

トム・ピドコックはレース後、マクナルティがアタックした終盤について、「デルトロは明らかにマクナルティのために働いていた」と発言。

マクナルティとデルトロがUAE Team Emirates – XRGのチームメートであることから、所属チームでの関係が世界選手権の代表チーム同士の戦いにも影響したのではないかと指摘した。

 

しかしデルトロは、この見方を否定した。

メキシコ代表としてモントリオールに臨んだデルトロは、「僕たちは勝つために来た」と説明し、マクナルティを援護するために走ったという見方に反論している。

 

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デルトロは「勝つために来た」

 

デルトロにとって2026 世界選手権ロードは、自身初のエリート世界王者を狙う大きなチャンスだった。

タデイ・ポガチャルが不在となった大会で、デルトロは優勝候補の一人としてスタート。

9月に行われたグランプリ・シクリスト・ド・モンレアルでも優勝しており、モントリオールのコースへの適性も示していた。

 

レースでは、マチュー・ファンデルプールらの動きを追うために積極的に動き、残り79.5kmでは集団先頭にたって追った。後ろはレムコ・エヴェネプール、ポール・セイシャスという並びだった。

アイザック・デルトロは引き続けて35秒から12秒まで縮めた。その後、ポール・セイシャスが先頭交代して14人の追走集団として前を追い続けた。

そして、アイザック・デルトロは終盤まで優勝争いに残った。

しかし残り約33kmでマクナルティが単独アタックすると、デルトロは追走集団に残る形となった。

ここがピドコックの批判につながった。

ピドコックは、マクナルティと同じUAE Team Emirates – XRGに所属するデルトロが、終盤にマクナルティの逃げを脅かすような動きをしなかったと受け止め、「デルトロは明らかにマクナルティのために働いていた」と語った。

 

デルトロは援護を否定

 

しかしアイザック・デルトロの説明は異なる。

デルトロはレース後、世界王者を獲得することだけを考えていたと説明した。

「僕たちは勝つために来た。それが僕たちがここに来た理由であり、それを得るためにすべてを試した」

という趣旨のコメントを残している。

さらに、自分自身については「最後のスプリントに向けて、もっと良い位置取りをすべきだった」と振り返った。

つまりデルトロ自身は、マクナルティを勝たせるためではなく、あくまでメキシコの世界王者獲得を目指してレースをしていたという立場だと説明している。

 

他のチームは消極的だった

 

デルトロはさらに、終盤のレース展開について別の見方を示した。

「他のすべてのチームは受け身で、僕たちを利用しようとしていた」

という趣旨の発言をしている。

メキシコにはデルトロを含めて6人の選手がいたものの、世界トップレベルのプロチームで走る選手が多かった他国と比べると、チームとしての戦力には限界があった。

実際、デルトロは「自分たちには最も強いチームがなかった」と認めながらも、それは勝つ意志や全力を尽くす姿勢がなかったという意味ではないと説明している。

世界選手権はプロチームのレースとは異なり、選手は所属チームではなく国の代表として戦う。

そのため、UAE Team Emirates – XRGでチームメートのマクナルティとデルトロが、それぞれ米国とメキシコの代表として同じ勝利を争うという構図になった。

 

マクナルティを祝福する一方で

 

デルトロは、マクナルティの優勝そのものを否定しているわけではない。

レース後にはマクナルティの勝利を喜び、「彼はこの成功に値する」と称賛した。

マクナルティとは普段からチームメートとして走っており、デルトロは「彼は何度か自分のためにも働いてくれた」とも話している。

ただし、それと世界選手権でメキシコ代表として自分が勝利を目指すことは別問題だった。

デルトロ自身は、「彼のことはよく知っているし、彼の勝利をうれしく思う。でも、僕はメキシコに勝ってほしかった」という立場を示している。

 

5位でも納得はしていない

 

デルトロは最終的に5位となった。

これは2025年のキガリ大会で記録した7位を上回る、エリート男子ロード世界選手権での自身最高順位である。しかし本人は、この結果に満足して終わるつもりはない。

「努力には満足している。でも、まったく満足していない」

という趣旨の言葉を残し、金メダルを獲得できなかったことへの悔しさを明確にしている。

また、最後のスプリントに向けた位置取りについては自分自身に改善点があったと認めている。

マクナルティが世界王者となった一方、デルトロは5位。

その結果だけを見ればUAE Team Emirates – XRGのチームメートが勝ったレースだが、デルトロ本人の説明では、メキシコ代表として最後まで狙っていたのはあくまで自身の世界王者だった。

ピドコックの「マクナルティのために働いた」という見方と、デルトロの「勝つためにすべてを試した」という説明。

モントリオール世界選手権は、所属チームと国代表という二つの立場が交錯したレースだっただけに、終盤のデルトロの走りをどう見るかは、今後も議論が続きそうだ。

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