ロードバイクの情報を発信しています!

ポガチャルは史上最高の選手なのか?メルクスとコンタドールが語る圧倒的な存在感

海外情報
Image generated by Midjourney
この記事は約7分で読めます。

ロードレース史上最高の選手は誰なのか。

その議論において、長年にわたり特別な存在であり続けてきたのが、エディ・メルクスだ。ツール・ド・フランス5勝を含む11回のグランツール制覇など、数々の偉業を打ち立てたベルギーの伝説は、長らく史上最高の選手として語られてきた。

しかし、その評価を揺るがす存在が現れている。タデイ・ポガチャルだ。

今回、Eurosportの新ドキュメンタリーに出演したメルクスは、ポガチャルについて驚くべき言葉を口にしている。

 

スポンサーリンク

エディ・メルクス「彼は今や私を超えている」

 

EurosportとTNT Sportsは、史上最高のアスリートたちの強さの秘密に迫る新しいドキュメンタリーシリーズ『Anatomy of a G.O.A.T.』を制作した。その第1弾として取り上げられるのが、タデイ・ポガチャルだ。

約45分のドキュメンタリーでは、ポガチャル本人へのインタビューをはじめ、両親のミルコとマルヤ、チームメート、元指導者、スポーツ科学者など、彼をよく知る人物たちが登場する。

なかでも注目されるのが、エディ・メルクスの証言だ。

グランツール通算11勝、ツール・ド・フランス5勝を誇るメルクスは、ポガチャルについて次のように語っている。

「タデイは、私たちが忘れていた自転車競技のスタイルを再び取り戻した。彼は攻撃することを恐れない。ツール・ド・フランスでマイヨ・ジョーヌを着ていても攻撃する。その点では私によく似ている。しかし、彼は今や私を超えている。」

メルクスが特に評価しているのは、ポガチャルの攻撃的なレーススタイルだ。

総合優勝を争う立場でありながら、守りに入ることなく積極的にアタックを仕掛ける。勝利を目指して攻め続ける姿勢に、かつて自らが体現していた自転車競技の姿を重ね合わせているようだ。

そして、最後に口にした「彼は今や私を超えている」という言葉は、かつて史上最高の選手と称されたメルクスからの非常に大きな賛辞といえる。

 

 

コンタドールもポガチャルを史上最高の選手と評価

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Alberto Contador(@acontadoroficial)がシェアした投稿

 

メルクスだけではない。グランツール通算7勝を誇るアルベルト・コンタドールも、ポガチャルに対して最大級の評価を与えている。

「ポガチャルは史上最高の自転車選手だと思う。」

コンタドールは、ポガチャルが他の選手たちに対して見せる圧倒的な優位性にも注目している。

歴史を振り返っても、他の競技でこれほどライバルを上回る選手を見つけるのは難しいとし、その例として思い浮かべたのが陸上競技のウサイン・ボルトだったという。

しかし、ポガチャルの場合は2月から10月まで、出場するほぼすべてのレースで圧倒的な存在感を示している。

単にツール・ド・フランスのような大きな目標に強いだけではない。春のクラシックからグランツール、世界選手権まで、異なるタイプのレースで勝利を狙えることが、コンタドールを驚かせている。

 

400ワットで走りながら会話するポガチャル

2018年ツール・ド・フランス総合優勝者のゲラント・トーマスも、ポガチャルの並外れた能力を象徴するエピソードを紹介している。

 

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで一緒に走っていた際、ポガチャルは400ワットを超える出力で走りながら、トーマスに話しかけてきたという。

トーマスはそのときの様子を次のように振り返っている。

彼が近づいてきて、登りながら会話を始めようとした。私は「今は話すことさえできないんだ」と言った。

同じプロ選手として厳しいレースを走っているにもかかわらず、ポガチャルには会話をする余裕まであった。トーマスは、彼には自分よりもさらに1段、2段上のギアがあると感じている。

また、元チームメートのマッテオ・トレンティンも、ポガチャルの驚異的な持久力について証言している。

ポガチャルが一日中走り続け、サポート役のチームメートが交代していくような日でも、本人は常に走り続けていたという。

 

マッテオ・トレンティンは、もし自分が同じことをしたら、すぐに回収されてしまうだろうと冗談交じりに語っている。

 

 

WHOOPのデータでポガチャルの強さを科学的に分析

 

今回のドキュメンタリーの特徴は、著名な選手たちの証言だけではない。

ウェアラブルデバイスなどを手掛けるWHOOPが提供する未公開データと分析を活用し、ポガチャルの身体能力やパフォーマンスを科学的な視点から掘り下げている。

 

統計データは検証されたうえで、オリジナルのグラフィックによって視覚化され、全5章で彼の強さを異なる角度から解説する構成となっている。

出演者にはポガチャル本人と両親のほか、元指導者のイニゴ・サンミラン、スポーツ科学者のジャン=ブノワ・モラン、WHOOPのパフォーマンスサイエンス担当副社長クリステン・ホームズらも名を連ねる。

また、ポガチャル自身も、競技を続けるうえで大切にしている考え方を明かしている。

「このスポーツを楽しんでいる限り、結果はついてくる。楽しめなくなったら、自分を幸せにしてくれる別の何かを見つける必要がある。」

苦しい状況に直面したときには、そこに至るまでの準備や犠牲を思い出し、諦めずに乗り越えることが大切だとも語っている。

『Anatomy of a G.O.A.T.』のポガチャル編は、2026年11月7日(土)に初放送される。

今後も記録を更新し続ける可能性を秘めたポガチャルが、ロードレースの歴史にどのような足跡を残していくのか。その答えは、まだ先にある。

我々は、歴史を作り続けている男をリアルタイムで見ているのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました