ロードバイクの情報を発信しています!

2024 ツール・ド・フランス Soudal – Quick Stepのメンバー レムコ・エヴェネプールを支えるのは?

海外情報
Photo credit: Ronan Caroff on VisualHunt.com
この記事は約9分で読めます。

レムコ・エヴェネプールは、チームが計画していた通りのステップでツール・ド・フランスにようやく出場する。

24歳でのツール・ド・フランスデビュー。ここ最近の低年齢化を考えると少し遅いような気もする。だが、これから数年間は毎年ツールを目標に走ることになる。ベルギー期待の星だ。

まずは、デビュー戦。最終ステージの個人タイムトライヤルまでにタイム差が少なければ。まずは、第1週だ。

 

スポンサーリンク

Soudal – Quick Stepのメンバー

 

71.レムコ・エヴェネプール
72.ヤン・ヒルト
73.イヴ・ランパールト
74. ミケル・ランダ
75.ジャンニ・モスコン
76.カスパー・ピーダスン
77.イラン・ファンワイルダー
78.ルイス・フェルファーク

 

キャリアハイの12勝をあげているティム・メルリエはいない。ジャスパー・フィリップセンとの戦いを期待したけれど、レムコ・エヴェネプールの総合をアシストするメンバーとなっている。

 

レムコ・エヴェネプール

 

2022世界ロード王者。2022ブエルタ・ア・エスパーニャ覇者。グランツール出場は5回目となるが、ツールは初めてだ。

レムコは、シーズン開幕のフィゲイラ・チャンピオンズ・クラシックでいきなりの独走勝利。

 

ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第4ステージの個人タイムトライヤルで勝利して、総合優勝も勝ち取る。

 

パリ~ニースでは、第8ステージでマッテオ・ヨルゲルソンを破って勝利。だけど、チームタイムトライヤルの23秒。第6ステージでのマッテオ・ヨルゲルソンの逃げがきいて総合では2位。

 

そして、迎えたイツリア・バスクカントリー。レムコも第4ステージの大落車に巻き込まれた。うまく切り抜けたかと思われたけれど、落車。鎖骨と肩甲骨を骨折してしまう。

 

復帰したクリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージの個人タイムトライヤルで圧巻の走りを披露。プリモッシュ・ログリッチに39秒差をつけてリーダーに。

 

だが、第5ステージの雨の下りで大落車に巻き込まれる。打撲に膝から出血。頭も打ってしまった。

 

その後の山岳では、ミケル・ランダを待たせることなく自分のペースで走り、山岳での爆発力がまだ戻っていないことが確認された。ハードに追い込み限界を超えるには、乗り込みが足りていない。

 

レムコのツール・ド・フランスの前に、ベルギー選手権ロードに出場予定だったけれど、風邪を引いてしまい欠場。これは本人も取りたかったタイトルだ。

ツールのあとには、オリンピックのTTとロードでもタイトルを狙うが、まずは大目標のツール・ド・フランスだ。タデイ・ポガチャルもレムコとの対決を熱望している。

 

レムコがベストならば、ツール第1週でも十分に戦えるはずだ。レムコには世界最高のタイムトライヤルのスピードがある。二つのタイムトライヤルではタイム差を取り戻せる。

最終ステージの山岳タイムトライヤルまでに、タイム差が少なければツール最終日に大逆転の可能性だってある。是非とも、最高のレムコの走りを期待したい。

 

レムコ・エヴェネプールのコメント

ツール・ド・フランスに出場することは、サイクリングに夢中になる子供たちの夢だ。私も自転車に乗った瞬間から夢見てきたことであり、この素晴らしいチームでキャリア初のスタートに立てることに信じられないほど興奮している。

強力なチームなので、ベストを尽くす準備はできている。もちろん、いいツールにしたいし、いい結果を出したい。でも、このハードで美しいイベントでのデビュー戦であることを忘れてはいけない。

 

ミケル・ランダ

 

ミケル・ランダは、2011年Euskaltel – Euskadiでプロデビュー。プロ初勝利は、2011ブエルタ・ア・ブルゴス第5ステージ。

ジロ・デ・イタリアではステージ3勝。2017年Team SKY在籍の時には、クリス・フルームのアシストとして貢献。2017年には自らもツール・ド・フランス総合4位に入る好走を見せている。

2021ジロ・デ・イタリア総合3位。キャリア16勝をあげている。

2023年シーズンの勝利はないけれど、Bahrain Victoriousでは堅実な走りをしている。

  • ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ 総合7位
  • ブエルタ・ア・アンダルシア 総合2位
  • ティレーノ〜アドリアティコ 総合7位
  • ボルタ・ア・カタルーニャ 総合5位
  • イツリア・バスクカントリー 総合2位
  • フレッシュ・ワロンヌ 3位
  • クリテリウム・ドーフィネ 総合22位

ただ、ツール・ド・フランスでは総合19位と期待外れの結果に。Bahrain Victoriousのエースだったミケル・ランダがSoudal – Quick Stepに移籍するのは、全て2024年ツール・ド・フランスのレムコのアシストのためだ。

2024 ヴォルタ・アン・アルガルヴェではレムコをアシストして総合16位。続く、ボルタ・ア・カタルーニャでは、タデイ・ポガチャルについで総合2位に。

イツリア・バスクカントリーでは、大落車の影響でリタイア。クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、レムコのアシストを最後の山岳では外れて自分の走りに徹した。

ツール・ド・フランスでは、どこまでレムコを山岳でアシストできるだろうか。ゴール手前まで、残るのは難しいのでは。ブエルタ・ア・エスパーニャでは、エースとして走りそうだけど、まずはツールだ。

 

イラン・ファンワイルダー

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Ilan Van Wilder(@ilan.vanwilder)がシェアした投稿

 

2023 ジロ・デ・イタリアでは、レムコがリーダーのままコロナでリタイヤしたあとに、エースとしての働きをみせ総合12位まで順位をあげる。

2023 ツール・ド・ポローニュ総合4位。そして、ドイツツアー第1ステージでプロ初勝利。総合優勝もきめた。

 

2023 トレ・ヴァリ・ヴァレジーヌを独走で勝利。リチャル・カラパス、タデイ・ポガチャル、プリモッシュ・ログリッチに追い付かせなかった。

今シーズンも堅実な走りを見せている。

  • UAEツアー 総合4位
  • ツール・ド・ロマンディ 総合4位

山岳では、 ルイス・フェルファーク、ヤン・ヒルトと共にレムコをアシストする。

 

ヤン・ヒルト

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Jan Hirt(@janekecz)がシェアした投稿

 

ヤン・ヒルトはCCC Sprandi Polkowiceというコンチネンタルプロチームで2015年から3年間走っていた。

このチームは2000年に設立されて、2018年にBMC Racing Teamと合併して解散している。結局、BMCも消滅してCCC Teamとなってしまった訳でヤン・ヒルトは元のチームに戻った。

2017年のジロ・デ・イタリアではプロコンチネンタルチームでありながら、総合12位に入っているのは凄いことだ。

ヤン・ヒルトは2022年にIntermarché – Wanty – Gobert Matériauxに移籍。2022 ジロ・デ・イタリア総合6位。2023年からウルフパックに加わった。

2024 ジロ・デ・イタリア前には、自費でコロンビアで合宿。総合8位となっている。ジロ以降、イゾラ2000で高地トレーニングをしている。頼れるクライマーだ。

 

イヴ・ランパールトとジャンニ・モスコン、カスパー・ピーダスンは、平地でのアシストとなる。レムコの負担を減らすためにも、チーム一丸とならなければいけない。

コメント

  1. 毎日読者K より:

    好調のティム・メルリールもツールで見てみたかったです〜(>ω<)

    本人も言ってましたが、平地アシストできるしレムコの力になれたと思うんですけどね〜

タイトルとURLをコピーしました