カリフォルニアのツアーは、2020年にサイクリングカレンダーから消えてしまうという残念は発表が行われた。
カリフォルニアのツアーは、長年にわたって5月のWorldTourカレンダーで定期的に開催されていた。
ジロをスキップするライダーによって多くのライダーが参加していたことで有名。
キング・オブ・カリフォルニアとよばれ通算17勝をあけでいるサガンも来年はジロに出場でカリフォルニアはスキップすると予想されていた。
カリフォルニアツアーの中止
主催者によるツイッターでの報告はこちら。
Thank you, fans. It’s been an amazing 14 years. “AEG, the world’s leading sports and live entertainment company, today announced that they will put the Amgen Tour of California race on hiatus for the 2020 racing season.” pic.twitter.com/56qlHkzYVJ
— AmgenTOC (@AmgenTOC) October 29, 2019
主催者のコメントは
ファンに感謝します。素晴らしい14年になりました。世界有数のスポーツおよびライブエンターテインメント企業であるAEGは本日、2020年のレースシーズンに向けてツアー・オブ・カリフォルニアレースを中断することを発表しました。
2006年の開始以来、北米で最高のUCIレースとなっていたカリフォルニアツアー。
14年前にレースを開始して以来、ビジネスの基本が変わってきていると主催者は報告。ブロサイクリングは世界的に成長を続けているが、毎年レースを行うことはますます困難になってきている。
この新しい現実により、イベントを再評価して2021年にレースを再開できるビジネスモデルがあるかどうかを判断するという。
カリフォルニアツアーはもともと2月に行われていたが、4年後に5月開催に変更。ジロ・デ・イタリアと時期がバッティングしていたが、
- ブラッドリー・ウィギンズ
- マーク・カヴェンディシュ
- エガン・ベルナル
- サガン
などの有名選手が多数参加していた。
ツール・ド・フランスの主催者であるASO(Amaury Sport Organization)も2009年以降の関与しておらず経済的にも苦しんでいたようだ。
アメリカの場合、政府や自治体が関与してレースを後援してくれることもない。レースのカテゴリーもワールドクラスになってから、より経済的な負担が増えてきていたのも事実だ。
一日当たり1億円もの費用が掛かっていたとも言われており、民間資金だけでは補いきれない。レースがテレビ放映となるようなビジネスを展開しないと復活は難しいのかもしれない。
最後の総合優勝者となったのはUAE-Team Emiratesの若きエース、ダディ・ボカチャル21歳。
ボカチャルはツアー・オブ・カリフォルニアの総合優勝で今シーズン素晴らしいステップアップを果たした。
プロレースを開催するにはお金がかかることも事実。ほとんどがスポンサーからの資金なので難しい面もあるだろう。
2021年シーズンにツアー・オブ・カリフォルニアが再開されることを願わずにいられない。
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