第18ステージは、UAE Team Emirates – XRGのフアン・アユソーのリタイヤから始まった。
その後、攻撃が止まず、登れるスプリンターだけが逃げに入り込むことができた。マッズ・ピーダスン、ワウト・ファンアールト、カーデン・グローブスが逃げたことにより、当然スプリントで決着かと思われたのだけど。
Dogged determination seals victory 💥
Nico Denz wins Stage 18 of the Giro d’Italia with a superb attack from the early breakaway 18km from the finish 🔥
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11人が逃げ切り、さらに上記のニコ・デンツのアタック。これを追えないのが面白いところだ。何故、単純なスプリントにならなかったのかワウト・ファンアールトが答えている。
ワウト・ファンアールト チャンスを与える
#GirodItalia 🇮🇹 / 🎙 Décla
🇧🇪 Wout van Aert (TVL) : “Pedersen, Groves et moi nous sommes beaucoup observés, donc quand chacun de nous a eu un coéquipier à l’avant en finale, on était d’accord pour leur laisser leur chance.”📷 La Presse pic.twitter.com/bLLFZZZmLX
— Renaud Breban (@RenaudB31) May 29, 2025
スプリンターステージになっていたならば、ワウト・ファンアールトはオラフ・コーイのリードアウトだったはず。だが、勝てていないチームは逃げを選択。34人が逃げ切った。
ワウト・ファンアールトのコメント
複雑な決勝戦になることは分かっていた。速い選手がほぼ全員、そして多くのチームメイトもいて、良い逃げ切りができた。
マッズ・ピーダスン、カーデン・グローブス、そして私自身は、お互いを何度も見ていた。だから、決勝でチームメイトが全員前に出たとき、彼らにチャンスを与えることに同意した。
今日はディラン・ファンバーレが先頭に立っていて良かった。ステージ優勝のチャンスを得られたのは嬉しいが、それが叶わなかったのは残念だ。
ディラン・ファンバーレ ワウトが前なら
11 coureurs ont pris plus d’une minute d’avance avec le reste de l’échappée : Nicola Conci, Nico Denz, Dries De Bondt, Davide De Pretto, Alex Edmondson, Daan Hoole, Mirco Maestri, Filippo Magli, Edward Planckaert, Dylan van Baarle, Lary Warbasse. #GirodItalia pic.twitter.com/UFVepyPkYY
— Le Gruppetto (@LeGruppetto) May 29, 2025
ディラン・ファンバーレは、11人の逃げ切りの一人に。ワウト・ファンアールトから勝利を託された形となったけれど、それはかなわなかった。
ディラン・ファンバーレのコメント
今日はオラフの様子を確認したかった。 しかし、多くのチームが別の考えを持っていることがわかり、ワウトとエドアルド・アッフィニを逃げに回す計画に切り替え、最終的に私がそこにいたんだ。
本当に厳しい一日だった。もう何も残っていない。先頭集団ではAlpecin-DeceuninckとLidl – Trekに気を配っていたが、ワウト・ファンアールトと少し助け合うこともできた。
彼は私にギャップがあると教えてくれ、そこから11人の先頭集団が生まれた。その後、私はそのまま走り続けた。正直に言うと、ファンアールトがそこにいてくれたら良かったのにと思う。
デンツが先頭集団から離れた瞬間については?
彼はすごく強烈な印象を残したけど、バイクの後ろにいたんだ…それからそのまま走り去った。バイクが近すぎるってどうやって分かったんだろう? 感じたよ。
ダン・フール Lidl – Trek
Tour d’Italie – Daan Hoole : “Nico Denz roulait très proche de la moto…” #Giro #GirodItalia #Giro108 #Hoole #LidlTrek #Denz https://t.co/KgyMgRpv7n
— Cyclism’Actu (@cyclismactu) May 29, 2025
最後の逃げ切り11人の中に入ったダン・フールだったけれど、ニコ・デンツのアタックを見送った。その後、アタックする姿もみられたが追いつくことはなかった。マッズ・ピーダスンから勝利を託されたが、スプリントで勝てるタイプではない。
ダン・フールのコメント
素晴らしいステージだった。うまくいったと思う。ただ、マティアス・ヴァチェクやマッズ・ピーダスンではなく、僕が一人だったのも少し残念だった。
僕はスプリントが得意ではないので、賭けるのは難しい。ギャップを作ってしまった後、もう参加できなくなってしまったんだ。
僕が先に走るべきだった、とチームマネージャーが言っていた。ストレートで後ろからスピードを出して追い抜こうと待っていたんだ。でも、待つ時間が長すぎた。
デンツがすぐにギャップを作ったら、それで終わりだった。ニコは正面から攻撃して、とても強かった。言い訳にはならないだろうが、彼はバイクに非常に近かった。
彼自身は、勝者になるに値する人物だ。肝心なのは、それを終わらせることができないということだ。そのスプリントでは3位でゴールできたかもしれないが、数人の選手が接近してきたので、しばらく我慢しなければならなかった。とにかく、もう勝つことが目的ではなくなった。
ダン・フールは、第10ステージの個人タイムトライヤルで勝利。この独走力があれば、先にアタックして逃げていたことも出来たかもしれない。
あまりにも大量の逃げとなると複雑な関係となり難しいレース展開となる。最後の逃げ切りステージとなった感じがするけれど、それを生かしたのがニコ・デンツだった。
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