2020年に起るロードバイクのトレンドはなんでしょう。
まあ、2019年までに出てきたものが少し進むと言った感じでしょうかねえ~。
革新的な新製品とか出てくると面白くなるのですが、どうなるのか。
より多くの人が屋内に乗る
STRAVAの最新レポートによると、2016年1月に室内トレーニングをアップした人の比率は5.5%だったが、2019年1月には15.2%に増えている。
Zwiftなどの屋内サイクリングアプリの人気は高まっており、プロでもその手軽さからか練習で使う人は沢山いる。
Zwiftからはプロだって生まれるほど道も開けてきた。
時間的制約のある人や、市街地で危ないとか、屋外で乗れない人でも屋内でレース出来たり計画的なトレーニングが出来てしまう。
しかも、グループライドも出来るしドラフティング効果もちゃんと負荷が変わる機能もあるし、実走とあまり変わらないかも。
それに室内ならば交通事故の心配は全くないのが一番良いことかもしれない。今後も屋内で自転車に乗る人は増えていくことは間違いないはずだ。
エアロに特化したバイクだけでなくなる
エアロバイクという分類が将来的になくなるかもしれない。
何故なら、全てのバイクがエアロ性能を備えてきているからだ。
主な例は、2020 Specialized Roubaix。これは、Specialized Tarmacより軽量で同等な空力特性を持ち、Specialized Vengeよりもさらにエアロ効果があるという。
この2020 Specialized Roubaixは、耐久性のあるエアロバイクと言っても良いだろう。
フレームとコンポーネント全体にエアロ機能が豊富に搭載された新しいCannondale SuperSix Evoも、可能な限り軽量でありながら抗力を低減するためにエアロ性能を備えている。
エアロのすべての傾向は、フレームセットを超えて自転車のすべてに行き渡ってきているのだ。
エアロ性能を追い求めるだけのバイクだけではなく、エアロ性能を持ちながら更に特化したバイクが登場してくるだろう。
より多くのプロがグラベルレースに向かう
現時点では、グラベル(砂利)はサイクリングのブームの1つであり、世界中でたくさんのライドやレースが開催されており、私たち全員が楽しむことができる。
グラベルロードバイクも多く発売されてきておりファンを増やしている。
2020年に変わる可能性のあるものは、これらのレースに、さらに多くのプロが見られることだろう。
ラクラン・モートンやアレックス・ハウズなどのEFエデュケーションファーストライダーは、2019年のさまざまなオフロードイベントにすでに参加している。
また、トレックのピーター・ステティーナがワールドツアーのロードシーンからフルタイムのグラベルへと向かうなど、その傾向は高まっている。
2018年までTeam LottoNL-Jumbo で走っていた、ラース・ボームもグラベルライダーとなる。彼は33歳なのでグラベルならばトップレベルだ。
プロロードレースよりも、選手寿命が長くなるというのもあるだろう。特にアメリカのライダーはよりグラベルロードに向かう傾向が高まるかもしれない。
グラベルレースのフロントのスピード更に速くなり、全員をより高いレベルに押し上げていくはずだ。プロと一緒に走れるグラベルレースはファンの獲得にも繋がるだろう。
チューブレスが主流になる
2019年、SchwalbeはPro Oneチューブレスモデルをリリースし、ETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)標準にも準拠している。
理論的には、これはタイヤの着脱が簡単で親指が痛くならないことを意味するはずだ。
Giantは、チューブレスタイヤを装着したバイクを販売しており、2020年には同じことするブランドがさらに増える可能性がある。
転がり抵抗がよくスピードも出る。グリップも良くコーナリングの性能も上がる。
シーラントを入れている場合には、パンクを防ぐことも出来る。重量についても、Schwalbe Pro Oneなどはかなり軽量だ。
今後、技術革新で更に重量も軽く性能がアップされたチューブレスタイヤが登場してくるはずだ。
Decuninck Quick-Stepは2019ツール・ド・フランスで8人のうち5人が、Specialized Turbo RapidAirのプロトタイプを使用して結果を出している。
デメリットがない訳ではないが、プロレースでは徐々にチューブレスが広がってきているのは事実だ。
ロードタイヤはさらに広くなります
5年位前までは、28mmのタイヤといえばかなり幅広であると考えられいた。
その頃のタイヤ幅は、23、25、石畳で28mmを使用するくらいだったはず。
TREKより登場したDomane SL&SLR 2020には、最大38mm幅のタイヤ用のクリアランスが用意されている。標準で装備されているタイヤ幅は32mmだ。
グラベル用ではあるけれども、他のブランドも追随するはずだ。
いつタイヤ幅が広がるのがおさまるのだろうか。タイヤ幅が広いほうがころがり抵抗が低いと言われているが、重量との兼ね合いもあるはずだ。
だが、実際にプロの世界では28mmチューブラーの使用も増えているのは事実だ。
2020年に標準としてより太いタイヤを搭載した自転車が増えても驚かないようにしよう。
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