こんな疑問に基づいて作成されたのは、Pure Gravel’s Power Rankings。
米国の15の異なる砂利レースでの結果に基づいてライダーをスコアリングするランキングシステムだ。
なんと、この女子部門で第1位となったのは、日本の女性ライダーだった。
そのライダーとは、パナレーサー/ファクター p/b Bicycle X-Changeに所属する竹下佳映さん。札幌出身で現在シカゴに住んでいるそうだ。
Pure Gravel’s Power Rankings
ランキングを決めるために、15のグラベルライドレースの長さをポイントとして作成したようだ。
やはり、ダーティカンザは320kmもあるのでポイントも高い。
Pure Gravel’s Power Rankingsは、IRC、Easton、Feltなどのブランドに加え、Belgian Waffle RideやSPNDX Stampedeなどのイベントを扱うマーケティング会社LiFT Creatives Studiosが作成した。
このランキングによると男子の1位はテッド・キング。
ランキング4位には、引退を発表したTrek–Segafredoのピーター・ステティーナが入っている。彼はグラベルライドのプロを目指しているので来シーズンはランキング順位を上げるはずだ。
女性1位は竹下佳映
17歳でパイロットになりたいと思って、19歳でアメリカに渡米。
FAA(アメリカ連邦航空局)プライベート・事業用飛行士免許及び計器飛行証明を取得し、奨学金を貰いながら航空マネージメント学科・理学士号取得し大学を卒業。
米国での大学生活当初、車免許が無かったので、移動用に自転車を購入すべく近所のバイクショップへ。そこで初めて、ママチャリ以外の自転車を競輪選手以外の一般人が買えるという事実を知りビックリしたという。
つまり自転車がスポーツであることも知らなかったというから驚きだ!
2014年春の旅先で出会ったサイクリストに教えて貰ったのがグラベルとの出会いだった。それからのめり込んで近くのグラベルライドに出場していたそうだ。
2017年頭に、何年も放置状態だったSNSにたまたまログインしたら、PanaracerチームキャプテンのMr. Bob Cummingsからメッセージが入っていたのに気付いた。しかも、何か月も前のものだったという(^-^;
すぐに電話して数時間話し込み、チームへの参加を決めた。
それからの戦績は
- グラベル・ワールド 女子オープン2位
- ザ・エピック 女子オープン1位
- ミシガン・グラベルレースシリーズ 女子総合2位
- ベリー・ルーベ 女子オープン3位
- ベリー・ルーベ 女子オープン3位
- テキサス・チェインリング・マサカー 女子オープン1位
- オールドマン・ウィンター 女子オープン3位
- ランドラン・ワンハンドレッド 女子オープン2位
- グラベル・ナショナル 女子オープン1位
そして、2019年には堂々の女子部門第1位に輝いた。ダーティカンザでは4位だったが、ベリー・ルーベ 女子オープンで優勝など上位に入っていたのが決め手だったようだ。
グラベルレースはアメリカで行われるレースなので、日本では馴染みがない。日本では舗装されている道ばかりで、アメリカのように広大な大地を走るということも中々ないのが現状だ。
そんな中で、日本の女性がアメリカのランキングで堂々の1位とは凄いことだと思う。来年以降の更なる活躍を期待したい。
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