ツールも残す所2日。
残るステージ優勝者は二人だけとなる。まだ、勝利していないチームは最後のチャンスとなる。
第20ステージ ナンテュア~ポンタルリエ 184.2 km

コースマップ photo letour.fr
スイス国境近くのナンティアからスタート。最終日前日に丘陵ステージが組み込まれるのも珍しい。
最後の壮絶な逃げ合戦が見られるか。

コースプロフィール photo letour.fr
- 3級山岳 ラ・クロワ・デ・ラ・セラ峠 12.1km・4.1%
- 4級山岳 ヴァルファン峠 5.7km・4.2%
- スプリントポイント ラ・ショー・デュ・ドンビエフ
- 2級山岳 テジー峠 3.6km・8.9%
- 4級山岳 ロングヴィル峠 2.5km・5.5%
スタート
スタート時の4賞ジャージ着用者は
- 総合 タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates – XRG
- ポイント賞 ジョナサン・ミラン Lidl – Trek
- 山岳賞 ヨナス・ヴィンゲゴー Team Visma | Lease a Bike
- 新人賞 フローリアン・リポウィッツ Red Bull-BORA-hansgrohe
DNSは
- エフゲニー・フェドロフ XDS Astana Team 病気

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
オフィシャルスタート。
EF Education-EasyPostのベン・ヒーリーが0kmアタック。
3人がすぐにリード。
- ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost
- マウロ・シュミット Team Jayco AlUla
- ヨナス・アブラハムセン Uno-X Mobility
ワウト・ファンアールトが攻める。
3級山岳 ラ・クロワ・デ・ラ・セラ峠 12.1km・4.1%
ベン・ヒーリーは単独となった。30秒のリード。
ベン・ヒーリーは、捕まりアタック合戦。ティム・ウェレンスがアタックするも決まらず。
Lottoのアルノー・デリーは遅れている。
ワウト・ファンアールトも攻撃。
序盤から胃の不調だったUAE Team Emiratesパヴェル・シヴァコフがきつい。
Team Jayco AlUlaのルーク・プラップも攻撃。
続いてBahrain Victoriousのフレッド・ライト。
頂上手前でIntermarché – Wantyのルイ・バールがアタック。
そのままトップ通過。
- ルイ・バール Intermarché – Wanty 2ポイント
- イバン・ロメオ Movistar Team 1ポイント
ルイ・バールがわずかにリードして下りに。雨なので落車がなければ良いのだけど。
XDS Astana Teamのダヴィデ・バッレリーニが単独で下りだした。XDS Astana Teamも勝利がない。
4級山岳 ヴァルファン峠 5.7km・4.2%
3人が下りで抜け出していたけど、すぐに捕まる。
INEOS Grenadiersのアクセル・ローランスとSoudal – Quick Stepのパスカル・エーンクホーンが少しリード。
これはずっとこのままかも。
UAE Team Emiratesのティム・ウェレンスが攻撃。
このままポイントもクリアー。
- ティム・ウェレンス UAE Team Emirates 1ポイント
ティム・ウェレンスのグループが5秒のリード。
ユエン・コスティウのアタックに二人がジョイン。
- ティム・ウェレンス UAE Team Emirates
- マッテオ・ヨルゲルソン Team Visma | Lease a Bike
- ユエン・コスティウ Arkéa – B&B Hotels
15秒のリードに。
後続はバラバラになりそう。
残り122.5km。リードは9秒と開かない。追走が見えてきた。合体しそう。
追走は10人。
この牛は大丈夫そう。
残り119km。先頭が合体。集団まで30秒。
- マッテオ・ヨルゲルソン Team Visma | Lease a Bike
- パスカル・エーンクホーン Soudal – Quick Step
- ハーリー・スウィニー EF Education-EasyPost
- ロマン・グレゴワール Groupama – FDJ
- カーデン・グローブス Alpecin-Deceuninck
- マッテオ・トレンティン Tudor Pro Cycling Team
- ユエン・コスティウ Arkéa – B&B Hotels
- イバン・ロメオ Movistar Team
- シモーネ・ヴィラスコ XDS Astana Team
- ジョーダン・ジェガット TotalEnergies
- フランク・ファン・デン・ブルック Team Picnic PostNL
- ジェイク・スチュアート Israel – Premier Tech
- ティム・ウェレンス UAE Team Emirates
集団から INEOS Grenadiersのサムエレ・ワトソンが追走に。
UAE Team Emiratesのティム・ウェレンスは先頭から切れるのかな。それはないだろうけど。カーデン・グローブスと話している。
スプリントポイント ラ・ショー・デュ・ドンビエフ
スプリントポイントを通過。XDS Astana Teamのシモーネ・ヴィラスコがトップ通過。
残り103km。集団まで1分17秒となった。先頭は13人。
集団は少し落ち着いている。
XDS Astana Teamのクレモン・シャンプッサンが落車。なんとか走り出す。
集団は容認。
残り86.2kmで2分9秒差。
ティム・ウェレンスは2勝目を狙うか。
2級山岳 テジー峠 3.6km・8.9%
マッテオ・ヨルゲルソンが先頭で登る。
ジョーダン・ジェガットが先頭に。総合11位なので逃げのメンバーは嫌がっている。
集団ではワウト・ファンアールトが先頭に。
ハーリー・スウィニーが追走。
ハーリー・スウィニーがトップ通過。
- ハーリー・スウィニー EF Education-EasyPost 5ポイント
- ジョーダン・ジェガット TotalEnergies 3ポイント
2人は25秒のリードに。
ハーリー・スウィニーは、ジョーダン・ジェガットに前に出ろと。
拒否されたので、そのままハーリー・スウィニーは単独となった。
残り47.1kmで追走は29秒差。
再び雨に。ハーリー・スウィニーのリードは51秒に拡大。
総合10位のベン・オコナー自身も、マウロ・シュミットに加勢。自分の順位をTotalEnergiesのジョーダン・ジェガットに奪われてしまう。
先頭からArkéa – B&B Hotelsのユエン・コスティウが切れそう。だが、その後追いつく。
先頭集団は追撃でバラバラに。マッテオ・ヨルゲルソンとティム・ウェレンスは前の5人から17秒遅れている。
残り28.9kmで9秒差に。
ベン・オコナーは総合11位に落ちている。タイム差が縮まらない。
ようやく追走がまとまる。
ハーリー・スウィニーの背後に迫る。
4級山岳 ロングヴィル峠 2.5km・5.5%
ハーリー・スウィニーが捕まる。
カーデン・グローブスが前に。
ハーリー・スウィニーに続き、カーデン・グローブスもカーブで滑り落車しそうに。
イバン・ロメオがスパート。逃がせばゴールまで行ってしまう男だ。
ここはロマン・グレゴワールが1位通過。
- ロマン・グレゴワール Groupama – FDJ 1ポイント
うわっー、イバン・ロメオとロマン・グレゴワールが滑ってしまう。
ロマン・グレゴワールは立ち上がった。
しかし、イバン・ロメオは難しいかも。
先頭は3人に。
- カーデン・グローブス Alpecin-Deceuninck
- フランク・ファン・デン・ブルック Team Picnic PostNL
- ジェイク・スチュアート Israel – Premier Tech
先頭の3人からカーデン・グローブスがスルスルと前に。
カーデン・グローブスが単独で先頭に。
こちらは第4集団。34秒差だけどペースが上がっていない。
カーデン・グローブスはマチュー・ファンデルプールの代わりに勝利となるか。
追走は5人に膨らむ。
- パスカル・エーンクホーン Soudal – Quick Step
- シモーネ・ヴィラスコ XDS Astana Team
- ジョーダン・ジェガット TotalEnergies
- フランク・ファン・デン・ブルック Team Picnic PostNL
- ジェイク・スチュアート Israel – Premier Tech
第3グループは58秒差。
カーデン・グローブスは残り10kmのゲートをくぐる。タイム差は52秒に。Alpecin-Deceuninckが勝利するのか。
ベン・オコナーとマウロ・シュミットは追走を諦めた。総合10位の座は完全に奪われてしまった。
残り4.9kmで47秒は安全圏内だ。
残り1.1kmに。
スプリンターでもあるけどファイターのカーデン・グローブス。
見事に逃げ切り。
カーデン・グローブスは2025 ジロ・デ・イタリア第6ステージで勝利。
ジロ・デ・イタリアに続きツール・ド・フランスでも勝利。ブエルタでは7勝しており、これで3部作の完成。
Alpecin-Deceuninckは、第1ステージでジャスパー・フィリップセンがステージ勝利にマイヨジョーヌ。第2ステージでマチュー・ファンデルプールがマイヨジョーヌを受け継ぐ。
そして、二人がいない中でもカーデン・グローブスがステージ優勝を飾ってみせた。二人がリタイヤしたけれど、チームとしては大成功だ。
2位はTeam Picnic PostNLのフランク・ファン・デン・ブルック。2024 第1ステージに続いて2位。3位はSoudal – Quick Stepのパスカル・エーンクホーン。
集団では何故かゴール手前で落車が。Cofidisのダミアン・トゥゼが滑っている。
タデイ・ポガチャルは、ワウト・ファンアールトと談笑しながらゴール。ヨナス・ヴィンゲゴーはタデイ・ポガチャルに手を出している。
Movistar Teamのイバン・ロメオはなんとかゴールしているけど、凄い擦過傷。
リザルト
優勝したAlpecin-Deceuninckのカーデン・グローブス
ここで勝てて本当に感慨深い。ジャスパーとマチューのために、色々な計画を立ててここに来た。私にもチャンスはあったが、うまくいかなった。
でも今日は脚の状態は素晴らしかった。最後まで苦戦したが、その甲斐あってツールのステージ優勝を飾ることができた。
ここ数日、特に今日はスプリントを狙っていたので、チームは私に自由にさせてくれた。でも雨が降り始めた時は、寒さにもかかわらず気分は良かった。ツール・ド・フランスでソロ優勝するのは初めて。信じられない。
でも、ツールには常に大きなプレッシャーがある。特にジロとブエルタで優勝した経験があればなおさらだ。たくさんの質問が寄せられる。今、そのプレッシャーから解放されて嬉しい。
ステージのスタートについては?
序盤から動き出したかった。厳しいスタートだった。一度逃げ集団に加わり、選手選考が行われた時は彼らと並んでいた。ヨルゲンソンとウェレンスが互いに顔を見合わせていたから、彼らから逃げ切りたかった。
落車後、フランク・ファン・デン・ブルックが全力で走ってきた。しかし、彼らは互いに顔を見合わせていたため、フィニッシュまで16kmの地点でギャップを作ってしまった。
その後は、最後の200mまで全力で走った。このスタートを楽しみ、チームと共に喜びを分かち合いたい。明日はシャンゼリゼ通りで最高潮を迎えるだろう。
2位 Team Picnic PostNLのフランク・ファン・デン・ブルック
落車後3人になってましたね。
これは自分にとって非常にやっかいな状況だった。その後、スチュワートがギャップを空け、グローブスがステージ優勝を飾った。いずれにせよ、彼は集団の中で一番強かったから、それでも2位になれたことは最高の結果だ。
決勝で自分を狂わせることはありませんでしたね。
走るつもりはない。僕の1000ワットではスプリントは無理だ。おめでとう、君はここでステージを手放すんだ、とスチュワートに言ったんだ。
彼は私に腹を立て、なぜ私が乗りたくないのか理解できなかった。でも僕は自分の戦略を貫いた。だって、もしグローブスについて行ったら、僕は3位になるんだから……。
3位 Soudal – Quick Stepのパスカル・エーンクホーン
レースでいっぱいだったのは今日だけじゃなかった。ノンストップ・アタックの3週間だった(笑。
私たちはひたすら走り続けた。そして、Team Jayco AlUlaが走っていった。クラス11位の選手ジョーダン・ジェガットが逃げ集団にいたからだ。天候の変化もあって大変だった。みんな疲れているし、もうすぐパリに到着することを喜んでいる。
フィナーレでは、イヴァン・ロメオとロマン・グレゴワールによるクラッシュがあり、3人が前を走ってましたね。
グレゴワールとロメオは登りで強いことを証明していた。これがレースを大きく変えた。
自身は3位でフィニッシュしましたね。
優勝するほど強くはなかったけど、全力を尽くした。最後のアタックも良かったし、正しいタイミングを選んだと思う。
第20ステージ リザルト
総合
ポイント賞
山岳賞
新人賞
コメント
雨のアップダウンコース、そういえばこういう悪条件になればなるほど強いのがグローブスでしたね。しかし見ている側からしてみればあちこちで落車が発生して冷や汗もののステージでした…。
カーデン・グローブスはジャスパー・フィリップセンと並んでファイターですからね~。それにしても登りでも前で走っていたし、膝の調子は完全になおっており強かった。
イバン・ロメオとロマン・グレゴワールの落車は思わず声が出てしまうほどでした。