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パリ~ルーベでは普通の自転車で走るのが当たり前になるのか?

機材情報
Photo credit: foto! on Visualhunt.com
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昨年パリ~ルーベを制したソンニ・コルブレッリは、 Merida Reactoで普通のエアロロード。

違っていたのは、統合されたコックピットを別のステムと丸いプロファイルのバーに交換したこと。

そして、コンチネタルGP5000STRの32mmのチューブレスタイヤを使ったことくらい。

今年も、石畳専用バイクから普通のレース仕様のバイクを使用する傾向に拍車がかかっている感じだ。

それはチューブレスタイヤの使用に各チームが舵を切っていることもあるだろう。

 

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ディランファンバーレ

 

優勝したディラン・ファンバーレは、標準のMOSTTalonUltraコックピットを使用。バーテープが2重になっているのが違うだけ。

ShimanoDura-AceC50カーボンホイールにContinentaGrand Prix 5000 S TRチューブレスタイヤ(幅30mm)を使用した。

ディラン・ファンバーレのバイクは、ミハウ・クフィアトコフスキと同様に新型のDura-Ace9200で全て組んてある。

つまり、タイヤとバーテープの2重巻き以外は普通のレースを走ると全く同じ仕様だ。

 

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マテイ・モホリッチ編

Image credit: Alex Duffill

 

Bahrain Victoriousのマテイ・モホリッチは昨年のソンニ・コルブレッリと同様にMerida Reactoを使用。

ミラノ~サンレモでは軽量のSCULTURAを使用して、ドップパーシートポストも使った。マテイ・モホリッチは先進的な技術を使用することが常だ。

 

Image credit: Alex Duffill

 

今回マテイ・モホリッチは、ソンニ・コルブレッリのように違うハンドルとステムを使うということはしていない。

Vision Metron 5D 統合コクピットを使っている。しかも、ハンドル部分にはバーテープも巻かれていない。

マテイ・モホリッチは、80km逃げに乗っており、常にスピードは50km/h近い。当然、ハンドルバー上部を持ってリラックスして走るような暇はなかったということだ。

これなら、パーテープを巻く必要もないのも納得だ。乗車中もほとんど下ハンを握っていたことが常だったし。

バーの幅は38cmで、ステムの長さは150mmを使用している。

タイヤは30mm幅のコンチネンタルGP5000 S TRタイヤ。マテイ・モホリッチも、タイヤだけチューブレスで、あとは普通のレース仕様だ。

 

  • フレームセット:Merida Reacto 540mm(マテイ・モホリッチは175cm)
  • グループセット:Shimano Dura-Ace R9100 Disc
  • ホイール:Vision Metron 60mm
  • タイヤ:Continental GP5000 S TR, 30mm
  • コックピット:Vision Metron 5D Intergrated cockpit
  • シートポスト:Merida Reacto
  • サドル:Prologo Scratch M5
  • ペダル:Shimano DuraAce
  • ボトルケージ:Elite Custom Race Plus bottle cages
  • 重量:8.1kg

 

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ワウト・ファンアールト編

 

コロナからの復帰第1戦でいきなり2位となったワウト・ファンアールト。Jumbo-Vismaは、パリ~ルーベでも大きな変更点はない。

バイクは、R5ではなくてCaledonia。

 

タイヤは、チューブレスではなくてチューブラー。Vittoriaに買収された、手作りのタイヤブランド A. Dugastのチューブラーを使っている。

 

ワウト・ファンアールトは、シクロクロスでは、 A. Dugastの33mmを使っている。今回は30mmを使用している。

パリ~ルーベ仕様としては、ボトルケージの内側に紙やすりを貼り付けてボトルが落ちないようにしたりとか、バーテープの2重巻きとかはしているだろう。

だけど、それ以外は全く普通のレース仕様だ。タイヤ幅が違うくらいか。

 

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新しいチャレンジ

Image credit: Getty Images

 

今回Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、ROVALホイールにS-Worksチューブレスタイヤを使用。新型ホイールに、タイヤもプロトタイプだ。

 

Image credit: JOE ROBINSON

 

Trek-Segafredoは、新型ドマーネで女子では1位・3位・7位を獲得。男子では、ジャスパー・スティーブンはパンクのために7位。

こちらもバイクは、エアロに舵を切っているようで、フロントのIsoSpeedはなくなり、リアも調整不可のIsoSpeedのみとなった。

チューブレスタイヤで振動は解決できるとの判断かもしれない。

 

Team DSMはタイヤ空気圧制御システムを使ってパリ~ルーベを走るということだったが、習熟していないということで今回は未使用。

 

新しい技術として注目されていたけど、使わないなんて。ツール・ド・フランスの石畳のレースでチームは使うようだ。

こうしてみると、今回のパリ~ルーベではバイクは限りなく普通になり、チューブレスタイヤが台頭しているのがわかる。

来年になると更にチューブレス化が進むのだろうか。

ただ、思ったよりはチューブレスでもパンクが多かったように思う。勝負所で、マテイ・モホリッチ、ジャスパー・スティーブンはパンクで勝機を失った。

チューブレスが絶対といった感じではないようにも思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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