パリ~ルーベでは、実に多くの落車が起こった。
新城幸也もパリ~ルーベ初出場だったけど、残り147kmのSaint-Python ( 1.500m – ☆☆)で落車してしまい、顔を強打。出血もありリタイヤしている。
優勝候補も落車やパンクに見舞われた。2位となったワウト・ファンアールトも、パンクに後輪の破損もあった。
そして、チームメイトのクリストフ・ラポルトもワウトと同じ目にあっている。そのホイールの破損の仕方が半端ない。
ワウト・ファンアールト編
The unseen footage of @WoutvanAert‘s bike change on the Wallers cobbles. Wheel folded double.
Speedy work from @TimoRoosen, I have to say 🔥#ParisRoubaix @sportwereld_be pic.twitter.com/2bQKzVc4bW
— Vincent Van Genechten (@VVGenechten2) April 19, 2022
ワウト・ファンアールトがホイールを破損してから、すぐに後ろのティモ・ローセンが自分のバイクを渡している。
シクロクロスのバイク交換並みに素早い動きだ。そのワウト・ファンアールトのバイクの後輪が凄いことに。
ホイールがこんな状態になって、良く落車せずに止まれたものだ。石畳の上とはいえ、この日は史上最速のアベレージを記録した日。
時速50km/h近いスピードで石畳を走り抜けるとこんなことになってしまうのか。Jumbo-Vismaは、Dura-Aceのホイールのはずだけど石畳ではスピードを上げてはいけないのか?
クリストフ・ラボルト編
Malheureux accident de Christophe Laporte sur le secteur pavé de Saint-Python, plus de peur que ne mal c’est là que l’on reconnaît un professionnel, courage à tous les coureurs !! @lequipe @France2tv @Paris_Roubaix @LAPORTEChristop pic.twitter.com/JCaaduiPW8
— haegeman nolan (@nolan_haegeman) April 17, 2022
クリストフ・ラボルトの後ろを誰も走ってなくて良かった。ホイールが破損してから、すぐにブレーキをかけて止まったので落車は免れている。
クリストフ・ラボルトのホイールも凄いことに。二人以外にこんなにホイールが破損した選手がいたのかは不明。
やっぱり、石畳の上は走ってはいけないのかな。ただ、多分石畳のエッジの部分にホイールが運悪く当たったというのが破損の原因なんでしょうね。
INEOS GrenadiersもDura-Aceで走っているし、石の角にホイールが当たれば壊れるのは当たり前かも。
フロリアン・セネシャル編
@flosenech @qst_alphavinyl @alafpolak1
Florian, j’ai retrouvé la vidéo de ta chute à Mons en Pevele si besoin.
Bon courage pour la suite 🙏💪 pic.twitter.com/UmQLn8tp7T
— Cancellara (@MjCancellara) April 18, 2022
こちらは、Quick-Step Alpha Vinyl Teamのフロリアン・セネシャルの落車シーン。
先頭のワウト・ファンアールトが加速している時に、フロリアン・セネシャルは、チームメイトのイヴ・ランパールトの後ろを走っていた。
Quick-Step Alpha Vinyl TeamのGMパトリック・ルフェーブルの話によると、
観客のためにクラッシュした。ワウト・ファンアールトが加速し、観客がセネシャルに当たったとき、彼はランパールトのハンドルを握っていた。
彼はバーを越えて頭を打った。彼は数秒間どこにいるのか少し確信が持てず、戻ることは不可能だった。
動画を見返しても、観客とぶつかったようには見えないのだけど。接触したんでしょうね。
だが、その後フロリアン・セネシャルはレースに復帰。13位でゴールしている。Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、イヴ・ランパールトも観客とぷつかってしまっている。
この二つの観客との接触がなければ、Quick-Step Alpha Vinyl Teamは追走に二人メンバーを揃えていたので、ゴールの展開もまた違っていただろう。
結果が全てだけど、レースには運も必要だ。
【追記】
レース後のコメントで、どうやら技術的な問題でフロリアン・セネシャルは落車したようだ。パトリック・ルフェーブルは観客のせいだと言っているけど、これは違うみたいで批判を受けている。
それよりも、フロリアン・セネシャルはアレクサンダー・クリストフと走っている時に、腕に尿をかけられたそうだ。その時に、完全に意気消沈したと。
2015年、クリス・フルームは、メンデへのステージ14で、尿が彼の上に投げ込まれたと主張している。数日後、観客は唾を吐き、別の観客はチームメイトのリッチー・ポートにパンチを向けている。
当時のフルームは次のように語っている。
私たちは人間であり、それから私たちはスポーツマンだ。人々はそれを覚えておく必要がある。
人に唾を吐いたり、人を殴ったり、尿を投げたりするために自転車レースに参加することはできません。これはどのレベルでも受け入れられません。
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