2022パリ~ルーベは、最後にINEOS Grenadiersのディラン・ファンバーレが独走勝利。
昨年は、トップから29分44秒遅れのOTLでタイムオーバーだった。それから考えると地獄から天国に舞い戻ったようなものだ。
最高の出力は持ってないけど、250km走ったあとにも自分の最高のパワーを持続できる力を持っている。
最後は単独での独走だったにも関わらず、ディラン・ファンバーレの平均時速は過去最速だった。
史上最速のパリ~ルーベ
” ’ .”
Finishing #ParisRoubaix solo. A dream for any rider. Today it came true for @DylanvanBaarle.
️ @eurosport pic.twitter.com/4lLbMll9r3
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) April 17, 2022
INEOS GrenadiersとQuick-Step Alpha Vinyl Teamは、前半の横風から攻撃を開始して集団を分断。
石畳に入る前に、集団での攻撃が始まるという異例のスタート。これは常識を覆すINEOS GrenadiersのGMデイブ・プレースフォードの作戦だったのかどうかはわからない。
INEOS Grenadiersは、グランツールでは活躍できるけど、長年クラシックで結果が出なかった。だが、この春は違う。
トム・ピドコック、ベン・ターナー、マグナス・シェフィールドなど若い力の台頭もあり、ミハウ・クフィアトコフスキとディラン・ファンバーレは強化された。
強力なメンバーは、クラシックのスピードにも対応。今回の前半からのスピードに繋がっている。
では、今回のパリ~ルーベのスピードがどうだっかというと
- 45.792km/h:2022年のディラン・ファンバーレ(257.2 km)
- 45.204km/h:2017年のグレッグ・ファンアーヴェルマート(257 km)
- 44.190 km/h: 2013年のファビアン・カンチェラーラ(254.5 km)
- 43.566km/h:2016年のマシュー・ヘイマン(257.5 km)
- 43.547km/h:2018年のペーター・サガン(257 km)
- 43.476km/h:2012年のトム・ボーネン(257.5 km)
- 43.476km/h:2015年のジョン・デゲンコルブ(253.5 km)
- 43.406km/h:2008年のトム・ボーネン(259.5 km)
- 43,305km/h:1996年のヨハン・ムセウ(262 km)
- 43.105km/h:1980年のフランチェスコ・モゼール(264 km)
2017年のグレッグ・ファンアーヴェルマートの記録を抜いている。機材の進歩もあるし、好天だったこと。前半からのペースアップも貢献しているだろう。
途中、何時間か経った時に、平均時速46.8km/hと表示が出ていたような。
それにしても、石畳が50kmもあってav45.792km/hとは凄すぎ。平地はほとんど50km/h前後で走っていたということだろうから、本当にプロは凄い。
この記録はまた破られるのだろうけど、それは何年後になるだろうか。来年も晴れならば記録更新があるかもしれませんね。
コメント