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ロンド・ファン・フラーンデレン「クラシックの王様」は誰が勝つのか?

https://www.velonews.com/2019/04/analysis/which-flanders-climb-is-the-hardest-we-asked-the-riders_492128 海外情報
Photo by Tim de Waele
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クラシックの王様と言われるロンド・ファン・フラーンデレンがいよいよ日曜日に開催される。

別名をツール・デ・フランドル。5大クラシックである「モニュメント」の1つであり、1913年に初開催で今年は103回目となる。

全長270.1kmのコースの中に、17箇所の急坂と5つの未舗装路区間。ラスト55㎞からは絶え間なく石畳の登りが連続する超難コース。

「カベルミュール」で誰が抜けだすのか、「オウデクワレモント」の石畳の坂で決着がつくのか、一体誰が勝つのでしょうか?

有力候補をみてみましょう。

 

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ニキ・テルプストラ(ディレクトエネルジー)

https://twitter.com/nikiterpstra

 

昨年までクイックステップでは、北のクラシックのエースとして、パリ~ルーベ。そして、昨年はついにロンド・ファン・フラーンデレンも優勝。2017年は3位、2015年は2位。

その実力はクラシックでは随一といっても良いでしょう。

テスプストラで重要なのは、彼がオフシーズンにチームを変更したことです。2019年にフランスのプロコンチネンタルチームのDirect Energieのエースとなったこと。

エースばかりが揃っているクイックステップでは、思うように走れないこともあったと思います。ですが、逆にチームに助けられて勝てたレースも多かったはず。

昨年のこの時点で、テスプストラはすでにル・サミンとE3 ピンクパンククラシックで優勝していました。ですが、今シーズンはクールネ〜ブリュッセル〜クールネとル・サミンは3位という成績に終わっています。

彼の新しいチームは、クイックステップのチーム力の半分の強さもないかもしれませんが、彼の強さはそれさえも必要としないくらいレベルの高いものです。ディフェンディングチャンピオンとしての走りを期待されます。

 

フィリップ・ジルベール(Decuninck-QuickStep)

https://twitter.com/PhilippeGilbert

 

クイックステップは誰がエースとして走っているのか、レースが始まってみないとわからないほど誰もが強い。

経験豊富なフィリップ・ジルベールの夢は、ミラノ~サンレモ、フランダース、パリ – ルーベ、リエージュ~バスト~リエージュ、イルロンバルディアの5つのモニュメントすべてを獲得すること。

2009年と2010年にはジロ・ディ・ロンバルディア。そして2011年にはリエージュ~バストーリエージュ。そして2017年、ロンド・ファン・フラーンデレンで優勝しています。

2018年のフラーンデレンは3位。

チームのジュリアン・アラフィリップは、ロンド・ファン・フラーンデレンにも、翌週のパリ~ルーベにも出ないようです。

ロンド・ファン・フラーンデレンには、ボブ・ユンゲルスとゼネク・スティバルらが出場します。ベテランであるジルベールが適切な場所、タイミングで動けば2度目の勝利を得るかもしれません。

セルフスタイルのウルフパックの一員として、いつでも勝利を狙える選手の一人といっていいでしょう。

 

ただ、ジルベールも胃腸の不調があるようです。ドワーズ・ドール・フラーンデレン前夜に胃腸の不調となり、残り40km地点でリタイヤしています。ジルベールは日曜日に100%になることはないだろうと、コメントしておりアシストに回りそうです。
 
クイックステップは誰がエースとなるのか? だれがレースの中で抜け出すのか?

 

  1. カスパー・アスグリーン (Kasper Asgreen  age24)
  2. ティム・デクレルク (Tim Declercq  age30)
  3. フィリップ・ジルベール  (Philippe Gilbert  age36)
  4. ボブ・ユンゲルス (Bob Jungels  age27)
  5. イーリョ・ケイセ (Iljo Keisse  age37)
  6. イブ・ランパールト (Yves Lampaert  age28)
  7. ゼネク・スティバル (Zdenek Stybar  age34)

 

ティム・デクレルクが平坦で前をアシスト。ウルフパックとして誰もがエースで走れるチーム。

ゼネク・スティバル、イブ・ランパールト。誰でも勝てそうですが、他チームの足を削らせて、最後は独走して勝てるボブ・ユンゲルスの走りに注目したいです。

2019ボブ・ユンゲルスの独走

リエージュ~バストーニュ~リエージュでは20キロの独走勝利。

クールネ~ブリュッセル~クールネでは16キロの独走勝利。いずれも素晴らしい戦いです。

 

ただ、インタビューでもジルベールがコメントしていますが、フランダースは技量のいるコースでありフィニッシュだけを重視するレースではないので、簡単ではないと言っています。

クイックステップが誰を最後に残して勝負するのか見ものです。

 

ぺーター・サガン(Bora-​​Hansgrohe)

 

  1. マチェイ・ボトナル (Marcus Burghardt age34)
  2. ジャンピエール・ドラッカー (jempy drucker  age33)
  3. ダニエル・オス (Daniel Oss   age32)
  4. ルーカス・ペストルベルガー (Lukas Pöstlberger  age27)
  5. ユライ・サガン (Juraj Sagan age31)
  6. ペーター・サガン (Peter Sagan age29)

 

2016年にはロンド・ファン・フラーンデレンを制しているサガン。昨年のロンド・ファン・フラーンデレンでは、ニキ・テルプストラに逃げ切られて6位。その後のパリ~ルーベでは優勝しています。

今年は、まだツアー・ダウンアンダーのステージで1度勝利を収めただけです。 3月中旬のTirreno-Adriaticoのレース前には体調を崩していました。この時には胃腸の不調でホテルに缶詰めだったようです。

体調は復調していたようで、ミラノ~サンレモでは最後の13人のスプリントに残りました。最後は、先頭で前を走ることになり、後ろを気にするあまり4位に沈んでしまいましたが、勝負は紙一重なので誰が勝っていたとしても不思議ではないですからね。

勝負勘、最後まで体力を維持出来る能力、サガンが再びフランドルを獲得しても誰も驚かないでしょう。

 

グレッグ・ファンアーヴェルマート(CCCチーム)

E3 BinckBank classic (Sunada)

 

グレッグ・ファンアーヴェルマートは、地元のツール・デ・フランドルに勝ったことがない。ベルギーで最も人気のあるライダーで期待されているにもかかわらず勝てない。

今年は、チームのスポンサー問題で、チーム力は弱体化したといっていいでしょう。

今年は、2月に開催されたボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナのステージで1回の優勝だけで、その後が続かない。オマーンツアー、Omloopステージ、Tirreno-Adriatico、そして先週のE3 ビンクバンククラシックで3位となっている。

フランダースでの彼の成績は、2018年5位、2017年2位、2015年3位、2014年2位、2013年7位。あと少しの所なんですけれども、33歳のグレッグ・ファンアーヴェルマートが栄光を勝ち取るつもりならば、彼の時間はきっと今です。

 

オリバー・ナーセン(AG2R La Mondiale)

https://twitter.com/OliverNaesen

 

オリバー・ナーセンががついに、大勝利を収める年になるでしょうか。

3月にミラノ~サンレモで2位に続き、E3 ビンクバンククラシックで8位、先週末のヘント〜ウェヴェルヘムで3位になったことは彼の実力が間違いないこと示唆しています。

「私の頭の中では、すでにフランダースに1000回勝っています。これらの道路でトレーニングをしているとき、または自宅でソファーに座っているときでさえ考えています」

地元であるフラーンデレンのコースは隅々まで知っているナーセン。彼の唯一の弱点は彼のスプリントであると考えています。

ただし、ヘント〜ウェヴェルヘムの3位はトレーニングパートナーのグレッグ・ファンアーヴェルマートと一緒にそれを改善していることの証明になります。

彼の夢のシナリオは、スプリントの必要性を否定し、自宅や道端にいるベルギーの子供たちが見守る中を、一人で合うでに到着することでしょう。彼らにとって最も美しいレースを勝ち取ることについて。

ただ、体調面で少し気になる部分もあります。表彰式でのシャンパンファイトで本当に体調を崩しているようです。日曜日の朝に起きてみないと症状が改善されているか、どうかわからないと本人は言っています。

ベストで走れると良いのですが。

 

オリバー・ナーセンをアシスト出来そうな選手は、誰なんでしょうか?

 

マチュー・ファンデルプール(Correndon-Circus)

http://www.cyclingnews.com/features/10-riders-to-watch-at-the-2019-tour-of-flanders/

祖父は伝説的選手のレイモン・プリドール、父もシクロクロス世界王者かつロードレースでも世界選手権銀メダルを獲得したことがあるアドリ・ファンデルプールという自転車一家に生まれている。

水曜日にドワーズ・ドール・フラーンデレンを勝ち取ったことは、彼がロンド・ファン・フラーンデレンでも勝利出来るという証明をしてくれました。

それはマチュー・ファンデルプールの最初のUCIワールドツアーレースの勝利でした。

ワールドツアーレースは、彼の2度目のレースであり、わずか3日前にヘント〜ウェヴェルヘムでは4位を獲得した。

彼のCorrendon-Circusチームは、プロコンチネンタルに昇格したばかりです。チームは、彼をフランダースの勝利に導くというタスクには程遠いかもしれません。

ですが、チームには2度フランダースを制している、ステイン・デヴォルデル(40)がいます。ロードでの経験の浅いマチューを導いているのは間違いないです。

24歳の彼が、フランダースでも活躍するのは間違いのない事実だと思います。

 

ワウト・ファンアールト(ジャンボ – ビスマ)

https://twitter.com/WoutvanAert

シクロクロスターンロードレースの同僚、そしてライバルのマチュー・ファンデルプールと同じように、ファンアールトは、この数年間でトップレベルのロードレースにほぼシームレスに移行しました。

昨年のストラーデビアンケで好評を博した3位は今年も繰り返され、またも3位。

ファンアールトは、ラフロードだけが得意という訳ではなく、3月下旬の彼の最初のミラノ~サンレモも6位は厳しいロードレースにも順応出来ていることの現れです。

ファンアールトは、Jumbo-Vismaのリーダーとして石畳のクラシックに集中する予定です。彼は元VerandaのWillems Crelanチームとの契約解約後、予定より1年早く参加しました。

E3 ビンクバンククラシックで2位。そしてヘント〜ウェヴェルヘムでは29位。

彼や、マチュー・ファンデルプールが日曜日の夜に表彰台に上がるのは驚くべきことですが、決して考えられないことではありません。

 

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まとめ

誰が勝つのか、誰が生き残るのか?

その他の候補としては、

  1. マッズ・ペダーセンとゲデンコルブのTrek-Segafredo
  2. アレクサンダー・クリストフ UAEエミレーツ
  3. マイケル・マシューズ Sunvev

などがあげられると思います。クイックステップのメンバーにどれだけ他チームの足が削られるのか、マチュー・ファンデンボールやワウト・ファンアールトのシクロクロス勢のアタックにサガンが反応して逃げるのか、本当に楽しみなレースです。

 

 

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