今シーズンの終わりには、ワールドツアーで昇格と降格が行われる。
これは、WorldTourチームとProTeamsが過去3シーズン、つまり2020年、2021年、そして2022年に獲得したUCIポイントの総数で決定する。
今年の終わりに、UCIは、このランキングの上位18チームに、必要に応じて2023、2024、2025シーズンのWorldTourライセンス付与を行う。
今年最後のグランドツアー、ブエルタを前にして降格の可能性のあるチームが見えてきた。
Israel – Premier Techは危険に
ツール・ド・フランスを終わって、ヨナス・ヴィンゲゴーが総合優勝を決めたJumbo-Vismaが3年間のトータルでトップに躍り出た。
これには、ワウト・ファンアールトのステージ3勝、ポイント賞ジャージの獲得をした活躍も当然加味されている。
3年間トータルの数字を見てみると
1. | Jumbo-Visma | 33861,67 |
2. (+1) | Quick-Step Alpha Vinyl | 31727,37 |
3. (-1) | INEOS Grenadiers | 31652,99 |
4. | UAE Emirates | 29950,66 |
5. | BORA-hansgrohe | 22981,5 |
6. | Bahrain Victorious | 22511 |
7. | Alpecin-Deceuninck | 19236 |
8. | Groupama-FDJ | 18503 |
9. | Trek-Segafredo | 17817,66 |
10. | Intermarché-Wanty-Gobert | 16147 |
11. | Astana Qazaqstan | 15559 |
12. | AG2R Citroën | 15536 |
13. | Arkéa Samsic | 14514 |
14. | Team DSM | 14312,71 |
15. (+1) | EF Education-EasyPost | 13785,32 |
16. (-1) | Cofidis | 13727 |
17. (+1) | BikeExchange-Jayco | 13673,33 |
18. (-1) | Movistar Team | 13605 |
19. (-1) | Lotto Soudal | 12842 |
20. | Israel-Premier Tech | 12684,66 |
21. | TotalEnergies | 8665 |
22. | Uno-X Pro Cycling Team | 6263,46 |
23. | B&B Hotels-KTM | 5260 |
18チームにワールドツアーライセンスが付与されるが、Alpecin-Deceuninckは、来シーズンからワールドツアー申請することが予測されている。
問題は、Team Arkéa Samsicだが、こちらもワールドツアー申請をすると上位18チームが決定してしまう。
19位のLotto Soudalと20位のIsrael – Premier Techはワールドツアーから降格となってしまうのだ。
そのため、Israel – Premier Techはシーズン途中のディラン・トゥーンスの移籍を発表した。
ただ、18位のMovistar Teamと20位のIsrael – Premier Techのポイント差は920ポイント。この差を埋めるのは非常に厳しい。
仮にブエルタで総合優勝しても850ポイント。ステージ優勝で100ポイント。実現可能と考えるのは難しいかもしれない。
後は、イル・ロンバルディアの500ポイント、世界選手権の600ポイントなどか。Lotto Soudalも厳しい。
カレブ・ユアンは、1年前の鎖骨骨折のプレートを抜く手術をしていおり、万全とはいいがたい。まだ、決定とはいいがたいが、最下位の2チームはとても厳しいと言わざるを得ない。
18位の、Movistar Teamだってうかうかしていられない。
引退するアレハンドロ・バルベルデは最後の置き土産としてブエルタ・ア・エスパーニャで奮起しないといけないだろう。
ブエルタ・ア・エスパーニャが終了した時点で、どうなっているのか注目してみておきたい。
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