Team DSMは、4月17日に行われるパリ~ルーベでタイヤ空気圧を簡単に変えられるシステムを使用することが確認された。
レース中に、ハンドルバーのコントロールボタンから手動で変えられるシステムだ。UCIもレースで使用することを承認している。
Scope Atmoz –タイヤ空気圧制御システム
オランダの会社Scope cyclingは、Team DSMと共同でこの技術を開発。
ライダーが空気圧の膨張と収縮の両方で、走行中にタイヤの空気圧の動きを調整できるようにした。
空気を抜くのは簡単だろうけど、逆に入れるのはどうやってやるのだろう?
これは、ハブ内に収容されたエアリザーバーを使用して行われる。このエアリザーバーは、メカニカルバルブとホースを介してリムにリンクされ、チューブレスタイヤが使用される。
ハンドルバーのコントロールを介して、タイヤの空気圧を電子的に制御し、自転車のコンピューターから直接リアルタイムで空気圧を追跡することができるというもの。
UCI規則の第1.3.004条に沿って認可されたタイヤ空気圧管理システムは、ハンドルバーのボタンによって制御され、機械式バルブを使用して、エアリザーバーとチューブレスタイヤの間の空気の流れを調整します。
このシステムはホイールセットの構造的完全性を変えることはなく、可動部品やコンプレッサーも含まれていません。UCI規則の1.3.006に沿って、自転車のスポーツを実践するすべての人々がタイヤ空気圧管理システムを市販しています。
引用 UCIプレリリースより
製品の正式公開は4月15日。パリ~ルーベの2日前となる。
このシステムを使って得られるメリットはなんだろうか?
- 石畳では空気圧を引くくして走りやすく
- アスファルトでは空気圧を高くして転がり抵抗を30W低減
プロレースでチューブレスタイヤを使う場合、空気圧をかなり下げて使っている。アレハンドロ・バルベルデはストラーデビアンケで3.7Barで使っていた。
ずっと空気圧が低いままでは、石畳では良いけれど、アスファルトでは良くない。両方で最適な空気圧で走れれば良いのは当たり前だろう。
UCIルール1.3.006に準拠して、プロのレースで使用するには、レクリエーションライダーがシステムを市販している必要がある。
Scopecyclingは、公式サイトで3,304ユーロ(約45万円)という価格でScopeAtmozホイールを販売している。
このシステムが、パリ~ルーベで成功すれば、ツール・ド・フランスの石畳のステージとかでも使用されるかもしれない。
Scope Atmozはアドオン製品であり、29インチ(700c)のホイールセットに取り付けることがでる。
詳細はこれからだけど、重量が増えるのは間違いないだろう。それでも、パリ~ルーベでTeam DSMは目に見える成果を上げることが出来るだろうか?
まずは、製品発表と、パリ~ルーベの結果を見てみたいと思う。
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