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春のクラシック最終戦 ブラバンツ・パイルはまさかの驚きの結果に~

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Photo credit: erik O, on Visualhunt.com
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フランダースクラシックの主催する春のクラシックの最終戦プランツ・パイルがスタートだ。

ここまでのフランダースクラシックの優勝者を見てみると

となっており、クラシックハンターばかりが並ぶ形となった。

今回は昨年優勝のジュリアン・アラフィリップも、2019年優勝のマチュー・ファンデルプールも出場していない。

今回、クラシック3強で出場するのは、ワウト・ファンアールトのみ。どこかで抜け出せるだろうか?

 

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ルーヴェン~オーベレルエイセ 201.7km

コースマップ phot procyclingstats

 

昨年よりも5km長くなり201.7km。ルーヴェンの街をスタートし、オーベレルエイセに戻ると、21.9kmのローカルラップを3.5周する。

そこにはHagaard(300m・10%)、石畳のHertstraat(730m・3.6%)、Holstheide(970m・5.2%)が待っており、ゴール前にはMoskesstraatの石畳(550m・8.9%)とBrusselsteenweg(1,500m・3.6%)を登る。

厳しい山岳はないけど、合計27の登り坂でライダーはシャッフルされていく。

 

8人の逃げ

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

 

残り78kmでタイム差は3分58秒。まだゴールまで距離があるので追いつかれるのはゴール手前だろう。

  1. COQUARD Bryan (B&B Hotels p/b KTM)
  2. ROBEET Ludovic (Bingoal Pauwels Sauces WB)
  3. MEEUS Jordi (BORA – hansgrohe)
  4. LEKNESSUND Andreas (Team DSM)
  5. MERTENS Julian (Sport Vlaanderen – Baloise)
  6. SKAARSETH Anders (Uno-X Pro Cycling Team)
  7. VAN MOER Brent (Lotto Soudal)
  8. MORIN Emmanuel (Cofidis, Solutions Crédits)

 

後続のメイン集団から二人がアタック。

 

 

これは痛い。ラスト65kmでフロリアン・セネシャルがパンクだ。

 

 

レミ・カヴァニャのアタックで4人が抜け出す。

  1. CAVAGNA Rémi (Deceuninck – Quick Step)
  2. SKUJIŅŠ Toms (Trek-Segafredo)
  3. Robert Stannard (Team BikeExchange)
  4. Sven Erik Bystrøm (UAE-Team Emirates)

 

集団からは、ヴィクトール・カンペナールツ(Team Qhubeka ASSOS)らがアタックをかけるが決まらない。

 

ラスト60kmで、オスカル・リールペーグ(Alpecin-Fenix)が単独で抜け出す。一人では厳しいだろう。のちほど、3人が合流して第3集団となる。

 

メイン集団は、残り45kmで先頭まで1分30秒と迫ってきた。まだ大人数だ。

 

先頭は人数を減らしながら、Holstheide(970m・5.2%)の登りを上がる。

 

集団からエディ・ダンバー(INEOS Grenadiers)がアタックをかけるが決まらない。イネオスはリチャル・カラパスが参戦してゴールを狙っている。

 

集団もペースをあげており、ようやくワウト・ファンアールトの姿も見えてきた。

 

Brusselsteenweg(1,500m・3.6%)でふるい落としのペースアップがおこる。先頭は5人となる。

 

第2グループは、ラスト42kmで先頭まで26秒と迫っており、もうじき合流しそうだ。

 

道路の端を走っていてコフィディスのライダーが落車。川に落ちそうになるところで止まった。

 

集団後方で落車発生。かなりのライダーが座り込んでいる。フロリアン・セネシャルも落車してしまった。

  • GENIEZ Alexandre (Team Total Direct Energie)
  • SÉNÉCHAL Florian (Deceuninck – Quick Step)

 

トム・ピドコックのアタックに、マッテオ・トレンティンが反応。更に後方からワウト・ファンアールトが追走をかける。

 

 

3人は完全に集団から抜け出す。ゴールまで37kmあるが、この3人ならいけるだろう。

  1. PIDCOCK Thomas (INEOS Grenadiers)
  2. TRENTIN Matteo (UAE-Team Emirates)
  3. VAN AERT Wout (Team Jumbo-Visma)

 

先頭集団と第2集団は合体。

 

さらにラスト33kmでワウト・ファンアールト、トム・ピドコック、マッテオ・トレンティンが追いつく。

 

ブノワ・コヌフロワ(AG2R Citroën Team)がアタックをかける。

 

この動きを利用してワウト・ファンアールトが先頭でシャッフルをかける。

 

10人がすこし、まったりとした所でマッテオ・トレンティンがアタックだ。これにはワウト・ファンアールトも反応しない。

 

後続が回らない中、マッテオ・トレンティンは少しずつタイム差を広げていく。誰かが引かないと逃げ切られてしまう。

 

第2集団は、タイム差を15秒に抑えたままラスト20kmとなる。どこかでアタックをかけて前を追う展開になりそうだ。

 

マッテオ・トレンティンはラスト17kmで26秒までタイム差を広げた。後続は全く回っていない。

 

やはり、ここか。トム・ピドコックのアタックにワウト・ファンアールトがついていく。二人は頂上で少し集団を離すことに成功。

 

二人が追っているのをマッテオ・トレンティンは確認。

 

さあ、ラスト13kmで役者が揃った。あとは誰がどこでアタックをかけるかだ。ゴールまで行くとトム・ピドコックに勝ち目はない。

 

このままゴールまでいくと、マッテオ・トレンティンも独走していただけに不利だ。

 

後方から二人が追い上げてきている。ここでも3人はアタックをかけない。

 

後続は4人が抜け出ていたが、また8人に戻る。長い直線では前の3人が見えているのだが上手く追えていない。

 

ラスト4.8kmでタイム差が26秒まで広がる。これは決まった感じだ。このままいくとスプリントだけど、そうなると~。

 

さあ、後ろ二人はシューズを締めてスプリントに備える。

 

ここの登りでアタックをかけないとゴールスプリントだ。

 

後方からは、ブノワ・コヌフロワ( AG2R Citroën Team)がアタックをかけて追い込んでくるぞ~。

 

一番後ろからスプリントを開始したワウト・ファンアールトが先行する。これはもう決まりだ~。

 

しかし、ワウト・ファンアールトはトム・ピドコックを振り切れない。なんと~

 

  

トム・ピドコックがスプリントでワウト・ファンアールトを破ってしまった~。

なんということだ。マチュー・ファンデルプールに続いて、ワウト・ファンアールトまでもがスプリントで負けてまうなんて。

トム・ピドコックは当然、ワルードツアーレースで初勝利。ただ、これまでもクールネ〜ブリュッセル〜クールネで3位。ストラーデビアンケで5位と実力は見せていた。

今回は、自らがアタックをかけて集団から抜け出し、駆け引きなしでゴールまで先頭交代。最後はワウト・ファンアールトをスプリントで抜いてしまうのだから、これは凄いことだ。

シクロクロスでも、ワウト・ファンアールトには昨年1度だけ勝っているくらいではないかな。完全に、トム・ピドコックはイネオスのクラシック班エースとなった。

 

こちらはハイライト動画
https://www.youtube.com/watch?v=SINw-MenKAs

 

こちらはゴールシーン

さすがに、ワウト・ファンアールトはスプリントの開始が早過ぎたか。最後には少し失速している。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  PIDCOCK Thomas INEOS Grenadiers 200 125 4:36:27
2  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 150 85 ,,
3  TRENTIN Matteo UAE-Team Emirates 125 60 0:02
4  SCHELLING Ide BORA – hansgrohe 100 50 0:07
5  SKUJIŅŠ Toms Trek – Segafredo 85 45 ,,
6  STANNARD Robert Team BikeExchange 70 40 ,,
7  TEUNS Dylan Bahrain – Victorious 60 35 ,,
8  COSNEFROY Benoît AG2R Citroën Team 50 30 ,,
9  RIESEBEEK Oscar Alpecin-Fenix 40 26 ,,
10  LEKNESSUND Andreas Team DSM 35 22 0:12

 

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