前回大会優勝のマチュー・ファンデルプールがゼッケンナンバー1で出場するドワルス・ドール・フラーンデレン。
昨年はコロナで中止となっていたので、2年振りレース開催となる。日曜日のロンド・ファン・フラーンデレンの前哨戦として戦われるベルギーのクラシックレースだ。
ドワルス・ドール・フラーンデレンは、フランダースクラシックが主催するレース。ここまでのレース結果とこれからの予定を記しておくと
- オンループ・ヘットニュースブラッド(2月27日)ダヴィデ・バッレリーニ優勝
- ヘント〜ウェヴェルヘム(3月28日)ワウト・ファンアールト優勝
- ドワルス・ドール・フラーンデレン(3月31日)
- ロンド・ファン・フラーンデレン(4月4日)
- シュヘルデプライス(4月7日)
- ブラバンツ・パイル(4月14日)
と続いていく。
今年はコロナのために、無観客で開催される。ライダーは走っていても声援がないので張り合いがないだろうが、熱い走りを見せて貰いたい。
なお、コロナ陽性反応で出場出来てなかったTrek – SegafredoとBORA – hansgroheも無事にレース復帰となっている。
ルーセラーレ~ワレヘム 184.1km
ロンド・ファン・フラーンデレンは、ロンド1周という意味があるが、このドワルス・ドール・フラーンデレンは、ロンドを横切るという意味合いがある。
だが、コースマップを見ると横切っているようにも見えないけど~。
追記
むんくさんから、コメントを頂いて、ロンドは、フランス語やオランダ語で円形を意味しているので、ロンド・ファン・フランデレンでフランドル一周レースの意味だと教えて頂いた。感謝!
前半の80kmは平坦基調。その後に、セクターが続いていく。現在のコロナの影響もあって、いつくかの変更が加えられている。kluisbergが追加されている。
スタートは、ルーセーレで変わらないが市内中心部ではない。市の北西にあるサッカースタジアムからスタートする。
今年は13のセクターでふるい落としが行われる。
2人の逃げ
スタート前のゼッケンナンバー1番のマチュー・ファンデルプール。今年も連覇が期待されるライダーで優勝候補のナンバーワンだ。
ジュリアン・アラフィリップも、イブ・ランバールトと共にクイックステップのエースとしてレースに望む。
こちらはリアルスタートの瞬間。
スタートから30kmで5人の逃げが決まるがこれは4kmで捕まる。
ラスト66kmではイーサン・ヘイター(INEOS Grenadiers)とイエール・ワライス(Cofidis, Solutions Crédits)の逃げが見られる。最初は4人いたが二人を振り落としている。
イーサン・ヘイターは今回エースナンバーのトム・ピドコックのための逃げだろう。
ラスト62kmの時点ではタイム差49秒まで開くが、それ以上のタイム差は与えてくれない。二人だと中々タイム差も広がっていかない。
集団は、まだまだ大きいまま。後ろのほうにマチュー・ファンデルプールの姿も見える。
ラスト60kmで3人が落車。各チームにとって重要なライダーが落車してしまっている。
- マッテオ・トレンティン(UAE)
- エリア・ヴィヴィアーニ(Cofidis, Solutions Crédits)
- ジョナス・リカールト(Alpecin-Fenix)
エリア・ヴィヴィアーニは、2年振りの勝利をあげたばかりだというのに残念、
二人は、Taaienbergの石畳を上がるが集団は後ろまできている。
後続から抜け出しをはかったのは、グレッグ・ファンアーヴェルマート(AG2R)。後続を引き連れて上がっていく。
イーサン・ヘイターは後続からの追い上げで捕まってしまう。
このペースアップで、イネオスのエースナンバーをつけていたトム・ピドコックはドロップしてしまう。
ディラン・トゥーンス(Bahrain – Victorious)が下りから抜け出したのを、ディラン・ファンバーレ(INEOS Grenadiers)が追う。
ディラン・ファンバーレ(INEOS Grenadiers)と、ディラン・トゥーンス(Bahrain – Victorious)は合流。
ここで4人が抜け出す。
- ニルス・ポリッツ (BORA – hansgrohe)
- ティム・ウェレンス (Lotto Soudal)
- ディラン・ファンバーレ (INEOS Grenadiers)
- アレクサンダー・クリストフ (UAE-Team Emirates)
第2集団のマチュー・ファンデルプールは足を見せている。すでに先頭とは28秒離れている。
ディラン・ファンバーレは、残り50kmのBergTen Houteでアタック!
ここから独走を開始する。
ディラン・ファンバーレは、後続とのタイム差が大きく開くことはないが着実にゴールに向かってひた走る。
2018オランダTTチャンピオンでもあり、タイムトライヤル的な走りは得意だ。
残り41kmで後続では抜け出しをはかろうと3人がアタック。先頭まで26秒のタイム差だ。
- ヴィクトール・カンペナールツ (Team Qhubeka ASSOS)
- ルーク・ダーブリッジ (Team BikeExchange)
- イヴ・オリヴィラ (UAE-Team Emirates)
残り36kmのKnoketebergでグレッグ・ファンアーヴェルマートが攻撃。
グレッグ・ファンアーヴェルマートの引きによって前の3人も捕まえる。この時点ではディラン・ファンバーレと22秒差まで迫っている。
マチュー・ファンデルプールは、今日はバットデイだったようでエネルギー切れの様子だ。すでに後続集団の後方に沈んでいる。
後続の動きは、色々とあったがディラン・ファンバーレは約30秒のタイム差を保ったまま最後まで逃げ続けた。
第2グルーブには8人の良いメンバーが揃っていたが、誰も前を積極的に引こうとせず逃げ切りを許してしまうという展開となってしまう。
マチュー・ファンデルプールは、チームメイトのティム・メイリエを先頭集団に連れていくために、最後の引きを見せている。
A final kilometre to remember.
Here’s @DylanvanBaarle capping off a 53km solo move to take our first win at #DDV21
(📽️ @DwarsdrVlaander) pic.twitter.com/sHacr5LdQQ
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) March 31, 2021
ゴールしたディラン・ファンバーレは
イーサン・ヘイターに、ペースを設定して登りを難しくするように指示した。それから私は先に進み、常に一人だった。
実際には何人かの人がやって来ることを望んでいたが、それは起こらなかった。先週末、体調が良く、過去数年間の名誉の場所がまぐれではないことを示してくれた。
これは、私が正しい方向に進んでいることの確認にすぎない。
後続は集団ゴールとなり、コフィディスのクリストフ・ラポルトがAlpecin-Fenixのティム・メルリエを破って2位となっている。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 | VAN BAARLE Dylan | INEOS Grenadiers | 300 | 3:58:59 |
2 | LAPORTE Christophe | Cofidis, Solutions Crédits | 250 | 0:26 |
3 | MERLIER Tim | Alpecin-Fenix | 215 | ,, |
4 | LAMPAERT Yves | Deceuninck – Quick Step | 175 | ,, |
5 | VAN DER SANDE Tosh | Lotto Soudal | 120 | ,, |
6 | KRISTOFF Alexander | UAE-Team Emirates | 115 | ,, |
7 | VAN AVERMAET Greg | AG2R Citroën Team | 95 | ,, |
8 | TURGIS Anthony | Team Total Direct Energie | 75 | ,, |
9 | SÉNÉCHAL Florian | Deceuninck – Quick Step | 60 | ,, |
10 | STUYVEN Jasper | Trek – Segafredo | 50 | ,, |
コメント
ロンドってフランス語やオランダ語で円形を意味しているので、ロンド・ファン・フランデレンでフランドル一周レースの意味ですね。
むんくさん、教えていただきありがとうございます。
本文のほうに追記されてもらいました。
また、教えて下さい<(_ _)>
ほんくさん、教えてくれてありがとうございます!
記事に追記させて貰いました。
また、教えて下さい<(_ _)>