ロードバイクの情報を発信しています!

ヘント~ウェヴェルヘムのサバイバルな暴風を制したライダーは誰だ?

海外情報
Photo credit: VISITFLANDERS on Visualhunt
この記事は約10分で読めます。

北のクラシック、ベルギーのヘント~ウェヴェルヘムが予定通り開幕。

昨年はコロナのために秋に開催で、雨の中の冷たいレースだったが、今年は快晴だ。だが、風は凄いことになりそうだ。

残念ながら、Trek – SegafredoとBORA – hansgroheが撤退しているので昨年優勝のマッズ・ピーダスンはいない。

 

北のクラシックを制するのは誰だろうか?

 

スポンサーリンク

イーペル~ウェヴェルヘム 247km

コースマップ photo wevelgem.be

 

昨年は、232.5kmで争われたが、今年は247kmと距離は通常に回復。スタートは2003年からヘントでは始まっていない。

スタート地点のイーペルとゴールのウェヴェルヘムの距離は30km未満だが、ライダーは西フランダースの地域を回ってくる。

 

コースマップ photo wevelgem.be

 

スタートから150kmで始まるセクターは、13kmの間に5つの斜面が続く。

  1. Scherpenberg(シェルベルバーグ) 800m・9.1% スタートから150km
  2. Vidaigneberg  1.9km・4.7% 154km
  3. Baneberg(バネベルグ) 300m・10% 156km
  4. Monteberg(モンテベルグ) 1km・7.3%  161km
  5. Kemmelberg(ケンメルベルグ) 2.5km・4.4%  163km
  6. Monteberg(モンテベルグ) 1km・7.3% 177km
  7. Kemmelberg(ケンメルベルグ) 2.5km・4.4%  179km
  8. Scherpenberg(シェルベルバーグ) 800m・9.1% 182km
  9. Vidaigneberg 1.9km・4.7% 193km
  10. Baneberg(バネベルグ) 300m・10% 202km
  11. Kemmelberg(ケンメルベルグ) 3km・4% 207km

例年は、ゴールまでに集団が追いつきスプリンターが勝利することになるが、逃げグループが強力だと昨年のように捕まらない。

予報では風が強いとされており、集団は大きく分裂するはずだ。ただ、Alpecin-Fenixはマチュー・ファンデルプールがおらず、ジャスパー・フィリップセンとティム・メルリエでスプリント勝負を狙っている。

クラシック3強の内のワウト・ファンアールトだけでは、逃げ切るのが難しいかもしれない。

 

22人の逃げ

晴れ渡る空の元、選手のスタート。

 

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

 

スタートして、すぐに大きな集団が出来上がる。

ラスト78mでも22人と大量の逃げだ。集団先頭は、Team BikeExchangがマイケル・マシューズのために引いている。

サム・ベネットに、ワウト・ファンアールトも入っている。これで決まるとは思えないけど。

1 BENNETT Sam
2 DE BUYST Jasper
3 VAN POPPEL Danny
4 VAN AERT Wout
5 VAN HOOYDONCK Nathan
6 COLBRELLI Sonny
7 BAUER Jack
8 MATTHEWS Michael
9 STANNARD Robert
10 ERVITI Imanol
11 MAS Lluís
12 NIZZOLO Giacomo
13 BYSTRØM Sven Erik
14 TRENTIN Matteo
15 BISSEGGER Stefan
16 RUTSCH Jonas
17 KÜNG Stefan
18 GOŁAŚ Michał
19 DUPONT Timothy
20 REX Laurenz
21 LECROQ Jérémy
22 LEMOINE Cyril

 

メイン集団にいたブライアン・コカール (B&B Hotels p/b KTM)がパンクだ。ここでの遅れはスプリントに加わりたいコカールには厳しい。

 

 

5番目のセクターKemmelberg(ケンメルベルグ) 2.5km・4.4% でワウト・ファンアールトが集団先頭で引いていく。人数を絞っていく作戦だ。

 

先頭は一気に9人と減った。ワウト・ファンアールトのチームメイト、ネイサン・ファンフーイドンクもまだ残っている。 CCC Tecmの解散に伴って移籍してきたクラシック強化班だ。

 

勝負の分かれ目であった部分をツイートで見ると

ネイサン・ファンフーイドンクの引きから、ワウト・ファンアールトが受け継いで集団を絞ったことが良くわかる。チームワークの勝利だ。

 

7つ目のセクター、Kemmelberg(ケンメルベルグ) 2.5km・4.4%が迫ってくる。後続は30秒ほど後ろだ。ここは、勾配が緩いので問題はないだろう。

現在の9人は、

  1. サム・ベネット(Deceuninck – Quick Step)
  2. ダニー・ファンポッペル (Bingoal Pauwels Sauces WB)
  3. ワウト・ファンアールト(Team Jumbo-Visma)
  4. ネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)
  5. ソンニ・コルブレッリ(Bahrain – Victorious)
  6. マイケル・マシューズ(Team BikeExchange)
  7. ジャコモ・ニッツォーロ(Team Qhubeka ASSOS)
  8. マッテオ・トレンティン(UAE-Team Emirates)
  9. シュテファン・キュング(Groupama – FDJ)

 

Kemmelberg(ケンメルベルグ) 3kmを越えていく。ここでネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)が切れてしまう。だが、なんとか下りで復帰だ。

 

サム・ベネットがきつい。誰も最強のスプリンターを連れて行きたくないので全開で回している。だが、なんとかサム・ベネットは耐えてついていく。

なんと嘔吐していた。これについては後で別記事を~。

 

第2集団は9人。クイックステップのイブ・ランパールトは引かない。イネオスはディラン・ファンバーレが引いている。残り30kmで1分のタイム差だ。

AG2Rはグレッグ・ファンアーヴェルマートとオリバー・ナーセンが残っている。

 

先頭9人は残り24kmだ。タイム差は少しずつ縮まって51秒となっている。逃げ切れるかな。

 

ラスト16kmで、ネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)がアタックをかける。

 

このアタックで、サム・ベネットとダニー・ファンポッペルが遅れる。これは完璧なユンボ・ヴィズマの作戦だ。

ダニー・ファンポッペルは元のチームによって切られてしまうとは~。

 

第2集団からは、アントニー・テュルジス(Groupama – FDJ)がアタックしている。

 

第2集団から、サム・ベネットが切れたために、ゼネク・スティバルが全力で引いている。イブ・ランパールトと共に先頭集団を目指すが、時すでに遅しか。サム・ベネットまで追いつくか。

 

先頭集団は、ワウト・ファンアールトに有利だ。ゴール前で、ネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)がまたアタックをかければ良い。もしくは、ゴール前で誰も出さないように引いていくか。

 

アントニー・テュルジス(FDJ)は、ダニー・ファンポッペル (Bingoal Pauwels Sauces WB)まで追いつく。

アントニー・テュルジスが先頭に追いつけば、シュテファン・キュングが優位になるが残り6.5kmでは厳しい。

 

ディラン・ファンバーレが前の2人に追いついたが、先頭までは1分もある。もう、追いつくことない。

 

先頭は、ラスト5kmを切った。そろそろ、シュテファン・キュング(Groupama – FDJ)がアタックを、かけるのではないかな。

スプリントとなれば、マイケル・マシューズ、ジャコモ・ニッツォーロ、ワウト・ファンアールトが有利だ。シュテファン・キュングが勝つにはアタックしかないが、このメンバーではそれも厳しいか?

 

やっぱり、いったー!

ラスト1.8kmでシュテファン・キュングがアタックだ~。しかし、ジャコモ・ニッツォーロが後ろにつく。

うまく、中央分離帯を交わして反対側からいったが、ちょうどネイサン・ファンフーイドンクの横に並んでしまい、逃がしてくれない。

 

最後は、ネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)が固定で引いていく。誰も前に出させない。

 

最初にスプリントを開始したのは、やはりシュテファン・キュング。マイケル・マシューズが後ろにつく。

 

先行するシュテファン・キュングをワウト・ファンアールトは軽くまくっていく。後ろではゴールする前にネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)がすでに手を上げて喜んでいる!

やはり、ゴールまでチームメイトのいたワウト・ファンアールトは有利だった。250km走っていても、そのスプリント力はこの中では抜群だ。

追いすがるジャコモ・ニッツォーロ(Team Qhubeka ASSOS)、マッテオ・トレンティン(UAE-Team Emirates)を寄せ付けなかった。

昨年は、マチュー・ファンデルプールを意識するあまり、二人で集団最後尾ゴールだったが、今年は見事なまでな勝利を収めた。

これでワウト・ファンアールトは今シーズン早くも3勝目だ。

 

こちらはユーザーがまとめたハイライト動画
- YouTube
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 400 225 5:45:11
2  NIZZOLO Giacomo Team Qhubeka ASSOS 320 150 ,,
3  TRENTIN Matteo UAE-Team Emirates 260 110 ,,
4  COLBRELLI Sonny Bahrain – Victorious 220 90 ,,
5  MATTHEWS Michael Team BikeExchange 180 80 ,,
6  KÜNG Stefan Groupama – FDJ 140 70 ,,
7  VAN HOOYDONCK Nathan Team Jumbo-Visma 120 60 0:03
8  VAN BAARLE Dylan INEOS Grenadiers 100 50 0:52
9  TURGIS Anthony Team Total Direct Energie 80 46 0:54
10  VERMEERSCH Gianni Alpecin-Fenix 68 42 1:25

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました