北のクラシック、ベルギーのヘント~ウェヴェルヘムは、ユンボ・ヴィズマのチームワークにより、ワウト・ファンアールトが貫禄の勝利を収めた。
先頭集団には最もスプリントが強い男、サム・ベネット(Deceuninck – Quick Step)が9人の中に残っていた。
サム・ベネットはDeceuninck – Quick Stepの唯一の生き残りで、ゴールまで連れていけば、間違いなくゴールを奪ってしまうことは誰の目にも明らかだった。
だが、サム・ベネットは残り15kmで、ワウト・ファンアールトのチームメイト、ネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)のアタックによって切れてしまう。
先頭集団9人に残る
Relive the tremendous 83rd edition with the highlights of the elite men’s race!
🥇 @WoutvanAert
🥈 @Giacomonizzolo
🥉 @MATTEOTRENTIN#GWE21 #GWEmen pic.twitter.com/MkSoxCS29y— GentWevelgem (@GentWevelgem) March 28, 2021
上のツイートのまとめ動画の冒頭でもわかるように、横風分断で集団は割れている。ここでしっかりと、前に残ったのがサム・ベネットだ。
これは、凄いことでエースナンバーをつけたイヴ・ランパールト、ゼネク・スティバルも遅れてしまったのだから、常に前にいたサム・ベネットは素晴らしい。
ケンメルベルグ(Kemmelberg) の勝負を分けた決定的な登りでも、先頭の9人に残ったのだから、もうゴールまでいけることは確実だと思われた。
以下のツイートではわかるように、積極的に先頭交代にも入っており調子は抜群だと思われた。
Respect, @Sammmy_Be 👊#GWE21 #WayToRide
Photo: @GettySport pic.twitter.com/yPZZAARDvB— Deceuninck-QuickStep (@deceuninck_qst) March 28, 2021
先頭集団の最後の9人は
- サム・ベネット(Deceuninck – Quick Step)
- ダニー・ファンポッペル (Bingoal Pauwels Sauces WB)
- ワウト・ファンアールト(Team Jumbo-Visma)
- ネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)
- ソンニ・コルブレッリ(Bahrain – Victorious)
- マイケル・マシューズ(Team BikeExchange)
- ジャコモ・ニッツォーロ(Team Qhubeka ASSOS)
- マッテオ・トレンティン(UAE-Team Emirates)
- シュテファン・キュング(Groupama – FDJ)
残り33kmから異変
だが、残り35kmでサム・ベネットに異変が現れる。とてもキツソウにして、なんとキラキラを2回発射(嘔吐)。
もう、ここで遅れると思ったけど、なんとかサム・ベネットは前に追いついた。
その場面をツイートで振り返ってみよう。
🇧🇪 #GWE21 Sam Bennett (DQT) explicó por qué vomitó durante la Gent-Wevelgem:
🎙️ “Estoy bien, es mi culpa. Quería ingerir tanto combustible que comí demasiado”.
🎙️”Me quedé sin energía y estaba a punto de explotar. Vomitar era cuestión de tiempo”.
pic.twitter.com/zWD9SOMiNm— X A V I E R 🚴 (@FXavierVidela) March 28, 2021
う~ん、2回に渡ってサム・ベネットは吐いている。この原因についてゴール後にサム・ベネットがコメント。
ケンメルベルグで限界を超えた。足は乳酸でいっぱいで、体はそれから食物を取り除きたいと思っていた。
ヘント~ウェヴェルヘムは長いレースだ。できるだけ多くの燃料を補給しようとしていたので、ただ食べ過ぎた。
レース後に、サム・ベネットは吐いている動画を公開している。これは、流石に載せれないので見て貰いたいけど。
まあ、ただ単にゴールに向かってエネルギーを溜めようとして、食べ過ぎた訳ですね。常に食べてないといけないけど、流石に食べ過ぎるのも問題だということだ。
ラスト16kmで、ネイサン・ファンフーイドンク(Team Jumbo-Visma)がアタックをかけた時には、胃に何も残ってなくて、エネルギーは空っぽだったという。
これでも遅れてしまっても仕方がない。
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