2022ツアー・オブ・ターキー第2ステージの海岸線での落車でTeam Arkéa Samsicのナセル・ブアニは頸椎骨折を負ってしまった。
結局、ナセル・ブアニは4月11日以来、レースに出場することはなかった。
だが、ようやく長いリハビリが終わって、来シーズンには復帰出来そうな見通しとなっている。
失われた2022シーズン
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ナセル・ブアニの2022シーズンは、1月のスペインキャンプで脳震盪を負ってしまうことから始まる。これは不運の序章だったのか?
3月のフランスのワンデーレース、ラ・ルー・トゥランジェルで今シーズンの初勝利。
しかし、ツアー・オブ・ターキー第2ステージの見通しの良い海岸線で、後ろ向きに歩く観客とぶつかって頸椎骨折を負ってしまった。
時速、55kmほど出ており、首の骨を折ってはどうにもならない。本当に長いリハビリとなってしまった。私も頸椎捻挫をしたけれど、首は本当に辛い。だが、それとは比較にならないほどのケガだ。
ナセル・ブアニは事故のことについてインスタグラムで以下のように書いている。
倒れて、起き上がって、戻ってくる。ちょっとだけ知っている3つの言葉……!
ツアー・オブ・ターキーの第2ステージで、道路を歩いていた男性が殴った暴力には、まだショックを受けている。
衝撃を受けた時、時速55kmくらいで走っていたので…何も予想できず、ただ、道路で目の前に二人の人がいる!!というイメージが、ずっと頭に残っているんだ。
本当に悪夢のようです。本当に、困ったものです…SNSでこのような文章を書くのは慣れていないのですが、どうしてこんなことになるのか、理解できません。
パリに着くまで最悪の事態を考えていた。
パリ・ビゼー病院の脳神経外科医ジョルジュ・アビ・ラフード医師、マネージャーのマニュ・ユベール、部長イヴォン・ルドノワには、帰国するまで、すべてがうまくいくように私のそばにいてもらい、今でも大変感謝している。
頸椎を骨折しているので、回復にはかなりの時間がかかる。
この先どうなるのか…今はただ、良くなることを願うばかりです。応援メッセージをくださった皆様、本当にありがとうございました。
ツールへの夢
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長いリハビリ生活を終わって、ようやくトンネルの先に光が見えている。ナセル・ブアニはツール・ド・フランスのコースプレゼンテーションに姿を見せており、その後インタビューに答えている。
「すでにシーズン終盤には、来年を見据えたトレーニングを行うことができ、以前のレベルに戻ることを望んでいる。
3ヵ月以上、自転車に乗れなかったが、これでまたトレーニングができる。
スプリンターには5、6回のチャンスがあると思う。それまでにスタート地点に立ちたいと思う。ツールでステージ優勝することは、自分のキャリアの中でもう1度実現したいことなんだ。」
ナセル・ブアニはキャリア70勝を上げており、ブエルタ3勝、ジロ3勝を上げている。あとは、地元ツールでの勝利を目指すだけだ。是非とも、来シーズンは復帰を果たして貰いたい。
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