Team Arkéa Samsicのエーススプリンター、ナセル・ブアニがスペインキャンプで落車して脳震盪に見舞われている。
落車した際に、意識を失っており、更に眉毛の上を縫っている。
このクラッシュが、初戦であるサウジツアーに影響するのか今の所分かっていない。
脳震盪は危ない
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ナセル・ブアニはチームで3年目となるが、昨年は失格処分もあり満足いくシーズンではなかった。
さらに、これにより人種差別的虐待を受けている。
ツールには出場出来たが、勝利はなく第15ステージで落車のためにリタイヤ。
更に、シーズン後半はベルギーのワンデイレース、マルセル・キント・グランプリで落車して肩甲骨骨折をしてしまっている。
結局シーズン未勝利に終わっており、今シーズンにかける予定だったのだけど、この脳震盪でレース出場も微妙になってきた。
脳震盪の後遺症はとても危険だ。プロライダーでも引退している選手は多い。
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2020年ツール・ド・フランスでは、ロマン・バルデ(AG2R)がクラッシュ後にステージ13で約90kmを走り終えた。
この後、UCIは脳震盪に関する安全プロトコルを発表している。
ナセル・ブアニも意識を失っており、頭も強く打っている。チームからの続報はないけれども、十分に養生して無理のないようにして貰いたい。
復帰は少し遅れるかもしれないが、後遺症なく走れることのほうが大切だ。
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