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ジロ・デ・イタリア第18ステージ  クイーンステージを制したライダーは誰?

海外情報
Image by xuuxuu from Pixabay
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第20ステージがフランス国内への制限により、コースが変更となった。

 

それにより第18ステージがクイーンステージとなったと言っても良いのではないだろうか?

獲得標高は5,400mにもなる。総合での争いもここで決着がつくほどのタイム差がつくのか。それとも第20ステージまで勝負を持ち越すのか。

最も厳しいステージでその答えが出るだろう。

 

※今日から選手の日本語表記を日本のサイクルスポーツのメディアが足並み揃えたリストに徐々に揃えていこうと思います。

テイオ・ゲイガンハートはテイオ・ゲイガンハートと表記するのでよろしくお願い致します。まずは自分が慣れないと^^;

 

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第18ステージ ピンツォーロ~カンカノ湖 207㎞

ジロ第18ステージ photo giroditalia

スタート直後から登りだす厳しいコース。2級山岳、1級山岳をこなしたあとに控えるのは、超級山岳ステルヴィオ峠。

標高は2,758mにもなり、積雪が心配される。下りを半パンで下るのは自殺行為にも思えるけど。まあ、そこはプロですからね。

 

超級山岳 ステルヴィオ峠

登坂距離24.7kmに平均勾配7.5%。最大勾配は12%に達する。鍵を握る選手はTeam Sunwebはジェイ・ヒンドー、Deceuninck – Quick Stepはファウスト・マスナダ。

両チームの最強アシストがどこまで、エースを引っ張れるか、残っていられるかが鍵を握るように思える。

更に現在総合4位に位置するイネオスがどう動いてくるのか?

頂上からゴールまでは37.6kmもある。下ったあとには登りゴールの1級山岳が待っている。最初にゴールする総合系のライダーがジロを制するライダーとなるかもしれない。

 

大きな逃げ集団

photo cyclingstream 以下同様

スタートでは姿を見るポイント賞ジャージのアルノー・デマール。今日も姿を見ることはないだろう。

新人賞ジャージを着るのは2位のジェイ・ヒンドー。彼の走りで総合順位が変わってくるはずだ。

 

明確な逃げは発生しておらず、先頭は51名と少し割れている。

 

最初の1級山岳Campo Carlo Magno (14.2k ・ 5.8%)はルーベン・ゲレイロがトップ通過。かなり気温が低いのだろう。下りでは長袖ジャージにタイツをはいている。

 

残り179kmから発生した6人の逃げは、後ろからの追走グループが合体して14名の逃げとなる。

今日、テイオ・ゲイガンハートの総合を狙うのかと思っていたイネオスからは、フィリッポ・ガンナとベン・スウィフトが入っている。

 

先頭集団は2つ目の1級山岳頂上手前からルーベン・ゲレイロ(EF PRO cycling)が前に出てくる。

 

1級山岳Hofmahdjoch/Passo Castrin (8.6k・8.9%)はトーマス・デヘントがアタックして1位通過。

山岳賞のポイントではかなり開きがあるのだけど、デヘントは頑張るのかな? 赤いジャージだからCCC Teamの誰かかと思っていた。

 

メイン集団はSunwebが前を引く。残り121kmでタイム差は2分20秒。

 

15人の逃げ集団は今大会最長の24.7kmの登りに入った。前方の山々は雪化粧をしている。

 

新城幸也はしっかりと、ペリョ・ビルバオをアシストしている。どこまで登りで耐えれるかな。

 

BORAはサガンが、ラファウ・マイカのために引いている。マイカは現在3分20秒遅れの総合6位。今日の登りにかけている。

 

サガンはラスト59kmでお仕事終了。

 

逃げはラスト57kmで13人に人数を減らしている。NTTは3連続で逃げに乗っているベン・オコナーのためにルイス・メインチェスが引いている。

 

メイン集団はローハン・デニスが先頭を引きだす。いよいよイネオストレインが登場か?

 

先頭ではベン・オコナーがラスト54kmからアタック!   2日連続の勝利を目指して単独で走り出す。後ろは誰も追うライダーはいない。

ベン・オコナーが活躍することはチームにとって非常に意味がある。来季のスポンサーが見つからないチームにとっては、とても良い宣伝となる。

 

ベン・オコナーのために逃げ集団を引いていたルイス・メインチェスがメイン集団に捕まる。後ろを見ているが、NTTのドメニコ・ポッツォヴィーヴォは集団の後ろだ。

総合のメイン集団も人数は21人まで減っている。

 

アルメイダが残り49.6kmで遅れだす。前を行くファウスト・マスナダは気付いていないのか?

 

アルメイダはファウスト・マスナダに引いて貰うが遅れている。マスナダがアルメイダにカツを入れるがもう厳しい。

 

先頭はローハン・デニス。テイオ・ゲイガンハートが後ろに続く。そのうしろは、ジェイ・ヒンドレー、ウィルコ・ケルデルマン。

なんと、ニバリとヤコブ・フルサンは切れてしまう。

 

でた~。ウィルコ・ケルデルマンが切れてしまう。エースを置いてジェイ・ヒンドーは前についていく。

 

ウィルコ・ケルデルマンはどんどん遅れていく。だが、タイム差があるのでジェイ・ヒンドーは前の二人についていくだけで良い。

 

先頭を走っていたベン・オコナーも捕まり4人となる。それにしてもローハン・デニスは強い。ベン・オコナーは力を使い果たしたのか、すぐに切れていく。

 

アルメイダは必至に前を追う。すでにトップと1分45秒離れた。ラファウ・マイカも同じグループだ。

 

ニバリ、ヤコブ・フルサン、ビルバオが一塊のグループとなる。前を行くウィルコ・ケルデルマンを追う形だ。だが、その後ニパリは切れてしまう。

 

3人は快調にチマコッピ(最標高地点)を目指す。ウィルコ・ケルデルマンは40秒遅れ。でも、このタイム差ならばケルデルマンがマリアローザ獲得となる。

 

現在順位は

Rnk Rider Team Time
1 ジョアン・アルメイダ Deceuninck – Quick Step 71:41:18
2 ウィルコ・ケルデルマン Team Sunweb 0:17
3 ジェイ・ヒンドー Team Sunweb 2:58
4 テイオ・ゲイガンハート INEOS Grenadiers 2:59

 

ジェイ・ヒンドーは余裕だ。後ろで下りに備えてウインドブレーカーを着ている。だが、結局中々着れななくて下りになっても着れなかった。身体冷えてしまうがな。

 

ローハン・デニスがトップ通過で山岳50ポイントを獲得。

 

ウィルコ・ケルデルマンは47秒遅れで通過。このタイム差のままゴールまでいけば総合1位となる。

 

ウィルコ・ケルデルマンは下りで、ウインドブレーカーを脱ぎ捨ててしまった。半そで半パンで雪が積もっている中を下るとは~。

途中40秒まで前に迫る。

 

登りに入り、ついにローハン・デニスが仕事を終えて下がる。これで若い二人の対決となる。

 

ジェイ・ヒンドーとテイオ・ゲイガンハートは少し並んで話をしてから、テイオ・ゲイガンハートが前で引きだす。セオリーだろう。

これは途中でヒンドーのアタックがかかるのは間違いない。

 

ウィルコ・ケルデルマンはピンチだ。後ろから来たフルサングとビルバオにも簡単に抜かれてしまう。

 

ビルバオがヤコブ・フルサンを置いて、単独3位に上がる。総合もジャンプアップ出来るか?

 

残り6km。ずっと、テイオ・ゲイガンハートが引いている。いつヒンドーのアタックがかかってもおかしくない。

この距離でアタックをかければ、ジェイ・ヒンドーのマリアローザもありだろう。

 

ラスト3.6kmまできた。ウィルコ・ケルデルマンまで1分46秒。テイオ・ゲイガンハートの逆転は難しい。

 

ラスト1km。もうこれは、ジェイ・ヒンドレーはステージ勝利だけを狙っている。

 

ジェイ・ヒンドーが満を持してスプリント。見事なステージ勝利をあげた。あとは後続のタイムによって総合がどう動くかだけだ。

 

ペリョ・ビルバオはステージ3位。トップから46秒遅れ。

 

ウィルコ・ケルデルマンは、2分18秒遅れの4位。アルメイダを抜いてマリアローザ獲得だ。

 

アルメイダは必死に頑張って走ったが、トップから4分51秒遅れで総合4位に後退。長くマリアローザを守っていたが、ついに陥落。

期待以上に頑張ったと言っても良い。

 

こちらはレースハイライト

 

リザルト

第18ステージリザルト

Rnk Rider Team Time
1 Hindley Jai Team Sunweb 6:03:03
2 Geoghegan Hart Tao INEOS Grenadiers ,,
3 Bilbao Pello Bahrain – McLaren 0:46
4 Fuglsang Jakob Astana Pro Team 1:25
5 Kelderman Wilco Team Sunweb 2:18
6 Konrad Patrick BORA – hansgrohe 4:04
7 Almeida João Deceuninck – Quick Step 4:51
8 Nibali Vincenzo Trek – Segafredo ,,
9 Pernsteiner Hermann Bahrain – McLaren ,,
10 Masnada Fausto Deceuninck – Quick Step 4:55

ジェイ・ヒンドーが途中でアタックをかけていれば、間違いなく総合順位は変わっていたはず。チームとしてはマリアローザ獲得が最優先事項なのでアタックする訳にはいかないけど。

 

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 2 ▲1 Kelderman Wilco Team Sunweb 77:46:56
2 3 ▲1 Hindley Jai Team Sunweb 0:12
3 4 ▲1 Geoghegan Hart Tao INEOS Grenadiers 0:15
4 5 ▲1 Bilbao Pello Bahrain – McLaren 1:19
5 1 ▼4 Almeida João Deceuninck – Quick Step 2:16
6 12 ▲6 Fuglsang Jakob Astana Pro Team 3:59
7 9 ▲2 Konrad Patrick BORA – hansgrohe 5:40
8 7 ▼1 Nibali Vincenzo Trek – Segafredo 5:47
9 10 ▲1 Masnada Fausto Deceuninck – Quick Step 6:46
10 11 ▲1 Pernsteiner Hermann Bahrain – McLaren 7:23

上位3人のタイム差はわずかに15秒。これは最後の個人TTまでもつれるかもしれない。面白くなってきた。

 

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Pnt
1 1 Démare Arnaud Groupama – FDJ 221
2 2 Sagan Peter BORA – hansgrohe 184
3 3 Almeida João Deceuninck – Quick Step 90
4 4 Ulissi Diego UAE-Team Emirates 77
5 5 Ganna Filippo INEOS Grenadiers 72
6 6 Vendrame Andrea AG2R La Mondiale 66
7 7 Konrad Patrick BORA – hansgrohe 56
8 12 ▲4 Geoghegan Hart Tao INEOS Grenadiers 51
9 8 ▼1 Pellaud Simon Androni Giocattoli – Sidermec 50
10 16 ▲6 De Gendt Thomas Lotto Soudal 48

 

ヤングライダー賞

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Pnt
1 1 Guerreiro Ruben EF Pro Cycling 234
2 3 ▲1 De Gendt Thomas Lotto Soudal 122
3 7 ▲4 Geoghegan Hart Tao INEOS Grenadiers 115
4 5 ▲1 Dennis Rohan INEOS Grenadiers 103
5 4 ▼1 O’Connor Ben NTT Pro Cycling 71
6 11 ▲5 Kelderman Wilco Team Sunweb 54
7 25 ▲18 Hindley Jai Team Sunweb 52
8 6 ▼2 Ganna Filippo INEOS Grenadiers 48
9 8 ▼1 Castroviejo Jonathan INEOS Grenadiers 45
10 9 ▼1 Caicedo Jonathan Klever EF Pro Cycling 40

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