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2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ マドリードのゴールを制したスプリンターは?

海外情報
Photo credit: simplethrill on Visualhunt.com
この記事は約19分で読めます。

3週間の長いステージも最終日。

マドリードの周回に入るまでは、走ってきたライダーにはご褒美のパレードとなる。Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、初めてのグランドツール制覇となるだろう。

この日を楽しみにスプリンターは山を越えて頑張ってきた。最後の平坦スプリントを制するのは誰だ?

 

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第21ステージ ラス・ロサス~マドリード 96.7㎞

コースマップ photo lavuelta

 

レースは、マドリッド郊外のラス・ロサスからスタート。最初、トレロドネスに向かってしばらく上り坂。その後、マドリードに向かう。

ポスエロ・デ・アラルコン経由で、ヨーロッパ全土で最大の都市公園であるカサデカンポを通過。8周回のサーキットに入る。

最後のゴールを制するスプリンターは誰だろう。

 

コースプロフィール photo lavuelta

 

  1. ボーナススプリント マドリード

 

スタート前

ブエメタストーリーミングより 以下同様

やはり優勝候補はポイント賞のマッズ・ピーダスンか。4勝目となったら凄いけど。

 

Alpecin-Deceuninckのティム・メルリエは最後に勝利が得られるか。

 

BORA – hansgroheのダニー・ファンポッペルもサム・ベネットに変わって最後にゴールを狙う。

 

Bahrain Victoriousは、フレッド・ライトが最後のスプリントを狙ってくるのでは。本来はスプリンターではないんだろうけど、チームで狙えるのは彼だけだ。

 

EF Education-EasyPostのリゴベルト・ウランは、総合9位。ベテランでもしっかりと上位に入ってきた。

 

INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスは、さすがにケガの影響で順位を落とした。何度も集団復帰したけど、仕方ない。1秒差でテイメン・アレンスマンに抜かれて総合7位。

 

スペインの次代を担うフアン・アユソー。19歳で表彰台は凄いことだ。

 

Movistar Teamのアレハンドロ・バルベルデは、司会者にジャージをプレゼント。スタート前にはセレモニーも開かれていた。

 

第21ステージスタートでの4賞

  •  総合 レムコ・エヴェネプール Quick-Step Alpha Vinyl Team
  • ポイント賞  マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo 
  • 山岳賞 リチャル・カラパス INEOS Grenadiers
  • 新人賞 フアン・アユソー UAE Team Emirates

 

スタートしないライダーは 

  • なし

 

リュートラルでレムコはマッズ・ピーダスンは笑顔でおしゃべり。

 

アレハンドロ・バルベルデは、カメラマンとも笑顔でグータッチ。これが最後のレースとなるのかな。

 

オフィシャルスタートは切られたのだけど、フェイクアタックだけでゆっくりと走行。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、恒例の最後尾での撮影タイムだ。

 

アレハンドロ・バルベルデは、スペインの大観衆の前を一人で走る。

 

スプリントポイントの前まで単独で走るつもりかな。

 

残り9周

アレハンドロ・バルベルデは、ゴールラインを通過。まるで優勝した時のようだ。

 

集団はQuick-Step Alpha Vinyl Team先頭で通過。ここから周回コースだ。

 

Equipo Kern Pharmaのラウル・ガルシアがアタック。

 

ボーナススプリント マドリード

ボーナススプリントを通過。エンリク・マスが1位通過でスペインの観客を沸かせる。

  1. エンリク・マス Movistar Team 20ポイント・3秒
  2. ヨリス・ニューエンハイス Team DSM 17ポイント・2秒
  3. リチャル・カラパス INEOS Grenadiers 15ポイント・1秒

 

二人がアタック。

  1. ルーク・プラップ INEOS Grenadiers
  2. ユリウス・ヨハンセン Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux

 

Team BikeExchange – Jaycoのローソン・クラドックが落車。

 

残り7周

タイム差は10秒。

 

ルーク・プラップはようやく見せ場がやってきた感じか。

 

集団からEuskaltel – Euskadiのシャビエル・アスパレンがアタック。

 

集団先頭はTrek-Segafredo。フアン・ロペスかな。

 

二人は17秒まで開いた。腕をハンドルバーに乗せてますね。

 

Lotto Soudalのトーマス・デヘントとINEOS Grenadiersのディラン・ファンバーレはずっと最後尾で走っている。まあ、完走できればいい。

 

集団は、BORA – hansgrohe、Trek-Segafredo、Alpecin-Deceuninck、Team BikeExchange – Jaycoが引いている。

 

残り4周

17秒とタイム差は与えない。

 

残り3周

しかし、ずっと時速50km/h以上で走っているんだから凄いことだ。

 

ヨリウス・ヨハンセンはプロの勝利はないけど、良いアピールになったのでは。

 

180度ターンで最後尾のほうは、インターバルがかかって辛いですよね。まあ、プロだから関係ないかな。

 

残り1周

最後の周回だ。

 

残り3.7km。

 

もう、100mの差となった。

 

残り1.9km。まだ粘る。

 

残り1.7km。最後の力を振り絞る!

 

残り1.3km。まだ50m以上あるぞ。

 

最後のカーブで、マッズ・ピーダスンは良い位置にいる。

 

残り900mを切って集団に追いつかれた。

 

さあ、UAE Team Emiratesが先頭に立つ。

 

UAE Team Emiratesは4人も先頭にいるぞ。

 

マッズ・ピーダスンもリードアウトされている。

 

マッズ・ピーダスンがフアン・モラノと並んだ。

 

3人がゴールラインで並ぶか。

 

パスカル・アッカーマンが追いこんできたが~。

 

あ~、なんと勝ったのはリードアウトしていたフアン・モラノだ~!

やっちまったあ~という感じか。本当ならば、後ろのパスカル・アッカーマンが最後に抜いて来ないといけないパターンだったと思うのだけど。

それだけフアン・モラノも強いということだ。これはパスカル・アッカーマンと立場が逆になるかも。

 

レムコ・エヴェネプールはバンザイしながら無事にゴール。見事に3週間を戦い抜いた。本当に強かったというしかない。新たな時代の幕開けだ。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

第21ステージ リザルト

フアン・モラノのコメント

私はパスカル・アッカーマンのためにスプリントを引くつもりだった。フィニッシュの300m手前でアタックしたんだ。いい脚をしていると感じた。

するとマッズ・ピーダスンがすでにスプリントしているのが見えたが、彼は当分僕を追い越すことはなかった。私は先に進んだが、そうしてよかったと思っている。

この勝利を誰に奉げたいですか?

まず、大好きな母に感謝したい。また、兄弟やチームにも感謝したい。我々は素晴らしい仕事をした。

ブエルタ・ア・エスパーニャの最終ステージで優勝したコロンビア人は貴方が初めてです。

信じられない。よく頑張った。多くの犠牲を払わねばならなかったが、それはトップアスリートの生活の一部だ。そして、遠くに住んでいる家族も。何とかできて非常にうれしい。

Rnk Rider Team UCI Time
1
 MOLANO Juan Sebastián
UAE Team Emirates 100 2:26:36
2
 PEDERSEN Mads
Trek – Segafredo 40 ,,
3
 ACKERMANN Pascal
UAE Team Emirates 20 ,,
4
 TEUNISSEN Mike
Jumbo-Visma 12 ,,
5
 VAN POPPEL Danny
BORA – hansgrohe 4 ,,
6
 GROVES Kaden
Team BikeExchange – Jayco   ,,
7
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious   ,,
8
 TAMINIAUX Lionel
Alpecin-Deceuninck   ,,
9
 TURNER Ben
INEOS Grenadiers   ,,
10
 BEULLENS Cedric
Lotto Soudal   ,,
11
 MCLAY Daniel
Team Arkéa Samsic   ,,
12
 GOLDSTEIN Omer
Israel – Premier Tech   ,,
13
 LIENHARD Fabian
Groupama – FDJ   ,,
14
 DEGENKOLB John
Team DSM   ,,
15
 ROJAS José Joaquín
Movistar Team   ,,
16
 FEDOROV Yevgeniy
Astana Qazaqstan Team   ,,
17
 CIMOLAI Davide
Cofidis   ,,
18
 VAN DEN BERG Julius
EF Education-EasyPost   ,,
19
 KIRSCH Alex
Trek – Segafredo   ,,
20
 OLIVEIRA Ivo
UAE Team Emirates   ,,
21
 OLIVEIRA Nelson
Movistar Team   ,,
22
 BRENNER Marco
Team DSM   ,,
23
 ARENSMAN Thymen
Team DSM   ,,
24
 SÁNCHEZ Luis León
Bahrain – Victorious   ,,
25
 RAUGEL Antoine
AG2R Citroën Team   ,,
26
 ZAMBANINI Edoardo
Bahrain – Victorious   ,,
27
 AYUSO Juan
UAE Team Emirates   ,,
28
 MOLARD Rudy
Groupama – FDJ   ,,
29
 CANAL Carlos
Euskaltel – Euskadi   ,,
30
 MULLEN Ryan
BORA – hansgrohe   0:11

総合

レムコ・エヴェネプールのコメント

今、本当にここに、公式がある。昨日は、自分たちの力を発揮できたと感じたが、レースは最後までやり遂げなければならない。精一杯楽しんだが、これからは本当に楽しもう。

最終ステージは混乱することもあり、注意する必要がありましたね。

考える暇もなく、周回を重ねるごとにナーバスになっていった。楽しくなかったけど、生き延びたよ。

自分が書いた歴史を自覚してますか?

歴史的なんです。チームのため、国のため、そして自分のための歴史。誰もが誇りに思うはずです。

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 850
16″
80:26:59
2 2
 MAS Enric
Movistar Team 680
20″
2:02
3 3
 AYUSO Juan
UAE Team Emirates 575
4″
4:57
4 4
 LÓPEZ Miguel Ángel
Astana Qazaqstan Team 460
10″
5:56
5 5
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates 380   7:24
6 6
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 320
16″
7:45
7 7
 RODRÍGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers 260   7:57
8 8
 O’CONNOR Ben
AG2R Citroën Team 220   10:30
9 9
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost 180
22″
11:04
10 10
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe 140   12:01
11 11
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 120
11″
15:41
12 12
 POLANC Jan
UAE Team Emirates 100   21:39
13 13
 VALVERDE Alejandro
Movistar Team 84   25:39
14 14
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers 68
40″
29:19
15 15
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious 60   44:13
16 16
 SÁNCHEZ Luis León
Bahrain – Victorious 56
3″
45:49
17 17
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ 52
2″
46:20
18 18
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe 48
6″
48:37
19 19
 GEOGHEGAN HART Tao
INEOS Grenadiers 44   49:11
20 20
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious 40   52:25
21 21
 DE LA CRUZ David
Astana Qazaqstan Team 32   1:00:15
22 22
 CABEDO Óscar
Burgos-BH 32   1:00:54
23 23
 HIGUITA Sergio
BORA – hansgrohe 32
4″
1:01:23
24 24
 REICHENBACH Sébastien
Groupama – FDJ 32   1:01:39
25 25
 CARTHY Hugh
EF Education-EasyPost 32
1″
1:04:31
26 26
 PARRA José Félix
Equipo Kern Pharma 24   1:05:02
27 27
 SOLER Marc
UAE Team Emirates 24
24″
1:17:08
28 28
 BIZKARRA Mikel
Euskaltel – Euskadi 24   1:20:34
29 29
 BAKELANTS Jan
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 24
1″
1:21:33
30 30
 OOMEN Sam
Jumbo-Visma 24   1:22:43

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 PEDERSEN Mads
Trek – Segafredo 409
2 2
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious 186
3 5 ▲2
 MAS Enric
Movistar Team 138
4 3 ▼1
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 133
5 4 ▼1
 SOLER Marc
UAE Team Emirates 133
6 6
 VAN POPPEL Danny
BORA – hansgrohe 108
7 8 ▲1
 ACKERMANN Pascal
UAE Team Emirates 106
8 7 ▼1
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers 105
9 15 ▲6
 GROVES Kaden
Team BikeExchange – Jayco 74
10 58 ▲48
 MOLANO Juan Sebastián
UAE Team Emirates 69

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers 73
2 2
 STANNARD Robert
Alpecin-Deceuninck 36
3 3
 MAS Enric
Movistar Team 28
4 4
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 23
5 5
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 23
6 6
 SOLER Marc
UAE Team Emirates 23
7 7
 HIGUITA Sergio
BORA – hansgrohe 18
8 8
 LÓPEZ Miguel Ángel
Astana Qazaqstan Team 17
9 9
 JANSSENS Jimmy
Alpecin-Deceuninck 17
10 10
 FERNÁNDEZ Rubén
Cofidis 15

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 80:26:59
2 2
 AYUSO Juan
UAE Team Emirates 4:57
3 3
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates 7:24
4 4
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 7:45
5 5
 RODRÍGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers 7:57
6 6
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious 52:25
7 7
 HIGUITA Sergio
BORA – hansgrohe 1:01:23
8 8
 PARRA José Félix
Equipo Kern Pharma 1:05:02
9 9
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 1:24:39
10 10
 ZAMBANINI Edoardo
Bahrain – Victorious 1:31:40

チーム賞

表彰台を獲得したファン・アユソーのコメント

フアン・モラノがステージ優勝。あなたは表彰台獲得となりましたね。

もっとやりたい、と思うようになった。これはすごいと思う。チームにとってとてもいい、ちょうどいい。気持ちいいですよ。絶対に楽しみたいです。

大きなモチベーションになっています。たくさんの応援をしてくれる。これはとてもポジティブなことで、もっと頑張ろうという気持ちにさせてくれる。

これから先のレースについては?

とりあえず、次を待ち、楽しみたいと思う。オーストラリアでのワールドカップも楽しみですが、まずはここで友人や家族と一緒に楽しみたいと思う。

Rnk Prev ▼▲ Team Class Time
1 1  UAE Team Emirates WT 240:36:32
2 2  INEOS Grenadiers WT 55:35
3 3  Movistar Team WT 1:16:52
4 4  Bahrain – Victorious WT 1:17:36
5 5  Astana Qazaqstan Team WT 1:34:18
6 6  BORA – hansgrohe WT 1:38:20
7 7  Jumbo-Visma WT 2:12:14
8 8  EF Education-EasyPost WT 2:25:47
9 9  Groupama – FDJ WT 2:33:37
10 10  Quick-Step Alpha Vinyl Team WT 2:47:09

コメント

  1. 毎日読者K より:

    たのしいブエルタでしたねー。連日の更新ありがとうございました。

    それぞれジャージ候補筆頭級のログリッチ、サムベネット、ジェイバインのリタイアが残念でなりません。

    それから、普通ジャージかと思っていたアルメイダが、まさかのポルトガルのナショナルチャンピオンジャージでした!!
    チーム賞の表彰式で気がつきました!笑

  2. ちゃん より:

    ほんと、リタイヤした3人はテレビが見れなかったのでは。
    結局人々の記憶からは消えてしまい結果だけが残るので、どれだけ活躍したかもわからなくなる。
    そうそう、アルメイダはポルトガル王者でしたね。私も同じように気づきました(笑
    海外のレースの更新また、頑張ります!

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