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オンループ・ヘットニュースブラッド ベルギーのウィークエンドクラシックを制したのは誰だ?

海外情報
Photo credit: Cindy Trossaert on VisualHunt.com / CC BY-NC
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ワールドツアー第2戦となったベルギーで開催されるオンループ・ヘットニュースブラッド。

ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベへと向かうおよそ1ヶ月間の北のクラシックの開幕となるレース。

翌日のクールネ〜ブリュッセル〜クールネへと続いていく。ベルギーで最初のクラシックを制するのは誰だろう?

 

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歴史

 

1945年、ベルギーの日刊紙を発行していたへット・フォルク(Het Volk)社がヘット・ニウスブラット(Het Nieuwsblad)が主催しているロンド・ファン・フラーンデレンに対抗して設けたられたレース。

ロンド・ファン・フラーンデレンは1913年から始まっている。

このコースは以前はOmloop het Volkと呼ばれていた。2009年にヘットフォルク紙がヘットニュースブラッド紙と合併したために、現在のオンループ・ヘットニュースブラッドの名称となった。

2017年にHCからUCIワールドツアーに格上げされている。1960年、1986年、2004年は、豪雪により中止。2月ですからね。

 

One day race»Ghent›Ninove(200.5k)

コースマップ

 

2018年から、ロンド・ファン・フラーンデレンのフニッシュレイアウトを採用し、ゴール前16kmに伝説の「カペルミュール」、そして約12km手前に「ボスベルク」が待ち受けるコース。

2019年、ゴールラインはミーアベーケの幹線道路からニノーヴェの中心まで数キロメートル移動したが、今年も同様のゴールとなる。

 

13の石畳の急坂と9つの玉石のセクターが選手の足を奪っていく北のクラッシック伝統のレースが始まる。

 

逃げは5人

photo tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

スタートの時にはビックネームが先頭に並んでいる。ジュリアン・アラフィリップに、昨年優勝のジャスパー・ストゥイヴェン、グレッグ・ファンアーヴェルマート、ドリース・デポンドなど。

 

スタートしてすぐに5人の逃げが決まる。コンチネタルチームや、NTTから移籍したライアン・ギボンズなど。集団は見送りだ。

  1. Yevgeniy Fedorov(Astana – Premier Tech)
  2. ライアン・ギボンズ(UAE-Team Emirate)
  3. Kenny De Ketele(Sport Vlaanderen – Baloise)
  4. Bert De Backer(B&B Hotels p/b KTM)
  5. Matis Louvel(Team Arkéa Samsic)

 

右に鋭く曲がるカーブで落車発生。何名かが巻き込まれる。まあ、広い道路からいきなり狭い所に大人数が凄いスピードでなだれ込むのだから、無理もない。

 

2021年シーズンEF Pro Cyclingから移籍し、クリス・フルームと同じチームになったセップ・ファンマルク(Sep Vanmarcke)も落車して遅れている。

 

同じく、落車により遅れていたグレッグ・ファンアーヴェルマート(AG2R)とドリース・デポンド(Alpecin-Fenix)がなんとか集団に復帰。

 

集団からヨナス・ルッチ(EF Education – Nippo)がアタックをかける。先頭まで3分以上あるが追いつくのだろうか?

 

クイック・ステップが先頭でガンガンベースを上げ始めると狭い道で落車発生。

 

一人で先頭を追っていたヨナス・ルッチは集団に捕まってしまう。

 

ジュリアン・アラフィリップを引いていた、イヴ・ランバールトがカーブで落車してしまう。しかし、ここでアシストとしてランバールトを使うなんて贅沢なチームだ。昨年の2位の選手だぞ。

 

ヴィクトール・カンペナールツ(Team Qhubeka ASSOS)が先頭でペースを上げる。もう、逃げ集団とは30秒となってきた。

 

集団から二人が抜け出す。前の5人とは7秒差。

  1. ヨハン・ヤコブス(Movistar Team)
  2. オラフ・クーイ(Team Jumbo-Visma)

 

後方で落車。エドアルド・アッフィニ(Team Jumbo-Visma)はチェーンも外れてしまう。まあ、狭いカーブを大人数で曲がろうとするんだから無理もありますよね。

 

さあ、攻撃開始だ。登りでマッテオ・トレンティンが加速して、ジュリアン・アラフィリップと共に抜けてきた。グレッグ・ファンアーヴェルマートもいる。

 

逃げていた一人を捕まえる。集団は後ろから追いついて人数が10名ほどに膨らむ。

 

先頭10人にはクイック・ステップが3人入っている。必勝態勢だ。

 

アラフィリップは先頭で登りもガンガン引く。今日のエースはだれなんだろうか?

 

ラスト35kmで30秒まで開いてきた。これは、このグループで決まりなのかな?

現在13人いる。少し人数が多いので、登りでふるい落としがあるだろう。

 

なんと、イネオスのトム・ピドコックも入っている。この登りで誰が仕掛けるか?

 

でた~!   仕掛けたのはジュリアン・アラフィリップだ。ラスト32kmから一人で逃げ切るつもりなんだろうか?

後ろにはゼネク・スティバルとダヴィデ・バッレリーニがいるので、捕まっても問題はない。行けるところまで行くのだろう。

 

おっと、ここでトム・ピドコックがアタックをかける。だが、グレッグ・ファンアーヴェルマートがチェックに入って引き戻される。中々やるなピドコック。

 

後ろは、マッテオ・トレンティンが先頭で引くが、後ろにダヴィデ・バッレリーニがついて先頭交代をさせない。

 

先頭は、トム・ピドコックが引きだす。

 

ここで、後方でゼネク・スティバルが落車してしまう。クイック・ステップはこれで作戦的にカードが減ってしまう。

 

マッテオ・トレンティンは走りながら、リアディレラーを手で元に戻して貰っている。ギアチェンジしなくなったのだろう。バイクチェンジしている時間はない。

 

ゼネク・スティバルがいなくなったために、先頭交代がスムーズに回りだす。これはジュリアン・アラフィリップには不都合だ。

だんだんとタイム差が縮まってくる。もう前に見えている状態だ。

 

ジュリアン・アラフィリップはラスト18kmで捕まる。だが、先頭を引いて、ダヴィデ・バッレリーニのために引く。

 

カペルミュールを先頭で駆け上がるのは、なんとジャンニ・モスコンだ!

 

ジャンニ・モスコンは少し抜けている。これは独走か。でも距離が長いし、集団がすぐに後ろだ。

 

8秒しかタイム差がないので、これは逃げ切れないだろう。

 

モスコンは、ボスベルグを先頭で駆け上がるが追いつかれそうだ。

 

やはり、捕まってしまうが、次の展開に残れるか?

 

また、集団に戻った所で、後ろからジュリアン・アラフィリップが上がってきた。カスパー・アスグリーンと先頭を交代する。その後、さらにクイック・ステップはチームメンバーを先頭に集める。

 

ジュリアン・アラフィリップはチームメイトのために献身的に先頭を引きまくる。

 

スプリントでゴールを狙う、UAEのアレクサンダー・クリストフがパンクしていしまう。

 

ラスト4kmで、ジュリアン・アラフィリップが集団先頭。もうこれはスプリントで決着だ。

人数は30人以上いる。

 

仕事を終えてジュリアン・アラフィリップは最後尾に。それでもなんとか集団に食らいついている。

 

イネオスのイーサン・ヘイターも数人で落車。ゴール手前2.5kmでのことだ。

 

ジュリアン・アラフィリップのあとは、独走力のあるカスパー・アスグリーンがひき、フロリアン・セネシャルにバトンタッチ。

 

  

フロリアン・セネシャルは凄いスビードでダヴィデ・バッレリーニを引く。

 

最後は、伸びに伸びたダヴィデ・バッレリーニが余裕のボーズでゴールラインを駆け抜けた~。

クイック・ステップの完璧すぎるリレーによって勝利をたぐり寄せた。

ゼネク・スティバルがパンクして、ジュリアン・アラフィリップの独走がつぶされたが、それでもプラントBに切り替えて、スプリントでも勝利を上げるとは凄すぎる。

チームメンバーの個々の力も強いので、本当に誰でもが勝利出来る力を持っているところが素晴らしい。

 

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  BALLERINI Davide Deceuninck – Quick Step 300 200 0:00:00
2  STEWART Jake Groupama – FDJ 250 150 ,,
3  VANMARCKE Sep Israel Start-Up Nation 215 120 ,,
4  HAUSSLER Heinrich Bahrain – Victorious 175 100 ,,
5  GILBERT Philippe Lotto Soudal 120 90 ,,
6  ARANBURU Alex Astana – Premier Tech 115 80 ,,
7  SÉNÉCHAL Florian Deceuninck – Quick Step 95 70 ,,
8  TRENTIN Matteo UAE-Team Emirates 75 60 ,,
9  GENIETS Kevin Groupama – FDJ 60 50 ,,
10  POLITT Nils BORA – hansgrohe 50 40 ,,

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