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2024 ジロ・デ・イタリア第17ステージ Team dsm-firmenich PostNLの攻撃はなんだったのか?

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UnsplashEtienne Girardetが撮影した写真
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第17ステージでは、チマコッピとなったセッラ峠の下りから、ようやくジュリアン・アラフリップがはいった8人の逃げが決まる。

UAE Team Emiratesは、タイム差が広がってきてもコントロールしていないように見えた。だが、タイム差が2分を越えてから、Team dsm-firmenich PostNLが猛烈に引きだす。

危険な下りでタイム差を縮め、残り61kmで先頭集団を捕まえてしまう。途中、UAE Team Emiratesのラファウ・マイカがケヴィン・ヴェルマーケに文句を言う場面も。

結果的に、ロマン・バルデはタデイ・ポガチャルに次ぐ1分42秒遅れの総合勢のグループでゴールするにとどまった。

このTeam dsm-firmenich PostNLの戦術について、ハイス・レームライズとスポーツディレクターのマット・ウィンストン(Matt Winston)が、説明している。

 

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ハイス・レームライズ

 

ロマン・バルデは調子が良かったので、トップ10にいる選手たちにプレッシャーをかけたかったんだ。ロマンにとっては、コースがタフな方がいいんだ。

最後の上りでINEOS Grenadiersがリードを奪った。あそこですでに限界だった。そこでペースが戻ったことは、我々にとって良い状況だった。

 

スポーツディレクターのマット・ウィンストン

 

Team dsm-firmenich PostNLののチームマネージャー、マット・ウィンストンは戦術についてもう少し詳しく語っている。

 

昨日はロマン・バルデが下りで失速し、それでも最後の登りで戻ってきた。だから今日は、可能な限りハードなレースにして、自分たちに合うようにしようと言ったんだ。

ロマンは期待していたようにブレーキングに入ったが、残念ながら小さなグループだった。15人か20人くらいが前に出ないとうまくいかなかったから、彼は集団に戻ってきた。

だから彼は集団に戻ったんだ。その後、僕たちは集団からハードに攻めて、どうなるか見てみようと言った。レースは下りで分かれ、そこでは選手たちが素晴らしい仕事をしてくれたので、僕らは次の登りで少しプッシュし続けた。

ケヴィン・ヴェルマーケとロマン・バルデがスタートしようとしたんだけど、ポガチャルがすぐに追いついてきた。その瞬間、僕たちは “オーケー “と言ったんだ。

集団にプレッシャーをかけ続けたかったから、集団が落ち着いたら、最後のアタックまでテンポよく走り続けて、最終的にどこまで行けるか様子を見ようと思っていたんだ。

全体としてはよくやった。ステージ優勝は可能なはずだ。ロマンと一緒にそれを目指していたけれど、すべてのアタックに巻き込まれてしまった。

それからは総合に集中した。先行する選手たちのタイムを縮めるために、そしてロマンより下の選手たちのリードを広げるためにね。全体としてはうまくいったよ。

 

この戦術について後悔はしていないということ?

自分のプランを信じること、そこから始まるんだ。我々はロマンを信じ、可能な限りタフな走りをしたかった。それが私たちのコントロールできる唯一のことだった。そうすることで、他のチームを見る必要はない。

 

ロマン・バルデのコメント

 

ステージ終了後、バルデはこう語った。

今日は好きなようにレースができた。チームと一緒にレースに影響を与えることができた。僕たちの意図と計画は、僕が序盤の逃げに乗ることだった。

でも最初の上りでペースがあまり上がらなかったし、谷道もあったから、チームによっては僕を引き戻すのは簡単だと思った。

それからは、コンディションが難しいことは分かっていたので、ハードなレースをすることを心がけた。下りで激しく引っ張られ、次の上りで分断された後、アタックして前に出て、ステージを狙える位置につけるいいタイミングだと思った。

ポガチャルが積極的に仕掛けてきて、僕の後をついてきたのにはちょっと驚いた。それでも最後の登りではかなりいい感じだったし、今日はみんな本当によく頑張ってくれた。まだ山岳ステージがいくつか残っているから、何か試してみたい。

 

ロマン・バルデが最初の逃げにうまく乗れていたら、Team dsm-firmenich PostNLが集団を引くことはなかったということか。前の8人に追い付いていれば、12~13人にはなっていたはず。

クリス・ハミルトンが集団を絞って、ロマン・バルデとケヴィン・ヴェルマーケがアタックした時に、タデイ・ポガチャルに反応された時点で、作戦は失敗に終わった。

ここで抜け出して、先頭に追い付けばよかったのだろうけど。

最初に逃げていた先頭集団のメンバーには迷惑な引きだった。それでも、最初に逃げていたゲオルク・シュタインハウザーとアマヌエル・ゲブレイグザブハイアーはあきらめなかった。

結果的に、ゲオルク・シュタインハウザーだけが逃げ切りを果たし、素晴らしい足で勝利をつかむことにつながっている。

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