ワウト・ファンアールトは今年大活躍したが、忘れてはいけない。昨年のツール・ド・フランスでの落車からの復帰をかけたシーズンだった。
ワウトは、2度の手術を乗り越えての完全復活を成し遂げた。シクロクロスでも復帰していたが、世界選手権は5位に終わっている。
ワウト・ファンアールトはロードでは完全復帰を果たしたが、シクロクロスでもマチュー・ファンデルプールとのライバル関係を復活させたいと考えているようだ。
ワウト・ファンアールトの今年の成績
あまりにも見事だった、ワウト・ファンアールトの今年の成績を振り返ってみよう。
初戦のオンループ・ヘットニュースブラッドこそ11位と沈んだが、ストラーデビアンケで独走勝利。
ミラノ~サンレモではボッジオからの下りで、ジュリアン・アラフィリップに追いつきスプリントで勝利。これは素晴らしい勝利だった。
ツール・ド・フランスでは、ステージ2勝に山岳でもスーパーな働きを見せてくれる。特に先頭を引く時間が非常に長い。中級山岳であればゴール前まで先頭を引き続ける力を見せつけてくれた。
世界選手権では、TTとロード共に2位という結果に終わったが、ロードもマークされているからこその厳しい戦いをしいられている。
ヘント〜ウェヴェルヘムでは、マチュー・ファンデルプールと牽制しすぎてしまい、二人共先頭集団最後尾でゴールするという結果に。
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そして、最終戦となったロンド・ファン・フラーンデレンでは、マチュー・ファンデルプールとの一騎打ち。この時にも、ワウト・ファンアールトは前半で落車しており、集団復帰で足を使っていた。
だが、マチュー・ファンデルプールに先行させての負けは、言い訳の出来ないゴールだ。
今シーズン、ロードではキャリアハイの成績を収めたワウト・ファンアールトはいよいよシクロクロスでマチュー・ファンデルプールと再び戦うことになる。
シクロクロスでの決意
10年来のシクロクロスのライバル関係の二人だが、最初はワウト・ファンアールトが3年連続シクロクロス世界王者としてマチュー・ファンデルプールに水をあけていた。
今では、2年連続してマチュー・ファンデルプールに王座を奪われてしまったけれど、今年はそのライバル関係を復活しようとしている。
これについてワウト・ファンアールトは
泥の中でマチューと対戦するのを絶対に楽しみにしている。シクロクロスでは、簡単なことではない。誰もが、マチューのバイクでの能力を知っている。
足の状態が良い彼に近づくのは難しいが、それは私が挑戦をあきらめるという意味ではない。
ここ数年は怪我やフォームが悪くてあまりシクロクロスで自分を発揮できていないが、それでも自分のベストを取り戻したいと思っている。
今年はロードシーズンから非常に良いスタートを切ったし、フィールドでの調子が悪くなるようなことは何もない。
1月の世界選手権では、マチューや他のライダーたちと再び競い合えるように、以前のレベルに戻ってベストを尽くしたいと思っている。
ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールは、12月23日にX2Oトロフェーで最初の対決をすることになる。
復活したワウト・ファンアールトは、間違いなく異次元の走りを見せてくれるはずだ。今シーズンは、二人が他のライダーを寄せ付けない走りを見せるのではないかな。
世界選手権を楽しみにしておきたい。
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