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ロンド・ファン・フラーンデレン ジュリアン・アラフィリップが~

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Photo by Jerry Wang on Unsplash
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なんとか開幕したロンド・ファン・フラーンデレン。

厳格なコロナ対策がされた今年のレースでは、ほぼ無観客を目指している。

 

そして、距離は短縮されMuur Van Geraardsbergen(通称カペルミュール)とTenbosseが削除。

今年のクラシックの王様を制するのは誰だろうか?

 

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Antwerpen › Oudenaarde (243.3k)

https://www.procyclingstats.com/race/ronde-van-vlaanderen/2020/today/livestats

コースマップ

カペルミュールはなくなったが、それでも急坂と石畳は何か所もある。

ロンド・ファン・フラーンデレンの丘

  1. Katteberg-101 km
  2. Oude Kwaremont-120 km  オウデクワレモント
  3. Kortekeer-131 km
  4. Eikenberg-138 km
  5. Wolvenberg- 142km
  6. Leberg- 150km
  7. Brendries – 154km
  8. Kanarieberg- 173km
  9. Oude Kwaremont – 188km
  10. Paterberg – 192km
  11. Koppenberg – 199km
  12. Steenbeekdries-205 km
  13. Taaienberg-207 km
  14. Kruisberg / Hotond-217 km  クルイスベルグ
  15. Oude Kwaremont-228 km  オウデクワレモント
  16. Paterberg-231 km バテルベルグ

スタートして110kmから始まる石畳のセクターをこなして走らなければならない。短くなったとはいっても、243.3km。

厳しいことに変わりはない。

 

逃げは6人

https://tiz-cycling-live.io/live.php

photo tiz-cycling ストリーミングより 以下同様

スタートしてすぐに、激しいアタック合戦が始まる。中々逃げが決まることはない。

 

優勝候補のマチュー・ファンデルプールは集団中ほどに。ワウト・ファンアールトとの戦いが楽しみだ。

 

ジュリアン・アラフィリップが、何故か遅れている。まあ、追いつくでしょうけど。

 

集団が追うのをやめたので最初の逃げが決まった。

  1. MÜHLBERGER Gregor(BORA – hansgrohe)
  2. VAN HOECKE Gijs(CCC Team)
  3. BATTISTELLA Samuele(NTT Pro Cycling )
  4. Dimitri Peyskens(Bingoal – Wallonie Bruxelles)
  5. VAN POPPEL Danny(Circus – Wanty Gobert)
  6. VAN DEN BOSSCHE Fabio(Sport Vlaanderen – Baloise)

BORAのグレゴール・ミュールベルガーはモビスターに移籍する。これがBORAでの最後のレースとなる。

 

シャイス・ファンファク(VAN HOECKE Gijs)もCCC TeamからAG2R Citroën Teamに2年契約で移籍する。

サムエーレ・バッティステッラ(NTT PRO cycling)は2年契約で、NTTに移籍してきたが来シーズンはどうするのだろうか?

2019年のU23世界チャンピオンなので移籍先はあると思うけど。

逃げには、ダニー・ファンポッペルも乗っている。2019年までJumbo-Visma。2016・2017はチームスカイに乗っていたスプリター。

 

逃げ集団は順調にタイム差を広げて、残り158kmで8分。まだセクターには入っていないが、道路は石畳の箇所が多い。少しでも舗装してある道があれば、そちらを走っている。

 

集団はTREKやCCC Teamが引く場面が多い。

CCC Teamはグレッグ・ファンアーヴェルマートがケガのためにシーズン終了したので、マッテオ・トレンティンがエース。

 

 

なんと、信じられないことが起こってしまう。グレゴール・ミュールベルガーが補給の入ったサコッシュを投げようとしてハンドルに引っ掛けてしまった。

落車してしまい、追走することに。

 

だが、まあ3キロほどで追いついてくる。タイム差があるので、前も少し待っていたようだ。

 

ワウト・ファンアールトは、Kortekeerの前で落車して、道路の外に落ちてしまう。ロットのティム・ウェレンスも一緒に落車した。

まだ、距離があるので大丈夫だろう。

 

イネオスのクリストファー・ローレスもパンク。今日のホイールはDura Aceのようだ。パンクや落車はいたるところで起こる。

 

先頭集団は1回目のオウデクワレモントに突入。皆のハンドルが揺れている。走りにくそうだ。

 

残り123kmで集団では落車発生。集団後方のためすぐに一塊に戻る。ラスト123kmで先頭とは7分のタイム差。

 

集団もオウデクワレモントに突入。集団後方では少しずつライダーがこぼれてくるころかな。

 

集団はEikenbergに到達。残り102km地点。先頭とのタイム差は7分を切っている。

 

集団からは、エドヴァルト・ボアッソンハーゲン(NTT PRO cycling)がアタックをかけて先頭集団を追う。

来年の契約先を探さないといけないので最終戦で良いところをみせておかないと。

 

 

先頭は、Haaghoekの石畳セクターに入っている。ここは2,000mパヴェの区間。

 

エドヴァルト・ボアッソンハーゲンは残り92kmで集団に捕まる。先頭とのタイム差も5分20秒と縮まっている。

 

先頭集団は残り90km地点の、Berendrlriesに入る。940mで7%勾配の上り坂。

 

先頭は残り85km地点のBrendriesの登りに入る。後続は断続的にアタックがかかっており、タイム差は4分20秒まで迫ってきた。

 

マーク・カヴェンデッシュは残り86km地点で集団から切れてしまう。この地点で切れては完走は難しい。

 

集団は2回目のオウデクワレモントにはいる。ジュリアン・アラフィリップも先頭付近にしっかりと位置している。

すでに先頭とは40秒のタイム差だ。

 

Paterbergの登りで、後ろが見えてきた。もう追いつかれてしまう。

 

逃げ集団はラスト50kmでマチュー・ファンデルプールを先頭に捕まる。ここから次の展開が始まりそうだ。

 

Koppenbergの登りに入る。前に3人抜けているがすぐに捕まりそうだ。

 

登りで抜け出た集団から、ジュリアン・アラフィリップが下りでアタック。

 

ジュリアン・アラフィリップは、二人で逃げの体制にはいる。

すぐ後ろには、8人の追走。マチュー・ファンデルプールにワウト・ファンアールトもいる。

 

集団はクイックステップがフタをしている。

 

当然、ジュリアン・アラフィリップの逃げはつぶされた。

すぐに後続も追い付く。マチュー・ファンデルプールが積極的に先頭を引くが、決まらないだろう。

 

Taaienbergの登りで最強の3人が飛びだす。残り37kmを逃げ切れるのか?

 

ジュリアン・アラフィリップが~

順調に3人で逃げていると思っていたが。モトバイクをワウト・ファンアールトが抜いた時に、マチュー・ファンデルプールの前にバイクいた。

マチュー・ファンデルプールはよけたが、後ろにいたジュリアン・アラフィリップはバイクに気付いてなくて、そのままぶつかってしまう。

 

バイクが跳ね飛ばされてしまい、ジュリアン・アラフィリップ起き上がれない。なんとも残念なことになってしまった。

アラフィリップのケガの様子は以下で

 

 

こちらはその時の映像

 

2人の逃げに

後ろは18人の集団。カスパー・アスグリーンもジュリアン・アラフィリップがリタイヤしたために、先頭交代に加わる。

 

プライベートでは、全く連絡を取らないという二人。この前のレース中に5分ほど話しながら走ったと言う。

今日は、二人で強力してゴール前まで逃げないといけない。ラスト24キロで後続とは1分のタイム差となる。

 

ラスト22kmでタイム差は1分15秒に。このまま決まってしまうのか?

 

オウデクワレモント、バテルベルグでも二人は揃って走る。後ろは、オリバー・ナーセンが集団からアタックして抜けている。

 

残り9.6kmで1分のタイム差。後ろではオリバー・ナーセンが追走をあきらめて集団に戻る。

もう、二人の勝利は間違いない。

 

集団もラスト5kmのアーチをくぐってきた。タイム差は54秒。

 

ラスト3km。ここまで来たら、真っ向勝負のスプリントで対決を考えているだろう。少しくらいけん制しても追い付かれることはない。

 

しかし、まあ二人は1キロ手前から牽制を始めた。マチュー・ファンデルプールが前で、ワウト・ファンアールトは全く前に出ない。

 

二人がスプリントを開始したのは、ラスト200mを切ってから。

 

マチュー・ファンデルプールがややリードする中、ワウト・ファンアールトがまくりに入る。

正面からでは、どちらが勝ったかわからないほどの接戦!

 

数センチの差でマチュー・ファンデルプールの勝利!

これは、もう文句なしだろう。二人の最高のライダーの最高の勝負を見せて貰った。200キロ以上走って最後に数センチの差しかないのだから、自転車レースって面白い!

ここにジュリアン・アラフィリップがいないのが残念だが。

マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトのロードでの戦いはこれが今シーズン最後。これからはシクロクロスで戦って貰おう。

 

こちらはレースハイライト

 

追記

ゴール後にまだ、どちらが勝利したかわからない時、二人はお互いを尊重し肩を組んで言葉を交わしている。

プライベートでは全く連絡を取らない10年来のライバル関係の二人。レースが終われば大切な仲間だ。

 

 

レースリザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1 van der Poel Mathieu Alpecin-Fenix 500 275 5:43:17
2 van Aert Wout Team Jumbo-Visma 400 200 ,,
3 Kristoff Alexander UAE-Team Emirates 325 150 0:08
4 Turgis Anthony Team Total Direct Energie 275 120 ,,
5 Lampaert Yves Deceuninck – Quick Step 225 100 ,,
6 Claeys Dimitri Cofidis, Solutions Crédits 175 90 ,,
7 Naesen Oliver AG2R La Mondiale 150 80 ,,
8 van Baarle Dylan INEOS Grenadiers 125 70 ,,
9 Degenkolb John Lotto Soudal 100 60 ,,
10 Benoot Tiesj Team Sunweb 85 50 ,,

3位の集団先頭は、UAE-Team Emiratesのアレクサンダー・クリストフが入っている。

 

 

 

 

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