ジュリアン・アラフリップはGMのパトリック・ルフェーブルに退団を伝えていた。
この後、Q36.5 Pro Cycling Teamから300万ユーロのオファーを断ったとの報道が。移籍チームは、フランスのCofidisかとも言われていたが、移籍した先は。
スイスのTudor Pro Cycling Teamとなった。
2027年末まで3年契約
Loulou or Juju, call him as you wish! But get ready to see @alafpolak1 with the TUD jersey from 2025 onwards.🤩
Read the news: https://t.co/JQuOEBswUs#TudorProCycling #BornToDare pic.twitter.com/tenxAegJok
— Tudor Pro Cycling Team (@TudorProCycling) August 19, 2024
ジュリアン・アラフリップは、2020年、2021年の世界チャンピオン。
しかし、2度目の世界王者となってからはアルカンシェルの呪いにかけられたのかと思うほど勝利から遠ざかる。
さらに、2022リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで、肩甲骨の骨折、2本の肋骨の骨折、肺の虚脱の大けが。
この大けがから復帰して勝利したのは、2022 ツール・ド・ワロニー第1ステージのユイの壁での勝利。ジュリアン・アラフリップ健在かと思われた。
ケガからの復帰はしたけれど、2023年シーズンは2勝に留まっている。
まず、フランスのプロレース、2023 フォーン=アルデシュ・クラシックで勝利。シーズンの復調を期待させてくれたのだが。
2023 クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージで勝利。この時には、静まれポーズでゴール。
勝利のないジュリアン・アラフリップに対して、チームのGMパトリック・ルフェーブルは容赦ないコメントを何度も発していた。これにより2024年でチームとの契約が切れるアラフリップは間違いなく移籍だと思われていた。
2024 ストラーデビアンケでも落車し、春のクラシックシーズンは骨折をかかえたまま不調。
しかし、2024ジロ・デ・イタリアでは第9ステージの3人逃げで2位。これがジュリアンの走りというのを見せていた。
何度も逃げを見せるジュリアンは、本来の野性味あふれる姿に戻っている。このジロでは8回の逃げに乗った。
本格的な山岳ステージでは、遅れるけれど丘陵ステージでは凄い力をみせつけてくれる。そして、ついにジロ第12ステージで優勝を果たす。
ジュリアン・アラフリップは、2021年ツール・ド・フランス第1ステージの優勝から3年もグランドツールでの勝利はなかった。
これで、ツール・ド・フランス6勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ1勝に続いて3部作も達成した。
ジロ後も、ツール・ド・スロバキア第3ステージで優勝。総合2位に。
チェコツアー第4ステージでも勝利。
直前のクラシカ・サンセバスティアンでも、マルク・ヒルシと逃げて2位。このマルク・ヒルシと共にTudor Pro Cycling Teamに移籍となった。
今回Tudor Pro Cycling Teamは2025年シーズンから4人を移籍で獲得している。
- マルク・ヒルシ UAE Team Emirates
- ジュリアン・アラフリップ Soudal – Quick Step
- マルコ・ハーラー Red Bull-BORA-hansgrohe
- ファビアン・リーンハルト Groupama – FDJ
ジュリアン・アラフリップは、プロチームに降格となったけれど、マルク・ヒルシとの活躍でワイルドカードでのクラシック出場などを勝ち取ることができるようになるだろう。
32歳となったジュリアン・アラフリップは、チームを引っ張り、若手に継承するという役割にシフトする。
ジュリアン・アラフリップのコメント
同じチームで10年以上過ごした後、変化の時期が来た。 私は最初からTudor Pro Cycling Teamプロジェクトが好きでした。
私はチームが到着して成長していくのを見てきたし、ライダーやスタッフの何人かを知っている。私のキャリアの転換点を示すのに、新しくて野心的なプロジェクト以上に良い方法はあるだろうか?
それは私のキャリアを始めて以来最大の変化だ。他のチームで走るのは初めてだが、何年も経って気分転換するのは良いことだと思う。
このチームは私もその一員になりたいと思わせてくれる。まだ年齢もそんなに高くないが、リーダーとして若者たちを導いていきたいと思っている(笑)。
しかし、私には多くの経験があり、それはチームの若い人たちにとって重要になる可能性がある。
自分の知識や、バイクに乗る時も降りる時も自分のやり方を取り入れることが大きなモチベーションになる。
個人としてもチームとしても、レースに勝ち、最高レベルで成長することに本当にモチベーションを与えてくれる。
コメント