ツール第1週を終わって、ライダーは休息日。
だが、怖いのはコロナの検査だろう。毎ステージ感染者が出ており、第10ステージ開始前にどれだけ出ることやら。
第9ステージまでの、総合で脱落したライダーを見てみよう。
ベン・オコナー AG2R Citroën Team
2021ツール総合3位のベン・オコナーは、第5ステージの石畳の2番目のセクターでパンクして大きくタイムを失う。
更に、第8ステージの落車の影響が大きい。ゴール後に、超音波検査と放射線検査を受け右股関節の筋肉損傷が診断されていた。
第9ステージでは、最初のペースアップの段階で集団から切れるほど。集団には復帰したが、その後登りで力なく遅れてしまう。
もう、カメラが近づくことを拒否するほど。総合で49分58秒も遅れてしまう。
後半にかけて、ケガの状態が改善されれば、ステージ優勝狙いに切り替えることも出来るが、果たしてどうだろうか。
残念ながら、ベン・オコナーのツールの目標は達成出来そうもない。
ダニエル・マルティネス INEOS Grenadiers
INEOS Grenadiersのエースの一人だったダニエル・マルティネスがまさかの失速。
2022イツリア・バスクカントリーでは総合優勝して、アダム・イェーツと共にエースと指名されていたのだけど。
ダニエル・マルティネスはインスタグラムで不調だと述べている。
3日前から体調が悪かったのですが、今日になって体がもうダメだと言ってきた。明日は休養日なので有効に使って、近未来を冷静に見つめ直そう☯️と思います。
誰しも、いつも絶好調とは限らない。だが、これで、チームは、ゲラント・トーマスとアダム・イェーツの総合に注力できる。
ダニエル・マルティネスは、優秀なアシストとして山岳で活躍することになるだろう。現在総合10位から30位に落ちている。17分12秒遅れ。
アレクサンドル・ウラソフ BORA – hansgrohe
アレクサンドル・ウラソフは、第7ステージで落車。この影響はないと言っていたけど、第8ステージでも大落車に巻き込まれていた。
このステージでは、メイン集団からも遅れてしまう。第9ステージ26位で、タデイ・ポガチャルから見ると36秒遅れた。
総合順位は、12位と変わらないけど、タイム差は3分12秒と広がる。2021ジロ・デ・イタリア総合4位の実力者は、ツール・ド・スイスでコロナ感染し、調子は万全ではないだろう。
それに加えて落車の影響があるのは痛い。まだ、ステージ優勝狙いに切り替えるのは早い。第2週以降の巻き返しに期待したい。
第2週には、登りゴールの山岳ステージが待っている。ここでも、総合順位の変動があるだろう。誰が、生き残ることが出来るのか。注目して見ておきたい。
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