ロードバイクの情報を発信しています!

ツール・ド・フランス第18ステージ 最後の山岳を制するのは誰?

海外情報
Photo by Simon Rae on Unsplash
この記事は約12分で読めます。

前日のクイーンステージでは、ミゲルアンヘル・ロペスがセップ・クスのアタックを上手く利用して最後はソロで逃げ切った。

あれだけの激坂を登り切るパワーは凄いの一言。だが、ツールはまだ終わらない。最後にはダート区間も現れる厳しいコースを最後まで用意している。

全力で、ユンボ・ヴィズマはダディ・ボカチャルを封じ込めるだろう。勝っていないチームは全力で逃げにメンバーを送り込むはずだ。

 

スポンサーリンク

第18ステージ メリベル〜ラ・ロシュ=シュル=フォロン 166.7㎞

第18ステージ photo letour

第18ステージはロズラン峠から幕を開ける。2019ツール第20ステージでは悪天候によりキャンセルされた峠だ。

 

 

超級山岳プラトー・デ・グリエール photo letour

3級・2級・1級山岳をこなした後に、超級山岳が待ち受ける。登坂距離は6kmと短いが、平均勾配は11.2%。最大勾配15%なので、ここでも差がつくことは間違いない。

さらに、グリエール高原の山頂から1,800mは未舗装路が待っている。こんな所でパンクでもしたら大変なタイムロスと精神的ショックも受けてしまいそうだ。

ゴールまでは30kmあまりなので、この超級山岳をトップで通過するとゴールまで一気に逃げ切れるだろう。

 

スプリントポイント

photo cycling todsay ストリーミングより

スタートからトーマス・デヘントが積極的に先頭を引いて31人が逃げだす。

スプリントポイントは、ボブ・ユンゲルスに引かれたサム・ベネットが1位通過。マッテオ・トレンティンにサガンが続く。

これで、サム・ベネット298ポイント。サガン246ポイント。

 

ロズラン峠

メイン集団は B&B Hotels – Vital Concept p/b KTMが引く。これはピエール・ロランのアタックがあるのか?

 

先頭集団にはイネオスが4人。

  1. リチャル・カラパス
  2. ミカウ・クウィアトコウスキー
  3. ジョナタン・カストロビエホ
  4. ディラン・ファンバーレ

サム・ベネットは切れていったが、サガンはまだ残っている。明日に備えてサガンも下がったほうが良いように思うけど。

と、思っていたら切れていった。

 

ダミアーノ・カルーゾ(Bahrain-McLaren)はメイン集団から抜け出して先頭集団に合流。ペリョ・ビルバオがカルーゾを引いていく。

ダミアーノ・カルーゾは現在総合12位。3分短縮すれば総合10位だけど、どうかな。

 

ロズラン峠トップはマルク・ヒルシ(Team Sunweb)。リチャル・カラパスは2位追加。今日もイネオスはリチャル・カラパスで勝負するのだろうか?

マルク・ヒルシもステージ優勝に山岳賞狙いだ。

 

3級山岳

ロズラン峠下りから、カラパスとマルク・ヒルシは二人となる。3級山岳Côte de la route des Villes (登坂距離3k・平均勾配7%)を登る。

 

2人は後ろを待って合流。

  1. 3. Richard Carapaz(リチャル・カラパス)
  2. 5. Michal Kwiatkowski(ミハウ・クフィアトコフスキ)
  3. 62. Pello Bilbao(ペリョ・ビルバオ)Bahrain McLaren
  4. 123. Nicolas Edet(二コラ・エデ)Cofidis, Solutions Crédits
  5. 204. Marc Hirschi(マルク・ヒルシ)CCC Team

 

3級山岳はマルク・ヒルシにカラパスが2位通過。

 

2級山岳コル・デ・セジー

先頭集団からは、二コラ・エデが切れてしまう。先頭は4人に。

 

カラパスはラウンドアバウトを迂回してアタックをかけたけど、マルク・ヒルシには通用しなかった。

ここもマルク・ヒルシが1位通過。

 

下りで、カラパスがリードすると後ろはお見合い。

マルク・ヒルシが2番手で追っていた時に左カーブで落車。

 

マルク・ヒルシはすぐに立ち上がって追走するが、パンチの左側は泥だらけで破れている。タイム差は少しずつ離れていく。これは大きなハンディとなるだろう。

バイクの左ブレーキが曲がっており、走りながら叩いているが治らない。

 

二コラ・エデは下りで追いついてきた。逆にマルク・ヒルシは45秒差と広がり、もう追いつくことはないだろう。

こうなると、イネオス2人となるが逆にペッリョ・べルビオは引かなくなるのでは。

 

1級山岳 Col des Aravis (7.1k à 6.8%)

1級山岳Col des Aravis (登坂距離7.1k・平均勾配6.8%)に入る。

やはり、先頭はミハウ・クフィアトコフスキが引く。ニコラ・エデは切れていき、2対1の戦いとなる。

 

頂上は、カラパスが1位通過。マルク・ヒルシがいないので静かに通過だ。マルク・ヒルシは50秒遅れている。

 

超級プラトー・デ・グリエール

超級山岳に入って後続と9分近い差に。第2グループとは5分の差。これならばゴールまで逃げ切れそうになってきた。

その場合、スプリントとなった場合には逃げ3日目となるカラパスは不利かもしれない。

 

メイン集団は、トレックやモビスターが前に出てくる。そろそろ最後の戦いに向かって動き出しそうだ。

 

ここで、ワウト・プールスに引かれてミケル・ランダが動き出す。

 

先頭では頂上まで3.2KMでペリョ・ビルバオが遅れ始める。これでイネオスはワンツーフニッシュを飾れそうだ。

 

ランダは集団から抜け出した。どこまで粘れるか?

 

先頭はワウト・ファンアールトが引き始める。ランダは10秒ほど先を行っているが逃げきれるか?

 

リチャル・カラパスとミハウ・クフィアトコフスキは無事に超級山岳をクリアー。

これでリチャル・カラパスは今日だけで42ポイントの荒稼ぎ。タデイ・ポガチャルを2ポイント抜いて山岳賞トップとなる。

 

二人は、1800mのダート区間にはいる。

 

エンリク・マスのアタックで先頭集団が崩れる。これにダディ・ボカチャルが付ければ良かったのだが15%勾配では一気には追いつかない。

 

ダディ・ボカチャルは頂上手前でアタックをかけるが、プリモシュ・ログリッチは逃さない。

 

逆にダート区間ではプリモシュ・ログリッチが先頭で走り出す。

 

ダート区間でパンクしたのは、リッチー・ポート。まずい所でパンクしてしまった。

ボートが使うのは、新しいAeolus RSL 37。チューブラーなのでパンクしたまましばらく走っていた。

 

 

ツールの優勝は決まったか?

下りにはいり、プリモシュ・ログリッチはダディ・ボカチャルの肩に手をかけて話かけている。

ようやったなと言った感じか。これで、明日の平坦は動かないだろうから、TTで決着となる。だが、互角のTT能力の二人ではタイム差は変わらないだろう。

スロベニア選手権TTではポガチャルが勝利したが、この時にはバイク交換している。今回は通用しないだろう。

 

 

落車したマルク・ヒルシがついにメイン集団に追いつかれる。落車してなかったらステージ優勝も夢ではなかっただけに残念。

 

先頭二人は、下りで喋りながら走っている。あと7KMで3分差ならば優勝は間違いない。

 

ステージ優勝は、ミハウ・クフィアトコフスキ。どちらが先にゴールするとか関係なく、二人同時にゴールラインを通過。

イネオスはリチャル・カラパスの3連続逃げで山岳賞を手に入れるという離れ業をやってのけた。

 

こちらは第18ステージハイライト

こらは第17ステージハイライトTour de France 2020 – Stage 17 Highlights | Cycling | Eurosport

第18ステージ リザルト

スマホの場合には、横にスワイプして見て下さい。

ステージ

Rnk Rider Team Time
1 Kwiatkowski Michał INEOS Grenadiers 4:47:33
2 Carapaz Richard INEOS Grenadiers ,,
3 van Aert Wout Team Jumbo-Visma 1:51
4 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 1:53
5 Pogačar Tadej UAE-Team Emirates ,,
6 Porte Richie Trek – Segafredo 1:54
7 Mas Enric Movistar Team ,,
8 Landa Mikel Bahrain – McLaren ,,
9 Caruso Damiano Bahrain – McLaren ,,
10 Dumoulin Tom Team Jumbo-Visma ,,
 

総合

Rnk ▼▲ Rider Team Time
1 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 79:45:30
2 Pogačar Tadej UAE-Team Emirates 0:57
3 López Miguel Ángel Astana Pro Team 1:27
4 Porte Richie Trek – Segafredo 3:06
5 ▲2 Landa Mikel Bahrain – McLaren 3:28
6 ▲2 Mas Enric Movistar Team 4:19
7 ▼2 Yates Adam Mitchelton-Scott 5:55
8 ▼2 Urán Rigoberto EF Pro Cycling 6:05
9 Dumoulin Tom Team Jumbo-Visma 7:24
10 Valverde Alejandro Movistar Team 12:12

 

山岳賞

Rnk ▼▲ Rider Team Pnt
1 ▲6 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 74
2 ▼1 Pogačar Tadej UAE-Team Emirates 72
3 ▼1 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 67
4 ▲4 Hirschi Marc Team Sunweb 62
5 ▼2 López Miguel Ángel Astana Pro Team 51
6 ▼2 Cosnefroy Benoît AG2R La Mondiale 36
7 ▼2 Rolland Pierre B&B Hotels – Vital Concept p/b KTM 36
8 ▼2 Peters Nans AG2R La Mondiale 32
9 Porte Richie Trek – Segafredo 28
10 Kämna Lennard BORA – hansgrohe 27

ポイント賞

Rnk ▼▲ Rider Team Pnt
1 Bennett Sam Deceuninck – Quick Step 298
2 Sagan Peter BORA – hansgrohe 246
3 Trentin Matteo CCC Team 235
4 Coquard Bryan B&B Hotels – Vital Concept p/b KTM 171
5 Ewan Caleb Lotto Soudal 158
6 Alaphilippe Julian Deceuninck – Quick Step 150
7 van Aert Wout Team Jumbo-Visma 146
8 ▲1 Pogačar Tadej UAE-Team Emirates 123
9 ▼1 Mørkøv Michael Deceuninck – Quick Step 120
10 ▲3 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 101

ヤングライダー賞

Rnk ▼▲ Rider Team Time
1 Pogačar Tadej UAE-Team Emirates 79:46:27
2 Mas Enric Movistar Team 3:22
3 Madouas Valentin Groupama – FDJ 1:35:35
4 Martínez Daniel Felipe EF Pro Cycling 1:51:32
5 Kämna Lennard BORA – hansgrohe 2:10:21
6 Tejada Harold Astana Pro Team 2:29:13
7 ▲1 Eg Niklas Trek – Segafredo 2:42:01
8 ▲1 Hirschi Marc Team Sunweb 2:43:00
9 ▼2 Powless Neilson EF Pro Cycling 2:56:52
10 Sivakov Pavel INEOS Grenadiers 4:06:17

コメント

タイトルとURLをコピーしました