UCIは2026年から、チーム予算の上限を設ける案を検討していた。
あまりにも、予算が多くなると下位チームとの格差が広がりすぎるからだ。だが、この案はうまくいかないようだ。
各チームは反対
David Lappartient says he remains in favour of financial restrictions https://t.co/jK68E1uM08
— Cycling Weekly (@cyclingweekly) November 12, 2025
自転車チームの予算はうなぎのぼりで上がっている。これに異論を唱えていたのは予算の少ないチームのオーナーが主だった。
予算確保では、毎年各チームが困っている。今後数年にわたって保証されているチームのほうが少ない。
Arkéa – B&B Hotelsはスポンサー確保に失敗した。LottoとIntermarché – Wantyもいまだに詳細が出てこない。
F1やMotoGPといったモータースポーツは、過去10年間で大幅な予算規制や技術規制を導入し、競争のバランスと興行的な面白さを維持してきた。
これに倣うべきだというのがTeam Jayco AlUlaのコープランドGMの意見だ。だが、これは受け入れられそうもない。
UCI会長ダヴィド・ラパルティアンのコメント
ビッグチームは莫大な予算を抱えている。その結果、以前は比較的少額の資金でまともな成績を残せたのに、今では傍観者でしかない状況になっている。
全チームに予算上限を導入することを検討したが、皮肉なことに、各チームは受け入れなかった。拒否したのは主に小規模チームだったことに驚いた。
彼らは間違っていたと思う。なぜなら、公平な競争環境を整える必要があると思うからだ。
予算上限が提案されているのに、なぜ反対票を投じるのだろうか?
賛成する人もいるだろうが、まずは自転車競技のモデルを変える必要がある。予算上限では、上限を超えた場合、他のチームに税金が回っていた。
当時は、その負担を軽減する仕組みがあった。自転車競技の歴史を振り返ってみると、ラ・ヴィ・クレールを思い出して貰いたい。
彼らは1986年のツール・ド・フランスで1位、2位、4位、7位、そして12位に輝いた。当時のチームの予算は、他のチームと比較して、おそらくUAE Team Emirates – XRGよりも高かっただろう。
それが正しかったとは言いません。しかし、他のチームよりも多くのリソースを持つチームは常に存在してきた。目標は、物事を少し規制することだ。
そして、予算上限はそれを達成するための要素の一つだと私は確信している。
自転車競技のスポンサーモデルは時代遅れだと思うか?
自転車競技は本来の価値に比べて過小評価されていたと言えるのではないでしょうか。そして今や、自転車競技は世界的な規模を帯びたスポーツになっている。
その結果、より世界規模のスポンサーがつき、より多くの国際的なチームが存在するのだ。自転車競技は非常に高い視聴率を誇っており、これは成功の代償なのかもしれない。真の勝者は、はるかに良い収入を得ているライダーたちだ。
結局予算上限案は取り入れられない。つまり、予算の多いチームはより優れたライダーを囲い込むことにつながる。格差は、2026年以降も続くことになる。







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